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公開番号
2025129078
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2024026052
出願日
2024-02-23
発明の名称
オイルフィルターからの油抽出装置及びオイルフィルターからの油抽出方法
出願人
株式会社IMPACT
代理人
個人
主分類
B09B
3/45 20220101AFI20250828BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】常圧下において、オイルフィルターを高効率に分解することを可能にしたオイルフィルターの油抽出装置を提供する。
【解決手段】オイルフィルターの油抽出装置は、常圧下において、オイルフィルターを分解して油分を生成するオイルフィルターの油抽出装置であって、オイルフィルターが投入される反応槽と、前記反応槽が内部に設けられた加熱室と、前記加熱室に熱源を供給する加熱装置と、前記反応槽に蒸気を導入する蒸気導入部と、前記反応槽で分解生成された油分を排出する排出部と、を有し、前記反応槽に導入される蒸気は、前記加熱装置によって加熱されて過熱水蒸気となってオイルフィルターを加水分解する触媒として作用する、構成である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
常圧下において、オイルフィルターに含まれている油分を分離するオイルフィルターの油抽出装置であって、
オイルフィルターが投入される反応槽と、
前記反応槽が内部に設けられた加熱室と、
前記加熱室に熱源を供給する加熱装置と、
前記反応槽に蒸気を導入する蒸気導入部と、
前記反応槽で分解生成された油分を排出する排出部と、を有し、
前記反応槽に導入される蒸気の触媒作用により該蒸気が過熱水蒸気となり、該過熱水蒸気により前記オイルフィルターに含まれている油分を分離して抽出する、
オイルフィルターからの油抽出装置。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記加熱装置は、
前記蒸気導入部から導入される蒸気を250~300℃の亜臨界状態の過熱水蒸気となるまで加熱する、
請求項1に記載のオイルフィルターからの油抽出装置。
【請求項3】
常圧下において、反応槽にオイルフィルターを投入し、
前記反応槽を加熱し、
前記反応槽に蒸気を導入し、
前記反応槽に導入される蒸気の触媒作用により生成された過熱水蒸気で前記オイルフィルターに含まれている油分を分離し、
前記反応槽から前記油分を排出する、
オイルフィルターからの油抽出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、常圧下において、使用済みのオイルフィルターから高効率に油分を抽出可能にしたオイルフィルターからの油抽出装置及びオイルフィルターからの油抽出方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
オイルフィルターとは、エンジンオイル、潤滑油、または油圧作動液からスラッジや摩耗粉、ゴミなどを取り除くために用いられるものである。また、オイルフィルターは、油圧によって駆動される油圧機械でも用いられる。一般的に、オイルフィルターは、内燃機関(エンジン)を有する車両や、飛行機、船舶などに使用される。すなわち、オイルフィルターは、産業機械なども含め、油で潤滑を行うあらゆる機械に搭載されている。
【0003】
また、令和5年7月現在の日本の保有自動車台数は、およそ8200万台超であることが、国土交通省から発表されている。1台当たりの平均走行距離を1日20kmと推定すると、合計走行距離(8200万台×20km)は16億4000万kmになる。オイルフィルターの交換頻度をおよそ1万kmとすると、1日164,000個のオイルフィルターが廃棄される計算になる。
【0004】
オイルフィルターは、産業廃棄物又は一般廃棄物として、そのほとんどが焼却処分される。オイルフィルターの焼却残渣は、クリンカーと言われる塊となって残り、最終的に埋め立て処分される。オイルフィルターは、オイルフィルターを構成しているパーツごとに分解されて処分されることもある。いずれにせよ、オイルフィルターに含まれている油成分は、焼却処分される。
【0005】
そこで、オイルフィルターの分解分別効率を向上させるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、「載置した複数のオイルエレメントを順次取出位置に運搬する回転自在なオイルエレメント載置テーブルと、オイルエレメントを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持するオイルエレメント保持装置と、このオイルエレメント保持装置に、上記オイルエレメント載置テーブルの取出位置のオイルエレメントを供給する供給アームと、そのオイルエレメント保持装置に保持されているオイルエレメントの外容器を切断する切断刃を備えた切断装置と、切断された上記外容器を保持する分別アームとからなることを特徴とするオイルエレメント分解分別装置。」という内容が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-261923
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1によれば、多数のオイルフィルター(オイルエレメントともいう)の分解及び分別を自動化することで、作業者の負担の軽減、作業者への危険を減らすようにしたものである。しかしながら、最終的に焼却処分を行うという点においては、特許文献1も同じである。つまり、オイルフィルターに含まれているオイル(油)の抽出再利用については何ら考慮されていない。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、常圧下において、使用済みのオイルフィルターから油を高効率に抽出することを可能にしたオイルフィルターからの油抽出装置及びオイルフィルターからの油抽出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係るオイルフィルターからの油抽出装置は、常圧下において、オイルフィルターに含まれている油分を分離するオイルフィルターの油抽出装置であって、オイルフィルターが投入される反応槽と、前記反応槽が内部に設けられた加熱室と、前記加熱室に熱源を供給する加熱装置と、前記反応槽に蒸気を導入する蒸気導入部と、前記反応槽で分解生成された油分を排出する排出部と、を有し、前記反応槽に導入される蒸気の触媒作用により該蒸気が過熱水蒸気となり、該過熱水蒸気により前記オイルフィルターに含まれている油分を分離して抽出する、構成である。
【0010】
このような構成によれば、水蒸気を加熱して亜臨界状態の水蒸気、つまり過熱水蒸気とすることで、亜臨界水を触媒として利用することが可能となり、オイルフィルターに含まれている油分が分離抽出されることになる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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