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公開番号
2025128789
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025709
出願日
2024-02-22
発明の名称
水洗大便器
出願人
TOTO株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E03D
5/10 20060101AFI20250827BHJP(上水;下水)
要約
【課題】節水化と搬送性能の確保とを両立させることができる水洗大便器を提供する。
【解決手段】本発明の水洗大便器1は、ボウル部8と、溜水部W1と、を備えた便器本体4と、この便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給部6と、この洗浄水供給部の作動を制御する制御部36と、を有し、制御部は、洗浄水供給部から便器本体に洗浄水を供給し、便器洗浄を行う通常洗浄モードM1と、この通常洗浄モードとは異なる2回洗浄モードM2と、を備えており、2回洗浄モードは、洗浄水供給部から便器本体に洗浄水を供給して1回目の便器洗浄を行う第1洗浄モードM2Aと、この第1洗浄モードを終了してから所定時間T1経過後、2回目の便器洗浄を行う第2洗浄モードM2Bと、を備えており、制御部は、2回洗浄モードにおいて、第1洗浄モードに使用する第1洗浄水量Q1よりも第2洗浄モードに使用する第2洗浄水量Q2を多く設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部の下方に設けられた溜水部と、を備えた便器本体と、
この便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給部と、
この洗浄水供給部の作動を制御する制御部と、を有し、
上記制御部は、上記洗浄水供給部から上記便器本体に洗浄水を供給し、便器洗浄を行う通常洗浄モードと、
上記通常洗浄モードとは異なる2回洗浄モードと、を備えており、
上記2回洗浄モードは、上記洗浄水供給部から上記便器本体に洗浄水を供給して1回目の便器洗浄を行う第1洗浄モードと、この第1洗浄モードを終了してから所定時間経過後、2回目の便器洗浄を行う第2洗浄モードと、を備えており、
上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記第1洗浄モードに使用する第1洗浄水量よりも上記第2洗浄モードに使用する第2洗浄水量を多く設定することを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記第1洗浄水量に基づいて上記第2洗浄水量を設定する請求項1記載の水洗大便器。
【請求項3】
上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記ボウル部内の汚物量に基づいて上記第1洗浄水量を設定する請求項1記載の水洗大便器。
【請求項4】
上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、使用者が使用したトイレットペーパーの使用量に基づいて上記第2洗浄水量を設定する請求項1記載の水洗大便器。
【請求項5】
上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記第1洗浄水量及び上記第2洗浄水量を合算した第3洗浄水量を上記通常洗浄モードを2回行ったときに使用する第4洗浄水量よりも少なく設定する請求項1記載の水洗大便器。
【請求項6】
上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記所定時間を10[min]以内に設定する請求項1記載の水洗大便器。
【請求項7】
上記制御部は、上記2回洗浄モードの上記第1洗浄モードの補給水に使用する洗浄水量を上記通常洗浄モードの補給水に使用する洗浄水量よりも少なく設定する請求項1記載の水洗大便器。
【請求項8】
上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記第1洗浄モードの補給水に使用する洗浄水量を0.3[L]以下に設定する請求項1記載の水洗大便器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、非特許文献1に記載されているように、1回の便器洗浄操作により2回の便器洗浄動作を行うものが知られている。
このような従来の水洗大便器においては、その使用者が薬物治療等を受けている患者等である場合、排泄物(汚物)が健常者に比べて便器に付着しやすく、このような付着した排泄物を1回の洗浄動作では流しきれない状態になっている。排泄物として排出された服薬した抗がん剤の残渣物には毒性があるため、排泄者だけでなく医療関係者が触れることを抑止する必要がある。
そこで、使用者が1回の洗浄操作を行った後に2回目の洗浄操作を行わなくても、1回の洗浄動作を2回繰り返すことにより排泄物を確実に流し出すことができるようになっている。
つぎに、特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、吐水部から洗浄水を吐水させて、汚物受け面を洗浄し汚物を排水トラップ管路に向けて流すための第一洗浄、及び、この第一洗浄に続き、汚物に後続して洗浄水を排水トラップ管路に向けて流す第二洗浄を実施する洗浄工程実施手段を有しており、1回の便器洗浄動作において、第一洗浄に使用される洗浄水量と後続する第二洗浄に使用される洗浄水量のそれぞれを洗浄開始時刻からの時間経過に応じて変更することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-48673号公報
【非特許文献】
【0004】
発明推進協会公開技報公技番号2014-502660号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した非特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、近年の節水化に配慮すると、2回の便器洗浄を行っているにも関わらず、便器に付着した汚物を十分に流しきれないおそれや、汚物を排出したとしても、便器洗浄動作の1回目と2回目との間隔(時間)によっては、便器本体の下流側の排水路内において、汚物や紙類が十分に搬送されずに停留してしまうおそれがあるという問題がある。
また、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、1回の便器洗浄動作における第一洗浄の洗浄水量と後続する第二洗浄の洗浄水量のそれぞれを洗浄開始時刻からの時間経過に応じて変更していても、この便器洗浄動作が終了してから次回の便器洗浄動作を開始するまでの時間が長くなる程、前回の便器洗浄動作後に便器本体の下流側の排水路内で停留している汚物や紙類が、次回の便器洗浄動作による排水で十分に搬送されないおそれがあるという問題がある。
特に、汚物よりも透水率が高い紙類については、排水路内で上流側に背負う水や紙類に含まれる水が下流側に流出し、乾燥等により排水路内に固着しやすく、次回の便器洗浄動作による排水が、固着した紙類を搬送することができず、詰まりが生ずるおそれがあるという問題がある。経年変形によって発生する排水配管接続部の段差溝に停滞汚物が沈み込むと、次回の便器洗浄動作による搬送が難しい原因になる。
したがって、いかに水洗大便器の節水化と搬送性能の確保とを両立させるかが、建物の長期間使用を目指した時に、近年要請されている課題にもなっている。
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点及び近年要請されている課題を解決するためになされたものであり、節水化と搬送性能の確保とを両立させることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、このボウル部の下方に設けられた溜水部と、を備えた便器本体と、この便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給部と、この洗浄水供給部の作動を制御する制御部と、を有し、上記制御部は、上記洗浄水供給部から上記便器本体に洗浄水を供給し、便器洗浄を行う通常洗浄モードと、上記通常洗浄モードとは異なる2回洗浄モードと、を備えており、上記2回洗浄モードは、上記洗浄水供給部から上記便器本体に洗浄水を供給して1回目の便器洗浄を行う第1洗浄モードと、この第1洗浄モードを終了してから所定時間経過後、2回目の便器洗浄を行う第2洗浄モードと、を備えており、上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記第1洗浄モードに使用する第1洗浄水量よりも上記第2洗浄モードに使用する第2洗浄水量を多く設定することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、2回洗浄モードを開始すると、まず、第1洗浄モードの第1洗浄水量により1回目の便器洗浄が行われる。
これにより、第1洗浄モードにおいて、その第1洗浄水量を節水化に配慮して第2洗浄水量よりも抑制しつつ、便器本体から汚物や紙類を排出することができる。
このとき、万一、便器本体の下流側の排水路内において、汚物や使用者が使用した紙類が十分に搬送されずに停留している場合であっても、制御部により、2回洗浄モードの第1洗浄モードに使用する第1洗浄水量よりも第2洗浄モードに使用する第2洗浄水量を多く設定しているため、第2洗浄水量の洗浄水が、便器本体の下流側に停留している汚物や紙類を十分に搬送することができ、汚物や紙類の詰まりを確実に防ぐことができる。
したがって、第1洗浄モードにおいて、その第1洗浄水量を第2洗浄水量よりも抑制することができるため、節水化に配慮しつつ、便器本体から汚物や紙類を排出することができ、その所定時間経過後の第2洗浄モードにおいて、第1洗浄水量よりも多い第2洗浄水量で便器本体の下流側に停留している汚物や紙類を十分に搬送することができる。
また、繰り返し実施される洗浄行為は、停滞汚物の乾燥固着を抑制することができるため、竣工から長期間経った建物の排水管内においても、詰まりが発生することを抑止することができる。
これらの結果、水洗大便器の節水化と搬送性能の確保とを両立させることができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記第1洗浄水量に基づいて上記第2洗浄水量を設定する。
このように構成された本発明においては、2回洗浄モードの第2洗浄モードを行う際に、制御部が第1洗浄モードの第1洗浄水量に基づいて第2洗浄水量を設定しているため、第2洗浄水量を第1洗浄水量よりも確実に多く設定することができると共に、2回洗浄モード全体で使用する総洗浄水量を抑制することができる。
したがって、水洗大便器の節水化と搬送性能の確保とを両立させることができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、上記ボウル部内の汚物量に基づいて上記第1洗浄水量を設定する。
このように構成された本発明においては、2回洗浄モードを行う際に、制御部が便器本体のボウル部内の汚物量に基づいて第1洗浄モードの第1洗浄水量を設定することにより、汚物量に応じた第1洗浄水量を適切に設定することができる。
これにより、便器本体のボウル部内の汚物や紙類を第1洗浄モードの適切な第1洗浄水量で便器本体の下流側に確実に排出することができる。
したがって、2回洗浄モードにおいて、汚物量に応じた適切な第1洗浄水量によって効率よく汚物と紙類を搬送することができるため、水洗大便器の節水化と搬送性能の確保とを両立させることができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、上記制御部は、上記2回洗浄モードにおいて、使用者が使用したトイレットペーパーの使用量に基づいて上記第2洗浄水量を設定する。
このように構成された本発明においては、2回洗浄モードを行う際に、制御部が、使用者が使用したトイレットペーパーの使用量に基づいて第2洗浄水量を設定することにより、トイレットペーパーの使用量に応じた第2洗浄水量を適切に設定することができる。
これにより、第1洗浄モードを実行した後、万一、便器本体の下流側で紙類が十分に搬送されずに停留している場合であっても、第2洗浄モードの適切な第2洗浄水量で汚物や紙類を十分に搬送することができ、詰まりを確実に防ぐことができる。
したがって、2回洗浄モードにおいて、トイレットペーパーの使用量に応じた適切な第2洗浄水量によって効率よく汚物と紙類を搬送することができるため、水洗大便器の節水化と搬送性能の確保とを両立させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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