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公開番号
2025128372
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2025102444,2021520802
出願日
2025-06-18,2020-05-19
発明の名称
カプセルタンパク質とその多量体組成物およびそれを用いた医薬組成物
出願人
公立大学法人大阪
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
,
個人
主分類
C12N
9/10 20060101AFI20250826BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】バレル構造を有するリポカリン型プロスタグランジンD合成酵素に薬剤を収納し、αヘリックスH2とE-Fループ間にジスルフィド結合を導入して、薬剤を閉じ込めるアイデアはあったが、バレル構造の開口の隙間から薬剤が放出される場合があった。
【解決手段】ヒト型リポカリン型プロスタグランジンD合成酵素の活性中心のシステインがアラニンに置換され、βストランドDの少なくとも1つのアミノ酸を障壁アミノ酸に置換されたことを特徴とするカプセルタンパク質は、バレル構造の開口を構成するβストランドDに設けた障壁アミノ酸によって、収納した薬剤の放出が抑制される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ヒト型リポカリン型プロスタグランジンD合成酵素の活性中心のシステインがアラニンに置換され、βストランドDの少なくとも1つのアミノ酸を障壁アミノ酸に置換されたことを特徴とするカプセルタンパク質。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)として利用することが可能な、カプセルタンパク質およびその多量体組成物に関するもので、特に難水溶性の薬剤を溶解でき、投与後は、患部で薬剤をリリースすることができるカプセルタンパク質およびそれを用いた医薬組成物と加工食品である。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
DDSにおいて、薬剤運搬体の開発はキーとなる技術である。従来リポソーム、微粒子、ナノ関連物質および薬物・ポリマー結合体などが検討されてきた。中でもポリマーミセルは、難水溶性薬物の伝達に有利な運搬体として注目されてきた。例えば、親水性シェルに囲まれた疎水性コアからなるミセル形成組成物であって、親水性シェルがPVP(N-ビニル-2-ピロリドン)からなるもの(特許文献1)がある。
【0003】
特許文献2には、生体産生物であるリポカリン型プロスタグランジンD合成酵素(以後「L-PGDS」という。)を修飾したカプセルタンパク質が難水溶性の薬剤を水に溶かし、投与することで薬剤の効果を発揮させることができることが開示されている。L-PGDSを修飾したカプセルタンパク質は、体内産生物であるため、抗原となることがなく、またヒトにとっては毒物でもないため、安全で確実な薬剤運搬体といえる。
【0004】
特許文献3には、L-PGDSを修飾したカプセルタンパク質に患部の細胞を認識させる標識をつけたタンパク質が開示されている。例えば癌細胞に特異的に結合する標識ペプチドをつけたL-PGDSを修飾したカプセルタンパク質は、患部の癌細胞に集まり、治療の効果が向上すると考えられる。
【0005】
特許文献4には、L-PGDSを修飾したカプセルタンパク質のN末端から34番目および92番目のトリプトファンをシステインに置き換えて、酸化還元雰囲気で開閉するジスルフィド結合による蓋を設けたタンパク質が開示されている。開閉するジスルフィド結合によって、薬剤の保持能力を高める目的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2004-501180号公報
特開2008-120793号公報
特開2011-207830号公報
特開2013-162760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
L-PGDSを利用したカプセルタンパク質は、難水溶性の薬剤を容易に溶解することができ、また生体産生物なので、安全性が高いという利点がある。しかし、薬剤を保持するバレル構造は蓋の無い容器様の形状をしている。したがって、一度取り込んだ薬剤が運搬中に放出されるという問題があった。この課題を解決するために、特許文献4では、ジスルフィド結合による留めをL-PGDSを利用したカプセルタンパク質に施した。
【0008】
しかし、ジスルフィド結合によるL-PGDSを利用したカプセルタンパク質の開口部へ施す留めでは、バレル構造の開口を塞ぎきれないということが分かった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記問題に鑑みて想到されたものであり、バレル構造の開口部に嵩高い障壁となるアミノ酸を設け、薬剤の不要な放出を防止できるカプセルタンパク質を提供する。
【0010】
より具体的に本発明に係るカプセルタンパク質は、
ヒト型リポカリン型プロスタグランジンD合成酵素の活性中心のシステインがアラニンに置換され、βストランドDの少なくとも1つのアミノ酸を障壁アミノ酸に置換されたことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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