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公開番号
2025127002
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023447
出願日
2024-02-20
発明の名称
ブッシュ
出願人
住友理工株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
F16F
1/38 20060101AFI20250825BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】アウタ筒金具を他部材の取付孔に対して目的とする圧入固定力で安定して組み付けることを可能にする、新規な構造のブッシュを提供する。
【解決手段】インナ軸部材12とアウタ筒金具14とが本体ゴム弾性体16で連結されており、アウタ筒金具14が他部材32の取付孔34へ圧入固定されるブッシュ10において、アウタ筒金具14の軸方向端部には、5度以下の一定傾斜角度で軸方向外方に向けて小径化した筒状傾斜部20が設けられており、筒状傾斜部20は、軸方向の半分以上が本体ゴム弾性体16の軸方向端面の軸方向底部28よりも軸方向外方に位置しており、筒状傾斜部20の外周面は取付孔34への圧入代が設定された圧入面22を備えており、アウタ筒金具14の軸方向中間部分には一定の外径寸法で軸方向に延びるストレート部18が設けられており、取付孔34への圧入固定面40が圧入面22を外れてストレート部18だけに設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
インナ軸部材とアウタ筒金具とが本体ゴム弾性体で連結されており、該アウタ筒金具の外周面が圧入によって他部材の取付孔へ固定されるブッシュにおいて、
前記アウタ筒金具の軸方向の少なくとも一方の端部には、5度以下の一定傾斜角度で軸方向外方に向けて小径化した外周面を備えた筒状傾斜部が設けられており、
該筒状傾斜部は、軸方向で半分以上の長さ部分が前記本体ゴム弾性体の軸方向端面の軸方向底部よりも軸方向外方に位置しており、
該筒状傾斜部の外周面は、前記取付孔への圧入代が設定された圧入面を備えており、
前記アウタ筒金具の軸方向中間部分には一定の外径寸法で軸方向に延びるストレート部が設けられており、前記取付孔に対して圧入固定される圧入固定面が前記圧入面を外れて該ストレート部だけに設けられているブッシュ。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記筒状傾斜部における前記圧入面の軸方向長さが3mm以上である請求項1に記載のブッシュ。
【請求項3】
前記筒状傾斜部の外周面が軸方向全長に亘って前記圧入面とされている請求項1又は2に記載のブッシュ。
【請求項4】
前記圧入固定面が、前記アウタ筒金具の前記ストレート部において軸方向で部分的に設けられている請求項1又は2に記載のブッシュ。
【請求項5】
前記本体ゴム弾性体は、前記軸方向底部よりも外周側で軸方向外方に延び出した外周延出部を有しており、該外周延出部が前記筒状傾斜部の内周面に対して固着されている請求項1又は2に記載のブッシュ。
【請求項6】
インナ軸部材とアウタ筒金具とが本体ゴム弾性体で連結されたブッシュを得る工程と、
該ブッシュの前記アウタ筒金具の軸方向の少なくとも一方の端部に縮径加工を施すことにより、5度以下の傾斜角度で軸方向外方に向けて小径化した筒状傾斜部を形成する工程と、
該ブッシュの前記アウタ筒金具を前記筒状傾斜部が形成された軸方向端部から他部材の取付孔へ圧入することにより、該筒状傾斜部の外周面を含めて該アウタ筒金具の外周面を該他部材の該取付孔に対する圧入代をもって該取付孔へ圧入せしめて、該取付孔の固定内周面に対して該アウタ筒金具の該筒状傾斜部を通過させて該アウタ筒金具の軸方向中間部分に設けられたストレート部を該取付孔の該固定内周面へ圧入固定する工程と
を、含むブッシュの取付孔への圧入固定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車のサスペンションブッシュ等として用いられるブッシュと、ブッシュの取付孔への圧入固定方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車のサスペンションアームと車両ボデーとを防振連結するサスペンションブッシュ等に用いられるブッシュが知られている。ブッシュは、例えば特許第5401701号公報(特許文献1)に示すように、インナ軸部材がアウタ筒金具に挿通されて、それらインナ軸部材とアウタ筒金具とが本体ゴム弾性体で連結された構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5401701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ブッシュは、特許文献1の図9にも示されているように、アウタ筒金具が他部材の取付孔へ圧入によって固定された状態で使用される。しかしながら、従来のブッシュでは、他部材への圧入による固定力(圧入固定力)、換言すれば、他部材からの抜けに対する抵抗力(引抜抵抗力)に大きなばらつきが発生することが分かった。
【0005】
そこで、発明者が従来のブッシュについて検討したところ、アウタ筒金具と他部材の取付孔との何れも寸法誤差を避け難いことに加えて、アウタ筒金具は、形状、寸法、金属の規格等が同じであったとしても、製造者や製造時期、ロット等によって特性のばらつきが避けられないことから、圧入固定力及び引抜抵抗力に大きなばらつきが発生するものと考えられた。
【0006】
発明者が更に実験を重ねたところ、単純なストレート形状のアウタ筒金具を取付孔へ圧入する場合に、圧入固定力(引抜抵抗力)が小さいブッシュのアウタ筒金具には、アウタ筒金具の外周面上を圧入方向に延びる線状の傷跡のようなものが認められた。これについて検討した結果、計算上はアウタ筒金具が弾性変形領域内で変形する圧入代(圧入による径方向寸法の減少分)が設定されていたとしても、実際にはアウタ筒金具が局所的に塑性的に変形しており、それによって、アウタ筒金具の圧入固定面において取付孔の内面に対する周方向で不均一な接触が発生し、それ故に圧入固定力が低下しているのであろうとの新たな知見を得た。
【0007】
本発明の解決課題は、アウタ筒金具を他部材の取付孔に対して目的とする圧入固定力をもって安定して組み付けることを可能にする、新規な構造のブッシュを提供することにある。
【0008】
また、本発明は、アウタ筒金具を他部材の取付孔に対して目的とする圧入固定力をもって安定して組み付けることを可能にする、新規なブッシュの取付孔への圧入固定方法を提供することも、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0010】
第一の態様は、インナ軸部材とアウタ筒金具とが本体ゴム弾性体で連結されており、該アウタ筒金具の外周面が圧入によって他部材の取付孔へ固定されるブッシュにおいて、前記アウタ筒金具の軸方向の少なくとも一方の端部には、5度以下の一定傾斜角度で軸方向外方に向けて小径化した外周面を備えた筒状傾斜部が設けられており、該筒状傾斜部は、軸方向で半分以上の長さ部分が前記本体ゴム弾性体の軸方向端面の軸方向底部よりも軸方向外方に位置しており、該筒状傾斜部の外周面は、前記取付孔への圧入代が設定された圧入面を備えており、前記アウタ筒金具の軸方向中間部分には一定の外径寸法で軸方向に延びるストレート部が設けられており、前記取付孔に対して圧入固定される圧入固定面が前記圧入面を外れて該ストレート部だけに設けられているものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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