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公開番号2025124987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024020775
出願日2024-02-15
発明の名称細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現抑制剤および発現抑制方法ならびに生物の脂肪酸組成を変化させる剤および変化させる方法
出願人伊那食品工業株式会社,学校法人藤田学園
代理人弁理士法人佐川国際特許商標事務所,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/702 20060101AFI20250820BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現を抑制できる新規な組成物を提供する。本発明によれば、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現を抑制することができる。よって、これを病原微生物に適用すれば、その発育や増殖を抑制し、もって、微生物がその発症ないし悪化に関与する感染症等の疾病の予防や改善に寄与することができる。
【解決手段】 アガロオリゴ糖を有効成分とする、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現抑制剤。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
アガロオリゴ糖を有効成分とする、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現抑制剤。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記タンパク質が、アセチルCoA炭酸化酵素、脂肪酸合成酵素およびアシル基運搬タンパク質から選択される1以上である、請求項1に記載の剤。
【請求項3】
アガロオリゴ糖を有効成分とする、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質をコードする遺伝子を保有する生物の脂肪酸組成を変化させる剤。
【請求項4】
抗菌剤として用いられる、請求項1~3のいずれかに記載の剤。
【請求項5】
前記アガロオリゴ糖が、アガロビオースを含有するアガロオリゴ糖である、請求項1~3のいずれかに記載の剤。
【請求項6】
3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースまたはこれを還元末端に有するオリゴ糖を有効成分とする、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現抑制剤。
【請求項7】
3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースまたはこれを還元末端に有するオリゴ糖を有効成分とする、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質をコードする遺伝子を保有する生物の脂肪酸組成を変化させる剤。
【請求項8】
細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現を抑制する方法であって、前記タンパク質をコードする遺伝子を保有する生物にアガロオリゴ糖を接触させる工程を含む、前記方法。
【請求項9】
細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質をコードする遺伝子を保有する生物の脂肪酸組成を変化させる方法であって、前記生物にアガロオリゴ糖を接触させる工程を含む、前記方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アガロオリゴ糖、3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースおよび/またはこれを還元末端に有するオリゴ糖を用いる、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現抑制剤および発現抑制方法、ならびに、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質をコードする遺伝子を保有する生物の脂肪酸組成を変化させる剤および変化させる方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
脂肪酸は、生体内において、脂質へと代謝され、細胞膜を形成するほか、生理活性脂質の産生やタンパク質の翻訳後修飾、エネルギー源など、多種多様な機能を発揮している。係る脂肪酸の生合成は、アセチルCoA炭酸化酵素および脂肪酸合成酵素(FAS)によって行われる。
【0003】
アセチルCoA炭酸化酵素は、脂肪酸合成の最初の反応である、アセチルCoAからマロニルCoAの生成を触媒する酵素である。ビオチン炭酸化酵素(BC)、ビオチンカルボキシル基運搬タンパク質(BCCP)およびカルボキシル基転移酵素(CTα、CTβ)からなり、脂肪酸の合成を律速している。大腸菌型のアセチルCoA炭酸化酵素は、4種類のポリペプチド(遺伝子名:accA(CTα)、accB(BCCP)、accC(BC)およびaccD(CTβ))に分かれて存在する。一方、動物型では、上記の酵素機能を担うドメインをすべて含む1本のポリペプチドからなっている。
【0004】
FASは、アセチルCoAおよびマロニルCoAの生成以降の脂肪酸合成経路を触媒する。FASもI型とII型とに大別される。カビや酵母、動物などがもつI型FASは、複数の触媒反応が一つのポリペプチドに担われる多機能酵素である。これに対し、大腸菌や枯草菌などの細菌や植物がもつII型FASは、複数の触媒反応が別々の酵素に担われる酵素群である。この反応過程で脂肪酸の担体として働くアシル基運搬タンパク質(ACP)も、I型FASではその中に含まれるが、II型FASでは個別のポリペプチドとして存在する。II型FASは、ACP、マロニル転移酵素(FabD)、β-ケトアシルACP合成酵素I/II/III(FabB、FabF、FabH)、β-ケトアシルACP還元酵素(FabG)、β-ヒドロキシアシルACP脱水酵素(FabZ、FabA)およびエノイルACP還元酵素I/II/III(FabI、FabK、FabL)といった複数のタンパク質からなる。
【0005】
このように、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質群は、動物のそれとは異なるため、それらタンパク質の働きを阻害する化合物は、抗菌剤として利用できる可能性がある。そこで、係る化合物の探索と利用が図られており、例えば、チオラクトマイシンがFabDおよびFabFを阻害する抗生物質として(非特許文献1)、ファサマイシンA、BがFabFを阻害する抗生物質として(非特許文献2)、それぞれ報告されている。また、特許文献1には、細菌感染治療に有用で医薬上有望な化合物として、FabKの阻害剤が開示されている。
【0006】
一方、脂肪酸は、上述のとおり細胞膜の主要構成成分である脂質の前駆体である。細胞膜の生成やその機能維持は、生育や生体機能の維持に直結すると考えられるため、細菌が元来有する脂肪酸の組成を変化させる物質もまた、抗菌剤として利用できる可能性がある。
【0007】
例えば、アラキドン酸は、一般には細菌に存在しない不飽和長鎖脂肪酸であり、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)の増殖を抑制する活性を示す。この作用機序としては、肺炎球菌の細胞膜に従来含まれる脂肪酸とは異なる長さと二重結合とを有するアラキドン酸が、膜に優先的に取り込まれ、膜の機能性を乱すことによるものと考えられている。アラキドン酸は、肺炎球菌の細胞膜に直接取り込まれて脂肪酸組成を変化させることに加え、fab遺伝子群の発現を顕著に低下させることも報告されている(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2009-091252号公報
【非特許文献】
【0009】
川口 昭彦ら、抗生物質チオラクトマイシンの作用機構、1986年度研究成果報告書概要、[online]、[令和5年11月15日検索]、インターネット<https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-60580127/605801271986kenkyu_seika_hokoku_gaiyo/#product_8>
菅原章公、タイプII脂肪酸合成酵素fabFを阻害するメタゲノム由来新規抗生物質、ファルマシア、第889頁、vol.48、No.9、2012年
Eijkelkamp BA, et al. (2018) Arachidonic Acid Stress impacts Pneumococcal Fatty Acid Homeostasis., Front. Microbiol. 9:813. doi: 10.3389/fmicb.2018.00813
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述のとおり、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の働きを阻害する物質や脂肪酸組成を変化させる物質は、抗菌剤として利用できる可能性がある。また、細菌型の脂質代謝に関する研究試薬としても利用できる可能性がある。さらに、II型FASは植物も保有するため、その機能を阻害することで、あるいは脂肪酸組成を変化させることで、植物の生長を抑制できると考えられる。よって、当該物質は、例えば除草剤等として利用できる可能性もある。そこで、本発明は、細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現を抑制できる新規な組成物、および、同タンパク質をコードする遺伝子を保有する生物の脂肪酸組成を変化させる新規な組成物を提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)

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