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公開番号2025124986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024020773
出願日2024-02-15
発明の名称鉄道車両、および鉄道車両の製造方法
出願人日本車輌製造株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類B61D 17/08 20060101AFI20250820BHJP(鉄道)
要約【課題】美感性の低下を防ぎつつ、内装パネルの側構体への取り付けを容易にする鉄道車両、および鉄道車両の製造方法を提供すること。
【解決手段】腰パネル32の上端部32Uの車体幅方向車外側には、側構体13に設けられた第3受具43が配置され、窓キセ31の下枠31Dは、腰パネル32の上端部32Uを車体幅方向車内側から覆い、窓キセ31の下枠31D、腰パネル32の上端部32U、および第3受具43には、ボルト52が車体幅方向車内側から挿入し、ボルト52によって、窓キセ31、および腰パネル32の側構体13に一体的に締結され、窓キセ31は、下枠31D以外の所定箇所で側構体13に直接的、または間接的に固定され、腰パネル32は、上端部32U以外で側構体13に直接的、または間接的に固定されていない。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
側構体と、前記側構体の車体幅方向の車内側に配置される内装パネルと、を備え、
前記内装パネルは、窓キセと腰パネルと、を有し、
前記窓キセ、および前記腰パネルは、それぞれ前記側構体に支持されている鉄道車両であって、
前記腰パネルは、前記窓キセの下側に配置され、
前記腰パネルの上端部の車体幅方向の車外側には、前記側構体に設けられた固定受具が配置され、
前記窓キセの下端部は、前記腰パネルの上端部を車体幅方向の車内側から覆い、
前記窓キセの下端部、前記腰パネルの上端部、および前記固定受具には、締結具が車体幅方向の車内側から挿入し、前記締結具によって、前記窓キセの下端部、および前記腰パネルの上端部が前記固定受具に一体的に締結され、
前記窓キセは、前記下端部以外の所定箇所で前記側構体に直接的、または間接的に固定され、
前記腰パネルは、前記上端部以外で前記側構体に直接的、または間接的に固定されていないことを特徴とする鉄道車両。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鉄道車両であって、
前記腰パネルの下端部には下端取付具が設けられ、
前記側構体に、前記下端取付具を取り付けるための下端受具が設けられ、
前記下端取付具は、車体幅方向に拘束されている状態、且つ車体長手方向に摺動可能な状態で前記下端受具に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項3】
請求項1に記載の鉄道車両であって、
前記腰パネルの少なくとも一方の
側端部には側端取付具が設けられ、
前記側構体に、前記側端取付具を取り付けるための側端受具が設けられ、
前記側端取付具は、車体幅方向に拘束されている状態、且つ車体長手方向に摺動可能な状態で前記側端受具に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項4】
請求項1に記載の鉄道車両であって、
前記固定受具には、車体幅方向に略垂直な板状の固定片が設けられ、
前記腰パネルの上端部には上端取付具が設けられ、
前記上端取付具は、下側、および車体長手方向の両側が開放した空間部を有し、
前記固定片が前記空間部に挿入していることを特徴とする鉄道車両。
【請求項5】
請求項2乃至4の何れか1つに記載の鉄道車両の製造方法であって、
前記下端取付具、前記側端取付具、または前記上端取付具を、前記下端受具、前記側端受具、または前記上端受具に取り付ける第1工程と、
前記窓キセを前記下端部以外の所定箇所で前記側構体に直接的、または間接的に固定する第2工程と、
前記腰パネルを車体長手方向に摺動させることで前記腰パネルの位置を前記窓キセの位置に合わせる第3工程と、
前記窓キセの下端部、前記腰パネルの上端部、および前記固定受具に、前記締結具を車体幅方向の車内側から挿入し、前記締結具によって、前記窓キセの下端部、および前記腰パネルの上端部を前記固定受具に一体的に締結する第4工程と、を有することを特徴とする鉄道車両の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、側構体と、側構体の内側面に取り付けられた内装パネルと、を備える鉄道車両、および鉄道車両の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、鉄道車両の客室の側壁は、側構体に内装パネルを取り付けてある。そして、内装パネルは、側窓の周囲を覆う窓キセと、側窓の下方部分である腰部を覆う腰パネルと、を有する(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、出願人は、従来、窓キセ、および腰パネルを側構体に取り付けるにあたり、腰パネルの上端部が露出することを防ぐために、腰パネルの上端部を車体幅方向車内側から窓キセの下端部で覆っていた。そして、腰パネルの上端部、および窓キセの下端部はそれぞれ個別に側構体に固定されていた。
【0004】
図13は、従来の腰パネルの上端部、および窓キセの下端部の側構体への固定構造を簡易的に表した部分断面概略図である。図13に示すように、側構体13を構成する横骨部材131に受部材92が固定されている。受部材92は、車体幅方向に直交する板状の固定部92Aを有する。そして、固定部92Aには、スペーサー93を介して腰パネル90の上端部90Uが皿ビス94で締結されている。また、窓キセ91の下端部91Dは、腰パネル90の上端部90Uに接合した状態で、窓キセ91の車体長手方向両隣に隣接された柱部材(図示なし)にビス95で締結されている。
【0005】
また、出願人は、以下の(1)~(5)の手順からなる取付方法で、窓キセ、および腰パネルを側構体に取り付けていた。
(1)側構体に形成された窓開口の位置に合わせて窓キセを仮付けする。
(2)窓キセと腰パネルとの目地位置を側構体に罫書く。
(3)窓キセを取り外す。
(4)目地位置に合わせて腰パネルを側構体に固定する。
(5)目地位置に合わせて窓キセを側構体に固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平05-270400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
内装パネルの位置は側窓の位置に合わせる必要があることと、腰パネルの上端部を窓キセの下端部で覆い、腰パネル、および窓キセを個別に側構体に固定するという構造とから、窓キセを仮付けした後に取り外すという工程が発生していた。すなわち上述の内装パネルの側構体への固定構造、および内装パネルの側構体への取付方法では、内装パネルの側構体への取付に手間が掛かっていた。
【0008】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、美感性の低下を防ぎつつ、内装パネルの側構体への取り付けを容易にする鉄道車両、および鉄道車両の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の一態様による鉄道車両、および鉄道車両の製造方法は、以下のような特徴を有する。
【0010】
(1)鉄道車両であって、
側構体と、前記側構体の車体幅方向の車内側に配置される内装パネルと、を備え、
前記内装パネルは、窓キセと腰パネルと、を有し、
前記窓キセ、および前記腰パネルは、それぞれ前記側構体に支持されている鉄道車両であって、
前記腰パネルは、前記窓キセの下側に配置され、
前記腰パネルの上端部の車体幅方向の車外側には、前記側構体に設けられた固定受具が配置され、
前記窓キセの下端部は、前記腰パネルの上端部を車体幅方向の車内側から覆い、
前記窓キセの下端部、前記腰パネルの上端部、および前記固定受具には、締結具が車体幅方向の車内側から挿入し、前記締結具によって、前記窓キセの下端部、および前記腰パネルの上端部が前記固定受具に一体的に締結され、
前記窓キセは、前記下端部以外の所定箇所で前記側構体に直接的、または間接的に固定され、
前記腰パネルは、前記上端部以外で前記側構体に直接的、または間接的に固定されていないことを特徴とする。
上記(1)に記載の態様によって、窓キセは、下端部以外の所定箇所で側構体に直接的、または間接的に固定され、腰パネルは、上端部以外で側構体に直接的、または間接的に固定されていないということは、内装パネルを側構体に取り付ける際に、窓キセの位置決めをした後に、窓キセの位置に合わせて腰パネルの車体長手方向の位置を調整することができる。その結果、従来の窓キセを仮付けした後に取り外すという工程を省くことができる。また、窓キセの下端部と腰パネルの上端部と固定受具とが一体的に締結されているので、当該工程を省きつつ、腰パネルの上端部を窓キセで隠して、美観性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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