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公開番号2025122753
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018372
出願日2024-02-09
発明の名称弁装置
出願人日本サーモスタット株式会社
代理人個人
主分類F16K 5/00 20060101AFI20250815BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】冷却液の漏れを抑制できる弁装置を提供する。
【解決手段】
本発明にかかる弁装置1は、冷却液の流入口11a、流出口11bおよび内部空間11cが形成されるハウジング11と、内部空間11cに収容されて回転軸を中心に回転する弁体12と、回転軸に位置するシャフト13と、流入口11aまたは流出口11bに装着されて弁体12の外周に摺接するシール部材15と、弁体12を回転駆動する駆動装置とを備える。そして、弁体12は、内筒12aと、内筒12aの外周に配置される外筒12bと、内筒12aと外筒12bをつなぐ接続端部12cとを有する。また、外筒12bには、弁体内空間12dと流入口11aまたは流出口11bとを連通可能な弁孔12eが形成され、外筒12bの内周には、内筒12aの外周に到達しない高さのリブ12gが形成される。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
冷却液の流入口、流出口、およびこれらに通じる内部空間が形成されるハウジングと、
前記内部空間に収容されて、回転軸を中心に回転し、回転により前記流入口と前記流出口との連通状態を切り換える弁体と、
前記回転軸に位置するシャフトと、
前記流入口または前記流出口に装着されて、前記弁体の外周に摺接するシール部材と、
前記弁体を回転駆動する駆動装置と、
を備え、
前記弁体は、内筒と、前記内筒の外周に配置される外筒と、前記内筒と前記外筒の軸方向の一端をつなぐ接続端部と、を有し、
前記内筒と前記外筒との間には、弁体内空間が形成され、
前記外筒には、前記弁体内空間と前記流入口または前記流出口とを連通可能な弁孔が形成され、
前記外筒の内周には、前記内筒の外周に到達しない高さの格子状加工部が形成される、
ことを特徴とする弁装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記格子状加工部は、リブまたは溝からなり、
前記リブの高さまたは前記溝の深さは、1mm以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記格子状加工部は、前記弁孔の周縁に到達する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は弁装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のエンジンを冷却する冷却回路には、冷却液をラジエータ、オイルクーラ、空調用熱交換器等の各種機器へ分配する弁装置が利用されている。
【0003】
たとえば、特許文献1の弁装置は、ハウジングと、ハウジングに回転可能に収容される弁体と、弁体の回転軸に設けられるシャフトと、弁体の外周に摺接するシール部材と、弁体を回転駆動する駆動装置とを備える。弁体は、シャフト外周に取り付けられる内筒と、内筒と所定の間隔をあけて配置される外筒と、内筒と外筒とをつなぐ接続部とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-133622公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
弁体は、合成樹脂製で、射出成形により形成される場合がある。射出成形によれば、容易に樹脂成形品を形成できるものの、樹脂成形品の形状、金型内の温度や圧力のバラつき、および樹脂の流れ方などにより、樹脂成形品に反り、ヒケ等の変形不良が発生することある。
【0006】
従来の弁体では、外筒の反りを接続部で抑制できるが、外筒において接続部が接続する部分の外周側にヒケが発生する場合がある。そして、ヒケの位置や程度によってはシール部材との間に隙間ができて冷却液が漏れる虞がある。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、冷却液の漏れを抑制できる弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる弁装置は、冷却液の流入口、流出口、およびこれらに通じる内部空間が形成されるハウジングと、前記内部空間に収容されて、回転軸を中心に回転し、回転により前記流入口と前記流出口との連通状態を切り換える弁体と、前記回転軸に位置するシャフトと、前記流入口または前記流出口に装着されて、前記弁体の外周に摺接するシール部材と、前記弁体を回転駆動する駆動装置と、を備える。前記弁体は、内筒と、前記内筒の外周に配置される外筒と、前記内筒と前記外筒の軸方向の一端をつなぐ接続端部と、を有し、前記内筒と前記外筒との間には、弁体内空間が形成され、前記外筒には、前記弁体内空間と前記流入口または前記流出口とを連通可能な弁孔が形成され、前記外筒の内周には、前記内筒の外周に到達しない高さの格子状加工部が形成されることを特徴とする。
【0009】
本発明にかかる弁装置によれば、外筒の内周に格子状加工部が形成されるので、外筒の反りを抑制できる。また、格子状加工部の高さが内筒の外周に到達しない高さに設定されるので、外筒の外周にヒケが発生するのを抑制できる。これにより、弁体とシール部材との間に成形不良に起因する隙間ができるのを抑制し、冷却液が漏れるのを抑制できる。
【0010】
また、本発明にかかる弁装置において、前記格子状加工部は、リブまたは溝からなり、前記リブの高さまたは前記溝の深さは、1mm以下としてもよい。このようにすると、外筒の外周にヒケができるのを確実に抑制し、冷却液の漏れを確実に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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