TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025122348
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017748
出願日
2024-02-08
発明の名称
カッティングプロッタ
出願人
グラフテック株式会社
代理人
個人
主分類
B26D
7/26 20060101AFI20250814BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】ペンツールの抜き差しを行うことなく、2箇所のペン保持部を使い分けできるカッティングプロッタを提供する。
【解決手段】ステージの上方で移動するペンキャリッジ16と、ペンキャリッジ16に設けられてペンツール17を保持するツールホルダ21とを備える。ツールホルダ21は、ペンツール挿入用の貫通孔24を有する支持部材25と、前後方向へ移動するスライド部材26と、スライド部材26を前後方向に押圧する押圧機構27とを備える。貫通孔24の開口形状は、ペンツール17が前端から後端まで移動可能な長孔形状である。スライド部材26は、ペンツール17を貫通孔の一端部または他端部に押し付ける第1、第2の押圧部(前端部48,49、後端部46,47)を有する。支持部材25とスライド部材26とには、ペンツール17の上下方向への移動を規制する係合構造51が設けられている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
被切断媒体が送られる搬送路を形成するステージと、
前記ステージの上方で前記被切断媒体の搬送方向とは直交する水平方向に移動するペンキャリッジと、
前記ペンキャリッジに上下方向に移動可能に設けられ、ペンツールを上下方向に延びる姿勢で保持するツールホルダとを備え、
前記ツールホルダは、
前記ペンツールが挿入される貫通孔を有する支持部材と、
前記支持部材に前記搬送方向に移動自在に支持されたスライド部材と、
前記スライド部材を前記支持部材に対して前記搬送方向の一方または他方に押圧する押圧機構とを備え、
前記貫通孔の開口形状は、前記搬送方向に長い長円状であって、前記ペンツールが前記搬送方向の一端から他端まで移動可能となる形状に形成され、
前記スライド部材は、
前記支持部材に対して前記搬送方向の一方に移動することにより、前記搬送方向における前記貫通孔の一端部に前記ペンツールを押し付ける第1の押圧部と、
前記支持部材に対して前記搬送方向の他方に移動することにより、前記搬送方向における前記貫通孔の他端部に前記ペンツールを押し付ける第2の押圧部とを有し、
前記支持部材と前記スライド部材とには、前記ペンツールが前記貫通孔の前記一端部または前記他端部に押し付けられた状態で前記ペンツールに係合して前記ペンツールの前記支持部材に対する上下方向への移動を規制する係合構造が設けられていることを特徴とするカッティングプロッタ。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
請求項1に記載したカッティングプロッタにおいて、
前記スライド部材の前記第1の押圧部と前記第2の押圧部は、前記支持部材より上方と、前記支持部材より下方とにそれぞれ設けられていることを特徴とするカッティングプロッタ。
【請求項3】
請求項1に記載したカッティングプロッタにおいて、
前記押圧機構は、
前記支持部材にねじ部材によって取付けられた押圧子と、
前記スライド部材に前記押圧子と対向するように形成された受圧面とを有し、
前記押圧子と前記受圧面は、前記押圧子から前記受圧面に加えられた押圧力が前記スライド部材を前記搬送方向へ移動させる推力に変換されるカムを構成していることを特徴とするカッティングプロッタ。
【請求項4】
請求項1に記載したカッティングプロッタにおいて、
前記係合構造は、
前記貫通孔の上側の開口部に設けられ、前記ペンツールの外周部に設けられている鍔部が載置される段部と、
前記スライド部材の前記第1の押圧部と前記第2の押圧部とに設けられ、前記鍔部に上方から重なる突起とによって構成されていることを特徴とするカッティングプロッタ。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れか一つに記載のカッティングプロッタにおいて、
前記ステージには、前記水平方向に延びる溝からなる全カット用の第1のペン受け部と、前記水平方向に延びる面からなるハーフカット・筆記用の第2のペン受け部とが前記搬送方向に間隔をおいて設けられ、
前記貫通孔の前記一端部に押し付けられた前記ペンツールの位置を第1の位置とし、前記貫通孔の前記他端部に押し付けられた前記ペンツールの位置を第2の位置としたとき、前記第1の位置は、前記第1のペン受け部と第2のペン受け部とのうちの一方のペン受け部の上方に位置付けられ、前記第2の位置は、他方のペン受け部の上方に位置付けられていることを特徴とするカッティングプロッタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペンキャリッジに2箇所のペンツール取付部が設けられたカッティングプロッタに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のカッティングプロッタとしては、被切断媒体をステージ上で前後方向に送りながら、カッティングペンを有するペンキャリッジを左右方向に移動させてカッティングを行うものがある。この種のカッティングプロッタのうち、被切断媒体を切断する全カットと、粘着シートの剥離紙を残してシート部分のみを切断するハーフカットとを実施可能なカッティングプロッタにおいては、カッティングペンの取付位置を全カット時とハーフカット時とで変更できる構成が採られている。
【0003】
カッティングペンの取付位置を変更する理由は、全カット時とハーフカット時とでは被切断媒体を支える部分の形状が異なるからである。全カットは、カッティングペンの刃が被切断媒体を貫通できるように、ステージに形成された溝の上で実施される。一方、ハーフカットは、被切断媒体を支えながら行う必要があるので、ステージに形成された面の上で実施される。全カット用の溝とハーフカット用の面は、被切断媒体の搬送方向に離れて設けられている。なお、従来のカッティングプロッタとしては、カッティングペンの代わりに筆記ペンを装着し、被切断媒体に描画を行うことが可能なものもある。筆記ペンは、カッティングペンでハーフカットを行う時の取付位置に取り付けられる。以下においては、カッティングペンと筆記ペンのいずれにも適用できる場合には、これらの部材を「ペンツール」として説明する。
【0004】
カッティングペンの取付位置を変更することが可能なペンキャリッジは、例えば図17に示すように形成されている。図17に示すペンキャリッジ1が設けられるカッティングプロッタにおいては、図示していない被切断媒体が図17の左下から右上に向かう方向に搬送される。ここでは被切断媒体の搬送方向の上流側をカッティングプロッタの前側とし、搬送方向の下流側をカッティングプロッタの後側として説明する。
【0005】
図17に示すペンキャリッジ1には、カッティングペン2を支持するツールホルダ3が上下方向に移動可能に設けられている。
ツールホルダ3は、上下方向に延びる貫通孔4が形成された本体5と、本体5にねじ部材6によって取付けられたツール固定具7とを備えている。ねじ部材6およびツール固定具7は、本体5の前端部に設けられている。ねじ部材6は、雄ねじ6a(図18参照)を有し、雄ねじ6aが前後方向に延びる状態で本体5にねじ込まれている。
ツール固定具7は、ねじ部材6を本体5にねじ込むことにより後側に進み、ねじ部材6を緩めることによって前側に進む。
【0006】
貫通孔4は、前側のペン保持部8と、後側のペン保持部9とを有している。前側のペン保持部8と後側のペン保持部9は、それぞれカッティングペン2を上方から挿入できるように形成されており、これらの前側のペン保持部8と後側のペン保持部9に個々に挿入されたカッティングペン2が前後方向や左右方向に移動することができないように構成されている。
カッティングペン2は、貫通孔4に挿入される円柱状の軸部2aと、軸部2aの上部から径方向の外側に突出する環状の鍔部2bとを有している。鍔部2bは、軸部2aが前側のペン保持部8あるいは後側のペン保持部9に挿入されることにより本体5の上面に載置される。鍔部2bが本体5に重なることによって、カッティングペン2が本体5に脱落することがないように保持される。なお、後側のペン保持部9には、カッティングペン2の代わりに図示していない筆記ペンを取り付ける場合もある。筆記ペンにもカッティングペン2と同様に鍔部が設けられている。
【0007】
ツール固定具7は、前側のペン保持部8あるいは後側のペン保持部9に保持されたカッティングペン2を後方に押して前側のペン保持部8あるいは後側のペン保持部9に固定するためものである。ツール固定具7は、上下一対の突片7a,7bを有している。
前側のペン保持部8にカッティングペン2を取り付ける場合は、ねじ部材6を緩め、図18に示すようにツール固定具7を相対的に前側に移動させた状態で行う。図18は、カッティングペン2の内部を省略して描いてある。この場合、ねじ部材6を本体5から脱落しない程度に緩めた状態でカッティングペン2を前側のペン保持部8に挿入し、その後、ねじ部材6を本体5にねじ込む。このようにねじ部材6が本体5にねじ込まれることにより、ツール固定具7の上側および下側の突片7a,7bがカッティングペン2を前方から後方に向けて押し、カッティングペン2が前側のペン保持部8内に固定される。上側の突片7bは、カッティングペン2の鍔部2bに上方から接触し、鍔部2bを本体5と協働して挟んでカッティングペン2の上方への移動を規制する。
【0008】
後側のペン保持部9にカッティングペン2を取り付ける場合は、図19に示すように、後側のペン保持部9にカッティングペン2が挿入された状態で、ツール固定具7がカッティングペン2に達するまでねじ部材6を本体5にねじ込む。そして、ツール固定具7の上側および下側の突片7a,7bがカッティングペン2を押し、カッティングペン2が後側のペン保持部9に押し付けられて固定される。この場合も上側の突片7aが鍔部2bに上から重なる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図17~図19に示す従来のツールホルダ3においては、被切断媒体を切断する全カットを行った後に続けてハーフカットを行うような場合に問題が生じる。すなわち、全カット後にカッティングペン2を例えば前側のペン保持部8から上方に引き抜き、その後に後側のペン保持部9に挿入する必要がある。このため、全カットを行う形態と、ハーフカットを行う形態とを切り替えるときにカッティングペン2の抜き差し作業が毎回生じ、煩わしいという問題があった。
【0010】
また、カッティングペン2をツールホルダ3に固定する構造についても複数の問題があった。第1の問題は、前側のペン保持部8にカッティングペン2を組み付ける場合にねじ部材6のねじ掛かり量が少なくなり、ねじ部材6が本体5から脱落し易いことである。なお、このような不具合は、雄ねじ6aの長さを長くすることにより解消することが可能であるが、そのような構成を採るとペンキャリッジ1が大型化してしまう。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
ハサミ
2か月前
個人
円弧状刃の包丁
5か月前
個人
理美容はさみ
2か月前
有限会社カルチエ
ナイフ
9か月前
株式会社サボテン
鋏
4か月前
個人
折り畳みナイフ
8か月前
個人
2wayコーナーパンチ
7か月前
コクヨ株式会社
ハサミ
9か月前
株式会社和田機械
栗切り機の刃物
29日前
株式会社文創
切創抑制器具
9か月前
やおき工業株式会社
鋏
2か月前
株式会社フタミ
表面処理装置
4か月前
大創株式会社
打抜き部受支装置
9か月前
デュプロ精工株式会社
加工装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
切断装置
8か月前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置
3か月前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置
4か月前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置
7か月前
独立行政法人 国立印刷局
打ち抜き装置
21日前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置
3か月前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置
3か月前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置
3か月前
船井電機株式会社
電動器具
1か月前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置
3か月前
鈴茂器工株式会社
棒状食材切断装置
6か月前
デュプロ精工株式会社
用紙積載装置
7か月前
THESTANDBYME合同会社
鋏
2か月前
西川ゴム工業株式会社
薪割り具
8か月前
近畿刃物工業株式会社
切断加工用刃物
3か月前
近畿刃物工業株式会社
切断加工用刃物
3か月前
近畿刃物工業株式会社
切断加工用刃物
4か月前
株式会社ホリゾン
断裁装置
6か月前
ヤーマン株式会社
体毛処理具の加熱機構
10か月前
株式会社DIC
ヘアカット用レザー
6か月前
日本協同企画株式会社
葉柄切断装置
7か月前
株式会社シーダース
プラスチック製ナイフ
8か月前
続きを見る
他の特許を見る