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公開番号2025122125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2025086455,2023000381
出願日2025-05-23,2009-08-14
発明の名称精製済み間葉系幹細胞組成物および間葉系幹細胞組成物を精製する方法
出願人メゾブラスト・インターナショナル・ソシエテ・ア・レスポンサビリテ・リミテ
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 35/28 20150101AFI20250813BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】遠心分離によって精製された間葉系幹細胞組成物に相対して減少した免疫原性を有する間葉系幹細胞を含む医薬組成物を提供する。
【解決手段】精製済み間葉系幹細胞組成物を製造する方法であって、(i)ex vivoで培養された間葉系幹細胞を含有する標品を得;(ii)その標品を、洗浄溶液と接触させて、混合物を生じ;(iii)その混合物を、遠心濾過装置で撹拌し;そして(iv)精製済み間葉系幹細胞組成物を回収するという工程を含む方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2008年8月14日出願の米国予備特許出願第61/088,898号の優先権を主張し、それらの内容は、本明細書中に援用される。
続きを表示(約 3,900 文字)【0002】
米国連邦政府後援研究または開発
[不適用]
[マイクロフィッシュ/著作権引例]
[不適用]
本発明は、精製済み間葉系幹細胞組成物および間葉系幹細胞組成物を精製する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0001]間葉系幹細胞(単数または複数の「MSC」)は、骨髄、血液、真皮、骨膜および他の体組織において見出されうるし、そしていろいろな in vivo または in vitro の
因子および影響に依存して、脂肪組織、疎性結合組織、骨組織、軟骨組織、弾性組織、骨髄支質組織、筋組織、線維性結合組織および心臓組織を含めたいろいろな細胞タイプへと分化することができる。このような細胞は、例えば、米国特許第5,197,985号;第5,226,914号;第5,486,359号;第5,837,539号および第6,087,113号に開示されているが、それらは、各々独立して、そのまま援用される。
【0004】
[0002]MSCは、組織環境に基づいて、筋肉、骨、軟骨、骨髄支質、腱および脂肪などの系統へ分枝し(engraft)且つ選択的に分化することが分かった。それらの細胞由来お
よび表現型ゆえに、これら細胞は、有害な免疫応答を引き起こすことがなく、無関係なヒトドナーに由来する製品の開発を可能にする。
【0005】
[0003]概して、MSCは、それらが得られる組織から単離され、精製後、適当な培地中で増える。その培地は、血清タンパク質(例えば、ウシ血清アルブミンなどの血清アルブミン)を含む血清;増殖因子;およびサイトカインのような、MSCの増量を支持するいろいろな成分を含有する。単離、精製および培養物増量後、それらMSCに、一連の洗浄を、そして場合により、遠心分離を行う。次に、MSCは、適当な低温保存用基剤、例えば、ジメチルスルホキシド(「DMSO」)を含む低温保存用基剤中で凍結且つ貯蔵することができる。その後、MSCを、患者への投与直前に融解させる。
【0006】
[0004]MSCの増量のための製造工程は、非自己血清の存在下における細胞培養と、非自己トリプシンによる細胞収集を必要とする;いくつかの方法において、非自己血清は、ウシ胎仔血清(「FBS」)であり、そして非自己トリプシンは、ブタトリプシンである。動物試薬を用いたヒトMSC(「hMSC」)の ex vivo 増量は、最終製品中に残留
する非ヒト由来の巨大分子(例えば、ブタおよびウシ由来の巨大分子)の存在をもたらす。非ヒト生成物を含む基剤中でhMSCを増量後、ヒト生成物を含む基剤中で増量したhMSCに相対して、増加量の異種物質が認められることがありうる。
【0007】
[0005]ウシ血清アルブミン(「BSA」)は、FBSの有意の成分である。BSAもブタトリプシンも、既知のアレルゲンである。そのようなものとして、それらは、ウシおよびブタ巨大分子に感受性の患者において有害反応の引き金を引くことがありうるし、しかも多重暴露時に非アレルギー性患者を感作させて、アレルギー性反応をもたらすことがあ
りうる(例えば、Colten HR et al., N Engl J Med, 1975, 292:1050; Moneret-Vautrin A. et al., Allergy, 1991, 46:228; Orta M et al., Ann Allergy Asthma Immunol 2003, 90:446; de Benito V. et al., Allergologia et Immunopathologia, 2001, 29:272 を参照されたい)。培養で増量したMSC中に存在する増加量のFBSも、患者に、望ましくない免疫応答、肺塞栓症、血管収縮、心臓性ショックまたは死亡などの望ましくない副作用を引き起こすかもしれない。残留するBSAまたはブタトリプシンの存在は、免疫原性を増加させ且つレシピエントからのMSCのクリアランスまたは排泄を促進するかもしれない。培養で増量したMSCを含む医薬組成物中に存在する増加量のFBSは、このようなMSCに基づく療法を受けている患者へ、ウイルス、プリオン病および異種タンパク質を伝播するリスクを増加させることがありうる。培養で増量したhMSCを含む医薬組成物中に存在する増加量のFBS、具体的には、BSAは、これら異種物質に対する免疫応答を開始するかもしれない。例えば、患者に投与されたMSC標品が、BSAまたは他の異種タンパク質を含有する場合、このような異種タンパク質は、望ましくない免疫応答の引き金を引くかもしれない。異種タンパク質は、細胞性または体液性免疫応答(例えば、抗ウシ血清タンパク質抗体の発生)を引き起こすかもしれないし、それは、特に、このような異種タンパク質が、MSC細胞表面膜と結合した状態になるならば、あまり有効でないMSC分枝を生じるかもしれない。そのようなものとして、新しいアプローチは、培養で増量したMSCを含む医薬組成物中に存在するFBS、具体的には、BSAを含めた異種物質の量を減少させる必要がある。新しいアプローチは、培養で増量したMSC中に存在する糖類、タンパク質および他の巨大分子を含めた異種物質の量を減少させる必要があり、それが、得られたMSC組成物の安全プロフィールを増加させうると考えられる。
【0008】
[0006]自己ヒト血清などの代替血清を含む基剤が考えられてきたが、しかしながら、自己血清の使用は、最終MSC製品中に必要な細胞の量が、一定量の自己血清中で増殖させることができる量を超える場合は不可能である。更に、自己ヒト血清の使用は、その患者が、MSC療法の開始に先んじて血清を供与するのに十分な時間を有し且つ十分に健康であろうということを前提とする。現在慣用的なMSC培養法は、典型的に、薬学的処置を構成する適当数の細胞を単離し、増量し、収集し、そして精製するのに2~10週間を必要とする。いくつかの場合、薬学的処置は、1用量から成る。他の場合、薬学的処置は、2またはそれを超える用量から成る。残念ながら、いくつかの場合、MSC療法は、臨床症状の診断または症候から約2週間未満、または臨床症状の診断または症候から約1週間未満、または臨床症状の診断または症候から約48時間未満に要求される。MSC療法が、臨床症状の診断または症候から短時間の内に要求される場合、既に製造され、精製され、そして低温保存されていたhMSCは、急性疾患の診断または症候時に利用可能であるという有意の利点を示す。
【0009】
[0007]更に、自己ヒト血清を含めたヒト血清は、疾患、例えば、ウイルス性疾患を、MSC医薬組成物のレシピエントへ伝播するリスクの統計的に有意の増加を示す。
[0008]Spees et al. は、ウシ胎仔血清(「FCS」)および自己ヒト血清中での連続
継代を含む基剤の組合せに言及している。(Spees et al., Mol Therapy, 2004, 9: 747
)。基剤の連続組合せによって生産された最終組成物は、50回洗浄サイクル後の標識されたFCSのSDS-Page 電気泳動によって、試料あたりの残留FCSに15倍を超え
る範囲を生じた。自己ヒト血清と、より再現性のある最終組成物を与えることがない十分な洗浄とを必要とするプロトコルは、理論的には興味深いが、ヒトへの投与に適する医薬組成物を製造するのに必要な品質または一貫性(consistency)を与えない。
【0010】
[0009]アレルギー性患者の中での臨床的反応性についてのリスク用量および限界値は、多数の抗原について決定された。(Moneret-Vautrin A. & Kanny G., Curr Opin Allergy
Clin Immunol, 2004, 4:215; Bindslev-Jensen C et al., Allergy, 2002, 57:741)。
これら限界値は、抗原の経口投与については決定されているが、アレルゲンへの静脈内(
「IV」)暴露についての限界値は未知である。(Wensing M. et al., J Allergy Clin Immunol, 2002, 110:915; Taylor SL et al., Clin Exp Allergy, 2004, 34:689)。MSCを含む組成物のIV投与に関する治療的判断は、限界データの不存在と、細胞性および動物に由来する生成物が重篤な有害反応(例えば、アナフィラキシーおよび血清病様疾患)を引き起こすかもしれないということを示している参考文献の報告によって複雑になる。(Moneret-Vautrin A et al., Allergy, 1991, 46:228; Orta M et al., Ann Allergy Asthma Immunol 2003, 90:446; de Benito V. et al., Allergologia et Immunopathologia, 2001, 29:272)。
(【0011】以降は省略されています)

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