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公開番号
2025120835
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-18
出願番号
2024015959
出願日
2024-02-05
発明の名称
電気刺激装置、電気刺激システム、電気刺激方法及びプログラム
出願人
NTT株式会社
,
国立大学法人東海国立大学機構
,
株式会社UT-Heart研究所
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
A61N
1/362 20060101AFI20250808BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】心臓再同期療法による心臓非同期の改善の確率を高める技術を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様は、心臓再同期療法における電気刺激を与える対象の心臓である対象心臓の心室筋に電気刺激を与える電極と、前記対象心臓の少なくとも一部と前記電極とを覆う覆いと、前記対象心臓の位置であって心臓再同期療法における電気刺激を与える至適な刺激点である至適刺激点に刺激を与えるタイミングを示す情報に基づき、前記電極に電圧又は電流を印加する印加回路の動作を制御する印加回路制御部と、を備え、前記印加回路制御部による制御は、前記至適刺激点に配置される前記電極に前記タイミングで電圧又は電流が印加されるように前記印加回路を制御し、前記至適刺激点の少なくとも一部は前記覆いに覆われる、電気刺激装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
心臓再同期療法における電気刺激を与える対象の心臓である対象心臓の心室筋に電気刺激を与える電極と、
前記対象心臓の少なくとも一部と前記電極とを覆う覆いと、
前記対象心臓の位置であって心臓再同期療法における電気刺激を与える至適な刺激点である至適刺激点に刺激を与えるタイミングを示すタイミング情報に基づき、前記電極に電圧又は電流を印加する印加回路の動作を制御する印加回路制御部と、
を備え、
前記印加回路制御部による制御は、前記至適刺激点に配置される前記電極に前記タイミング情報が示すタイミングで電圧又は電流が印加されるように前記印加回路を制御し、
前記至適刺激点の少なくとも一部は前記覆いに覆われる、
電気刺激装置。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記電極の少なくとも1つは、前記対象心臓の左室領域に配置される、
請求項1に記載の電気刺激装置。
【請求項3】
前記電極に接続される導線は、前記覆いの外側に配置される、
請求項1に記載の電気刺激装置。
【請求項4】
前記電極に接続される導線は、前記覆いの外側に配置される、
請求項2に記載の電気刺激装置。
【請求項5】
前記導線の長さ方向の向きは、前記電極から対象心臓の心尖部に向かう向きである、
請求項3に記載の電気刺激装置。
【請求項6】
前記導線の長さ方向の向きは、前記電極から対象心臓の心尖部に向かう向きである、
請求項4に記載の電気刺激装置。
【請求項7】
前記電極の少なくとも一部は、親水性導電材料により形成される、
請求項1に記載の電気刺激装置。
【請求項8】
前記電極の少なくとも一部は、親水性導電材料により形成される、
請求項2に記載の電気刺激装置。
【請求項9】
前記電極の少なくとも一部は、親水性導電材料により形成される、
請求項3に記載の電気刺激装置。
【請求項10】
前記電極の少なくとも一部は、親水性導電材料により形成される、
請求項4に記載の電気刺激装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気刺激装置、電気刺激システム、電気刺激方法及びプログラム
に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
心不全とは、心臓の血液拍出機能が不十分なため、全身が必要とするだけの血液を送り出せない状態を意味する。このような心不全の患者数は日本で120万人、米国では500万人と推定されている。
【0003】
心不全の心筋は拡張末期容積の拡大と心臓の非同期収縮(以下「心臓非同期」という。)とにより駆出率の低下を呈する。心臓非同期は、正常な興奮伝播が心筋梗塞や脚ブロックなどの原因で妨害されてしまい心室間や心室内において収縮タイミングにずれが生じたり、心室間や心室内において一部が収縮しない病態である。心臓非同期の場合、心室間や心室内において収縮タイミングにずれが生じたり、心室間や心室内において一部が収縮しないことにより、十分な拍出量が得られない場合がある。そのため心臓非同期の人には、心不全が生じる場合がある。
【0004】
心不全の治療法には薬物療法と非薬物療法とがあるが、薬物による治療には限界が指摘されている。そのため、心臓非同期の改善を目的として心臓再同期療法(CRT:Cardiac Resynchronization Therapy)が行われる場合がある(非特許文献1参照)。心臓再同期療法は、心筋に電気刺激を与える事により不全心筋の収縮を同期させる治療法である。
【0005】
心臓再同期療法については、薬物治療よりも予後の生存率が高いことが報告されている。心臓再同期療法は、例えば冠静脈内にカテーテル電極を挿入し、挿入したカテーテル電極を用いて行われる。このような場合、心臓再同期療法では、留置したカテーテル電極に電圧を印加し、印加した電圧により心室を電気刺激することで不全心筋の収縮を同期させることが行われる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
J.A. Kirk, D.A. Kass, “Electromechanical dyssynchrony and resynchronization of the failing heart”, Circulation Research, 113 (2013) 765-776.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような、冠静脈内に挿入されたカテーテル電極を用いて行われる心臓再同期療法では、デバイスを植え込んだにもかかわらず治療効果(すなわち心臓非同期の改善)が確認出来ない人(ノンレスポンダー)が存在する場合があった。ノンレスポンダーが存在する理由は主に以下の2つであると考えられている。理由の1つは、患者毎に効果的な心臓同期刺激の場所が異なることである。理由のもう1つは、患者毎に冠静脈の走行が異なるために刺激電極の設置場所が制限されてしまい、その結果、効果的な部位に電極を設置することができず刺激を与えることができないこと、である。また、このことは人に限らず人を含む動物一般に共通の課題であった。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明は、心臓再同期療法による心臓非同期の改善の確率を高める技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、心臓再同期療法における電気刺激を与える対象の心臓である対象心臓の心室筋に電気刺激を与える電極と、前記対象心臓の少なくとも一部と前記電極とを覆う覆いと、前記対象心臓の位置であって心臓再同期療法における電気刺激を与える至適な刺激点である至適刺激点に刺激を与えるタイミングを示すタイミング情報に基づき、前記電極に電圧又は電流を印加する印加回路の動作を制御する印加回路制御部と、を備え、前記印加回路制御部による制御は、前記至適刺激点に配置される前記電極に前記タイミング情報が示すタイミングで電圧又は電流が印加されるように前記印加回路を制御し、前記至適刺激点の少なくとも一部は前記覆いに覆われる、電気刺激装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、心臓再同期療法による心臓非同期の改善の確率を高める技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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