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公開番号
2025133310
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024031186
出願日
2024-03-01
発明の名称
光デバイス
出願人
NTT株式会社
,
国立大学法人東京科学大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
6/032 20060101AFI20250904BHJP(光学)
要約
【課題】複雑な構造を用いることなく、OAMを持つ光が生成できるようにする。
【解決手段】ナノワイヤ101は、半導体から構成されて断面が対称な形状とされている。さらに、ナノワイヤ101は、規格化周波数が7以上とされている。例えば、ナノワイヤ101は、断面が点対称な形状、または、断面が線対称な形状とされている。構造体102は、ナノワイヤ101の近傍に配置されてナノワイヤ101を導波する光に損失を与える。構造体102を含めたナノワイヤ101の断面視の形状が非対称とされている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体から構成されて断面が対称な形状とされて規格化周波数が7以上とされたナノワイヤと、
前記ナノワイヤの近傍に配置されて前記ナノワイヤを導波する光に損失を与える構造体と
を備え、
前記構造体を含めた前記ナノワイヤの断面視の形状が非対称とされている光デバイス。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
請求項1記載の光デバイスにおいて、
前記ナノワイヤは、中空構造とされている光デバイス。
【請求項3】
請求項1記載の光デバイスにおいて、
前記ナノワイヤの近傍の複数の箇所に前記構造体が配置されている光デバイス。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
前記構造体は、金属または光の散乱損失を誘発する半導体から構成されている光デバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、OAM光を生成する光デバイスに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ベクトルビームや軌道角運動量(OAM:orbital angular momentum)を持つ光は、トポロジカル光波と呼ばれ、偏光や位相に渦ができていることで知られている。これらの光は、どちらも光軸所に位相と偏光の特異点を持つ。このユニークな光学特性を利用することで、新しいデバイス応用が可能になる。例えば、ナノ物質の補足、レーザ加工、顕微鏡、量子情報などの応用で提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これまで、トポロジカル光波の発生は、ホログラムや屈折率分布を持つ結晶、複数の波長板などを利用して生成されるが、多くの場合バルクの光学素子を組み合わせているため、装置全体が大型になっていた。トポロジカル光波を発生する装置を小型化、低消費電力化するためには、光源から直接OAM光が生成でき、さらに光源そのものが小さいことが重要になってくる。このような背景のなか、近年ではメタ表面などのナノ構造やリング共振器を利用したOAM光生成技術が開発されてきた。バルクの光学素子を組み合わせたものに比べて非常に小さくなってはいるが、構造の複雑さが課題となっていた。
【0004】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、複雑な構造を用いることなく、OAMを持つ光が生成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る光デバイスは、半導体から構成されて断面が対称な形状とされて規格化周波数が7以上とされたナノワイヤと、ナノワイヤの近傍に配置されてナノワイヤを導波する光に損失を与える構造体とを備え、構造体を含めたナノワイヤの断面視の形状が非対称とされている。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように、本発明によれば、ナノワイヤの近傍に光に損失を与える構造体を配置し、構造体を含めたナノワイヤの断面視の形状を非対称としたので、複雑な構造を用いることなく、OAMを持つ光が生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す断面図である。
図2Aは、2D電磁場解析シミュレーションにより得られたナノワイヤにおける電界の分布を示す分布図である。
図2Bは、ナノワイヤにおける方位量子数lと得られるOAMの関係を示す特性図である。
図3Aは、2D電磁場解析シミュレーションにより得られた構造体を近傍に配置したナノワイヤにおける電界の分布を示す分布図である。
図3Bは、構造体を近傍に配置したナノワイヤにおける方位量子数lと得られるOAMの関係を示す特性図である。
図4は、ナノワイヤの持つモードの分散関係を示す特性図である。
図5Aは、ナノワイヤの近傍の複数の箇所に構造体を配置した場合における2D電磁場解析シミュレーションにより得られた電界の分布を示す分布図である。
図5Bは、ナノワイヤの近傍の複数の箇所に構造体を配置した場合における方位量子数lと得られるOAMの関係を示す特性図である。
図6は、ナノワイヤの近傍の複数の箇所に構造体を配置した場合における2D電磁場解析シミュレーションにより得られた電界の分布を示す分布図である。
図7Aは、D電磁場解析シミュレーションにより得られた断面正方形のナノワイヤにおける電界の分布を示す分布図である。
図7Bは、断面正方形のナノワイヤの近傍の複数の箇所に構造体を配置した場合における2D電磁場解析シミュレーションにより得られた電界の分布を示す分布図である。
図8Aは、本発明の実施の形態に係る光デバイスの製造方法について説明するための説明図である。
図8Bは、本発明の実施の形態に係る光デバイスの製造方法について説明するための説明図である。
図8Cは、本発明の実施の形態に係る光デバイスの製造方法について説明するための説明図である。
図9Aは、本発明の実施の形態に係る光デバイスの製造方法について説明するための説明図である。
図9Bは、本発明の実施の形態に係る光デバイスの製造方法について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態に係る光デバイスについて図1を参照して説明する。この光デバイスは、ナノワイヤ101と、ナノワイヤ101の近傍に配置された構造体102とを備える。
【0009】
ナノワイヤ101は、半導体から構成されて断面が対称な形状とされている。さらに、ナノワイヤ101は、規格化周波数が7以上とされている。例えば、ナノワイヤ101は、断面が点対称な形状、または、断面が線対称な形状とされている。例えば、ナノワイヤ101は、GaNから構成することができ、この場合、ナノワイヤ101の断面形状は、正六角形とすることができる。また、ナノワイヤ101は、中空構造とすることができる。例えば、ナノワイヤ101の断面形状は、外形を正六角形とし、さらに、ナノワイヤ101の軸を中心とした円柱形状の空洞103を備える中空構造とすることができる。
【0010】
構造体102は、ナノワイヤ101の近傍に配置されてナノワイヤ101を導波する光に損失を与える。構造体102は、ナノワイヤ101から漏れ出す光に影響を与えてナノワイヤ101を導波する光に損失を与える。構造体102は、例えば、金属または光の散乱損失を誘発する半導体から構成することができる。また、構造体102は、ナノワイヤ101の近傍の複数の箇所に配置することができる。例えば、構造体102は、ナノワイヤ101の周面(側面)近傍に配置することができる。また、例えば、構造体102は、中空構造としたナノワイヤ101の中空構造の空洞103の内部に配置することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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