TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025118343
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013613
出願日
2024-01-31
発明の名称
用紙束綴じ装置および回転検知方法
出願人
株式会社ホリゾン
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65H
37/04 20060101AFI20250805BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】リールの回転状態を適切に検知してリールに巻き回された針金の残量を認識する。
【解決手段】ステッチャー部と、支持軸21をリール200に形成される貫通穴201に挿入した状態でリール200を軸線A回りに回転可能に支持するリール支持部20と、リール200の回転状態を検知する回転検知機構30と、を備え、回転検知機構30は、リール200の下面202に吸着した状態で回転する吸着部材31と、支持軸21に挿入される挿入穴を有する回転部材32と、回転部材32の回転状態を検知する回転検知部33と、を有する中綴じ折り装置を提供する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
用紙束を所定の綴じ位置において針金で綴じる綴じ動作を実行するステッチャー部と、
軸線に沿って延びる支持軸を前記針金が巻き回されるリールに形成される貫通穴に挿入した状態で前記リールを前記軸線回りに回転可能に支持するリール支持部と、
前記リールの回転状態を検知する回転検知機構と、
前記リールから前記針金を巻き出して前記ステッチャー部に供給する供給動作を実行する針金送り部と、を備え、
前記回転検知機構は、
前記リールの下面に吸着した状態で前記リールとともに前記軸線回りに回転する吸着部材と、
前記吸着部材とともに前記軸線回りに回転するように連結されるとともに前記支持軸に挿入される挿入穴を有する回転部材と、
前記回転部材の回転状態を検知する回転検知部と、を有する用紙束綴じ装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記用紙束綴じ装置を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記針金送り部が前記供給動作を実行する際に、前記リールが回転しない非回転状態を前記回転検知機構が検知する場合に、前記用紙束綴じ装置へ前記用紙束を搬送する上流側装置へ前記用紙束綴じ装置への前記用紙束の搬送を停止するよう指示する請求項1に記載の用紙束綴じ装置。
【請求項3】
前記回転部材は、前記挿入穴を中心とした周方向に沿って間隔を空けて配置される複数の開口穴を有し、
前記回転検知部は、前記回転部材が前記軸線回りに回転する際に前記開口穴が通過する所定位置に設置されており、前記開口穴が前記所定位置を通過する状態を検知する請求項2に記載の用紙束綴じ装置。
【請求項4】
前記制御部は、2以上の所定回数の前記供給動作に対して前記開口穴が前記所定位置を通過しない状態が前記回転検知部により前記所定回数検知される場合に、前記上流側装置へ前記用紙束綴じ装置への前記用紙束の搬送を停止するよう指示する請求項3に記載の用紙束綴じ装置。
【請求項5】
前記上流側装置は、複数の給紙トレイと、各給紙トレイから用紙を給紙する給紙部を有し、複数の前記給紙トレイから給紙される前記用紙を丁合した前記用紙束を前記中綴じ折り装置へ搬送する丁合機であり、
前記制御部は、前記丁合機へ前記給紙部による前記用紙の給紙を停止するよう指示する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の用紙束綴じ装置。
【請求項6】
前記用紙束綴じ装置を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記針金送り部が前記供給動作を実行する際に、前記リールが回転する回転状態を前記回転検知機構が検知する場合は前記ステッチャー部を前記綴じ動作を実行する動作状態とし、前記リールが回転しない非回転状態を前記回転検知機構が検知する場合は前記ステッチャー部を前記綴じ動作を実行しない停止状態とするよう制御する請求項1に記載の用紙束綴じ装置。
【請求項7】
前記回転部材は、前記挿入穴を中心とした周方向に沿って間隔を空けて配置される複数の開口穴を有し、
前記回転検知部は、前記回転部材が前記軸線回りに回転する際に前記開口穴が通過する所定位置に設置されており、前記開口穴が前記所定位置を通過する状態を検知する請求項6に記載の用紙束綴じ装置。
【請求項8】
前記制御部は、2以上の所定回数の前記供給動作に対して前記開口穴が前記所定位置を通過しない状態が前記回転検知部により前記所定回数検知される場合に前記ステッチャー部を前記停止状態とするよう制御する請求項7に記載の用紙束綴じ装置。
【請求項9】
用紙束綴じ装置に用いられるリールの回転を検知する回転検知方法であって、
前記用紙束綴じ装置は、
用紙束を所定の綴じ位置において針金で綴じる綴じ動作を実行するステッチャー部と、
軸線に沿って延びる支持軸を前記針金が巻き回される前記リールに形成される貫通穴に挿入した状態で前記リールを前記軸線回りに回転可能に支持するリール支持部と、
前記リールの回転状態を検知する回転検知機構と、
前記リールから前記針金を巻き出して前記ステッチャー部に供給する供給動作を実行する針金送り部と、を有し、
前記回転検知機構は、
前記リールの下面に吸着した状態で前記リールとともに前記軸線回りに回転する吸着部材と、
前記吸着部材とともに前記軸線回りに回転するように連結されるとともに前記支持軸に挿入される挿入穴を有する回転部材と、を有し、
前記回転部材の回転状態を検知する回転検知工程を備える回転検知方法。
【請求項10】
前記針金送り部が前記供給動作を実行する際に、前記リールが回転しない非回転状態を前記回転検知工程が検知する場合に、前記用紙束綴じ装置へ前記用紙束を搬送する上流側装置へ前記用紙束綴じ装置への前記用紙束の搬送を停止するよう指示する指示工程を備える請求項9に記載の回転検知方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙束綴じ装置および用紙束綴じ装置に用いられるリールの回転を検知する回転検知方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、針金を所定の長さに切断し、切断した針金を折り曲げて用紙束を綴じる用紙束綴じ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される用紙束綴じ装置は、針金が巻き回されたリールからステッチャヘッドに針金を供給するようになっている。特許文献1には、ステッチャヘッドが針金を引き込む際に針金をガイドするバネ板ガイドの位置が変動することを検出器により検出し、バネ板ガイドの位置の変動を検出しない場合にリールに針金がなくなったと判断することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5013933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バネ板ガイドの位置の変動を検出することによりリールの針金の有無を判断する方法では、リールに針金が残っているにもかかわらずリールに針金がなくなったと誤検知する可能性がある。例えば、リールに巻き回された針金の残量が少なくなるとバネ板ガイドの位置の変動が小さくなり、リールに針金がなくなったと誤検知する可能性がある。
【0005】
また、例えば、針金の有無を直接的に検知する方法を採用する場合には装置の製造コストの増大や、針金を検知する際に検出部に摩耗が生じ、摩耗が進展して誤検知が発生する可能性がある。また、例えば、針金がなくなるとリールが回転しなくなるため、リールの回転をセンサ等により検出する方法も考えられるが、様々な形状のリールの回転を適切に検出することは困難である。
【0006】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、様々な形状のリールが用いられる場合であっても、リールの回転状態を適切に検知してリールに巻き回された針金の残量を認識することが可能な用紙束綴じ装置および回転検知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る用紙束綴じ装置は、用紙束を所定の綴じ位置において針金で綴じる綴じ動作を実行するステッチャー部と、軸線に沿って延びる支持軸を前記針金が巻き回されるリールに形成される貫通穴に挿入した状態で前記リールを前記軸線回りに回転可能に支持するリール支持部と、前記リールの回転状態を検知する回転検知機構と、前記リールから前記針金を巻き出して前記ステッチャー部に供給する供給動作を実行する針金送り部と、を備え、前記回転検知機構は、前記リールの下面に吸着した状態で前記リールとともに前記軸線回りに回転する吸着部材と、前記吸着部材とともに前記軸線回りに回転するように連結されるとともに前記支持軸に挿入される挿入穴を有する回転部材と、前記回転部材の回転状態を検知する回転検知部と、を有する。
【0008】
本発明の一態様に係る用紙束綴じ装置によれば、針金送り部が供給動作を実行するとリールから針金が巻き出され、リール支持部の支持軸回りにリールが回転する。リールの回転は、リールの下面に吸着した状態で回転する吸着部材を介して回転部材に伝達される。回転部材の回転状態を回転検知部で検知することにより、様々な形状のリールが用いられる場合であっても、リールの回転状態を適切に検知してリールに巻き回された針金の残量を認識することができる。
【0009】
本発明の一態様に係る用紙束綴じ装置においては、前記用紙束綴じ装置を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記針金送り部が前記供給動作を実行する際に、前記リールが回転しない非回転状態を前記回転検知機構が検知する場合に、前記用紙束綴じ装置へ前記用紙束を搬送する上流側装置へ前記用紙束綴じ装置への前記用紙束の搬送を停止するよう指示する構成としてもよい。
【0010】
本構成の用紙束綴じ装置によれば、リールが回転しない非回転状態において、上流側装置へ用紙束綴じ装置への用紙束の搬送を停止する指示をすることにより、リールに巻き回された針金が無い状態で用紙束綴じ装置に用紙束が搬送されることを適切に防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る