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公開番号2025117474
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012343
出願日2024-01-30
発明の名称五徳、および五徳を搭載した加熱調理器
出願人リンナイ株式会社
代理人個人,個人
主分類F24C 15/10 20060101AFI20250804BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】五徳の緩衝部材が天板に固着した状態で五徳を持ち上げる際に、緩衝部材が五徳から外れてしまうことを抑制する。
【解決手段】加熱調理器の上面を覆う天板上に着脱自在に載置された五徳によって、天板の開口部から突出した加熱部の上方に調理容器を置く。この五徳は、加熱部を囲む五徳枠11に支持された複数の五徳爪12が加熱部の上方に向かって延設されていると共に、天板に当接する当接部20cを有する複数の緩衝部材20が弾性素材で形成されて、被装着部13に装着される。また、被装着部に装着された緩衝部材の当接部が天板に当接した状態では、五徳枠および五徳爪は天板に当接していない。そして、被装着部に対する緩衝部材の装着方向は、天板に対する五徳の着脱方向と交差しており、緩衝部材における装着方向の後端20bとは異なる位置に当接部が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
加熱調理器の上面を覆う天板上に着脱自在に載置され、該天板の開口部から突出した加熱部の上方に調理容器を置くための五徳において、
前記加熱部を囲む五徳枠と、
前記五徳枠に支持されて前記加熱部の上方に向かって延設された複数の五徳爪と、
弾性素材で形成され、前記天板に当接する当接部を有する複数の緩衝部材と、
前記緩衝部材が装着される複数の被装着部と
を備え、
前記被装着部に装着された前記緩衝部材の前記当接部が前記天板に当接した状態で、前記五徳枠および前記五徳爪は前記天板に当接しておらず、
前記被装着部に対する前記緩衝部材の装着方向は、前記天板に対する当該五徳の着脱方向と交差しており、
前記緩衝部材における前記装着方向の後端とは異なる位置に前記当接部が設けられている
ことを特徴とする五徳。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
請求項１に記載の五徳において、
前記被装着部は、前記五徳枠に略直交する板状部材であり、
前記板状部材は、前記緩衝部材に対向する側端から前記装着方向に欠設された凹部を有し、
前記緩衝部材は、前記板状部材への装着時に、前記凹部に挿入される凸部と、該板状部材を厚み方向の両側から挟む一対の側壁部とを有し、
前記凹部には、前記緩衝部材と対向する側に前記装着方向と直交する寸法を小さくした狭窄部が設けられていると共に、
前記凸部には、前記板状部材と対向する側に前記装着方向と直交する寸法を大きくした拡張部が設けられており、
前記凹部に前記凸部を圧嵌することで、前記狭窄部と前記拡張部とが係合する
ことを特徴とする五徳。
【請求項３】
請求項１に記載の五徳において、
前記被装着部は、前記五徳枠に略直交する板状部材であり、
前記板状部材は、前記緩衝部材に対向する側端から前記装着方向に対向して突設された凸部を有し、
前記緩衝部材は、前記板状部材への装着時に、前記凸部が挿入される凹部と、該板状部材の厚み方向の両側から前記凸部を挟む一対の側壁部とを有し、
前記凸部には、前記緩衝部材と対向する側に前記装着方向と直交する寸法を大きくした拡張部が設けられていると共に、
前記凹部には、前記板状部材と対向する側に前記装着方向と直交する寸法を小さくした狭窄部が設けられており、
前記凸部を前記凹部に圧嵌することで、前記拡張部と前記狭窄部とが係合する
ことを特徴とする五徳。
【請求項４】
請求項２または請求項３に記載の五徳において、
前記五徳爪は、前記五徳枠に略直交する板状部材であり、
前記五徳爪の下部に前記被装着部が設けられている
ことを特徴とする五徳。
【請求項５】
請求項４に記載の五徳において、
前記被装着部は、前記五徳爪の下部における前記加熱部と対向する側に設けられている
ことを特徴とする五徳。
【請求項６】
請求項１に記載の五徳を搭載し、該五徳に置かれた前記調理容器を前記加熱部によって加熱する加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、加熱調理器の上面を覆う天板上に載置される五徳に関し、詳しくは、五徳に装着される緩衝部材の脱離を抑制する技術に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
ガスコンロなどの加熱調理器では、上面を覆って天板が設置されており、天板の開口部からコンロバーナなどの加熱部を上方に突出させた構造が一般に知られている。また、加熱部の上方に鍋など調理容器を置くための五徳が天板上に載置され、着脱自在となっている。五徳は、加熱部を囲む五徳枠と、五徳枠に支持されて加熱部の上方に向かって延設された複数の五徳爪とを有しており、調理容器は、複数の五徳爪で支えられ、下方から加熱部によって加熱される。
【０００３】
こうした五徳は、金属製が一般的であり、ガラス製などの天板に接触すると、天板に疵が付いてしまうことがある。そこで、ゴムなどの弾性素材で形成された緩衝部材を、五徳に取り付けることが提案されている（特許文献１）。五徳の底面に下方から装着された複数の緩衝部材が天板に当接することにより、五徳枠や五徳爪は天板に当接しないので、五徳によって天板に疵が付くことを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－０２０７５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、上述のように緩衝部材が取り付けられた五徳では、例えば、五徳上に置かれた調理容器から煮こぼれて天板上に滴下した場合に、その煮こぼれ汁によって五徳の緩衝部材が天板に固着してしまうことが想定され、この状態で五徳を取り外すために持ち上げると、緩衝部材が五徳から外れてしまうことがあるという問題があった。
【０００６】
この発明は、従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、五徳の緩衝部材が天板に固着した状態で五徳を持ち上げる際に、緩衝部材が五徳から外れてしまうことを抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述した課題を解決するために、本発明の五徳は次の構成を採用した。すなわち、
加熱調理器の上面を覆う天板上に着脱自在に載置され、該天板の開口部から突出した加熱部の上方に調理容器を置くための五徳において、
前記加熱部を囲む五徳枠と、
前記五徳枠に支持されて前記加熱部の上方に向かって延設された複数の五徳爪と、
弾性素材で形成され、前記天板に当接する当接部を有する複数の緩衝部材と、
前記緩衝部材が装着される複数の被装着部と
を備え、
前記被装着部に装着された前記緩衝部材の前記当接部が前記天板に当接した状態で、前記五徳枠および前記五徳爪は前記天板に当接しておらず、
前記被装着部に対する前記緩衝部材の装着方向は、前記天板に対する当該五徳の着脱方向と交差しており、
前記緩衝部材における前記装着方向の後端とは異なる位置に前記当接部が設けられている
ことを特徴とする。
【０００８】
このような本発明の五徳によれば、五徳が天板に載置されて緩衝部材の当接部が天板に当接することにより、五徳枠および五徳爪は天板に当接せずに浮いた状態となるので、五徳枠や五徳爪が接触して天板に疵が付いてしまうことを抑制することができる。そして、緩衝部材が天板に固着している場合、緩衝部材の装着方向と五徳の着脱方向とが平行であると、五徳を外すために持ち上げる力が、そのまま緩衝部材の脱離方向に作用して緩衝部材が五徳から外れてしまう。これに対して、緩衝部材の装着方向と五徳の着脱方向とが交差していると、平行である場合に比べて、緩衝部材の脱離方向に作用する力が小さくなり、特に直交していれば、五徳を持ち上げる力が緩衝部材の脱離方向には作用せず、緩衝部材が五徳から外れてしまうことを抑制することができる。
【０００９】
上述した本発明の五徳では、次のようにしてもよい。まず、被装着部は、五徳枠に略直交する板状部材であり、その板状部材は、緩衝部材に対向する側端から装着方向に欠設された凹部を有する。また、緩衝部材は、板状部材への装着時に、凹部に挿入される凸部と、板状部材を厚み方向の両側から挟む一対の側壁部を有する。さらに、凹部には、緩衝部材と対向する側に装着方向と直交する寸法を小さくした狭窄部が設けられていると共に、凸部には、板状部材と対向する側に装着方向と直交する寸法を大きくした拡張部が設けられている。そして、凹部に凸部を圧嵌することで、狭窄部と拡張部とが係合する。
【００１０】
このようにすれば、凹部に凸部を圧嵌すると、狭窄部と拡張部とが係合して緩衝部材が抜け止めされるので、ネジなどで固定する場合に比べて簡単な構成でありながら、五徳から緩衝部材を更に外れ難くすることが可能となる。
（【００１１】以降は省略されています）

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