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公開番号
2025114749
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025078596,2022551296
出願日
2025-05-09,2021-02-22
発明の名称
HLA-DPB1発現を決定するための方法およびシステム
出願人
ラボラトリー コーポレイション オブ アメリカ ホールディングス
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12Q
1/6869 20180101AFI20250729BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】HLA-DPB1発現を決定するための方法およびシステムの提供。
【解決手段】rs9277534(3’UTR)配列データを必要とせずにDPB1発現を決定するための方法およびシステムならびにコンピュータプログラム製品が開示される。そのような方法は、造血移植拒絶のリスクを低下させるマッチについてドナーデータベースに提出されたまたは既にドナーデータベースにあるHLAシークエンシングを評価するのに有用である(すなわち、移植片対宿主病)。本開示は、移植ドナーおよびレシピエントをマッチさせるために使用されるHLAタイピングのためのDPB1発現を決定するための方法およびシステムに関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本出願は、2020年2月27日に出願された米国仮出願第62/982,286号に基づく利益および優先権を主張しており、この米国出願は、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,900 文字)
【0002】
分野
本開示は、移植ドナーおよびレシピエントをマッチさせるために使用されるHLAタイピングのためのDPB1発現を決定するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
非血縁ドナーからの造血幹細胞移植(HSCT)は、様々な血液障害を治癒することができるが、高レベルのドナー-レシピエントHLA適合性が成功のために重要である。現在、HLA-A、-B、-C、-DRB1、DRB3およびDQB1対立遺伝子のマッチングが、絶対的基準である。HLA-DPB1も同様に考慮されることが多いが、他のHLA遺伝子からの遺伝的距離は、この遺伝子座における頻繁なミスマッチをもたらす。しかしながら、ミスマッチした場合、HLA-DPB1発現レベルは、造血幹細胞移植において重要な役割を果たし得る。研究により、HLA-DPB1についての発現レベルのミスマッチを有するドナーおよびレシピエントは、移植片対宿主病(GvHD)を発症する可能性がより高いことが示されている。
【0004】
特に、HLA-DPB1の発現レベルは、DPB1の3’非翻訳領域(Untranslated Region:UTR)に位置するA→G一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism:SNP)、rs9277534と相関し得ることが見出された(Thomasら、J.Virol.、86:6979-85(2012))。「A」対立遺伝子は弱いDPB1発現に関連し、「G」対立遺伝子は強いDPB1発現に関連する(Petersdorfら、New Engl.J.Med.373:599-609(2015))。研究は、rs9277534 A→G多型がDPB1エクソン3の7つの特異的ヌクレオチドのバリアントに密接に連鎖(link)されていることを示す(例えば、Schoneら、Human Immunol.、79:20-27(2018)を参照されたい)。
【0005】
HLA-DPB1ミスマッチに関連するGvHDのリスクは、HLA-DPB1 rs9277534発現マーカーによって影響される。低発現対立遺伝子(rs277534A)を有するドナーからのHLA-DPB1ミスマッチ移植(例えば、エクソン2のミスマッチまたは他のミスマッチ)のレシピエントでは、高強発現対立遺伝子を有するレシピエントは急性GvHDのリスクが高い(Petersdorfら、(2015))。しかしながら、rs9277534を含有する3’UTRは、HLA-DPB1についての日常的な遺伝子型判定アッセイによって現在網羅されておらず、発現アッセイは日常的に行われていない。
したがって、適切なドナー:レシピエント対を同定するための手段として配列決定されたサンプルについてHSCT移植患者のDPB1発現を特徴付ける方法を開発する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Thomasら、J.Virol.、86:6979-85(2012)
Petersdorfら、New Engl.J.Med.373:599-609(2015)
Schoneら、Human Immunol.、79:20-27(2018)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態は、DPB1発現レベルを予測するためにロングリード配列データを分析するための方法およびシステムを含む。特定の実施形態では、方法およびシステムはコンピュータ実装される。本開示の方法および/またはシステムの実施のためのコンピュータプログラム製品も開示される。1つの実施形態では、開示される方法およびシステムは、HSCTドナー-レシピエント適合性を決定するために有用である。方法およびシステムは、rs9277534の配列の決定またはmRNAもしくはタンパク質レベルとしてのDPB1発現の測定を必要としない。
【0008】
例えば、1つの実施形態では、対象におけるDPB1発現レベルを予測するために対象由来の配列データを分析するためのコンピュータ実装方法であって、
(a)ロングリードシークエンサーを使用して、対象のサンプルからクエリ核酸配列を得るコンピュータ実装工程と、
(b)コンピュータ実装アラインメントプログラムを使用して、対象からのクエリ核酸配列を参照核酸配列にアラインメントするコンピュータ実装工程であって、参照核酸配列およびクエリ核酸配列が、DPB1の少なくともエクソン3についてのロングリード配列データを含む、アラインメントするコンピュータ実装工程と、
(b)コンピュータ実装アルゴリズムを使用して、アラインメントされたクエリ核酸配列および参照核酸配列に基づいて、クエリ核酸配列が低レベルのDPB1発現または高レベルのDPBI発現の特徴的な配列を有するかどうかを同定するコンピュータ実装工程と、を含み、同定するコンピュータ実装工程が、
(i)アラインメントされたクエリ核酸配列内のヌクレオチドと参照核酸配列とを比較して、クエリ核酸配列と参照核酸配列との間の差異を同定することと、
(ii)クエリ配列核酸配列と参照核酸配列との間の同定された差異に基づいて、DPB1のエクソン3中の規定された位置における参照核酸配列と比較したときのクエリ核酸配列に対するヌクレオチドの同一性を決定することと、
(iii)エクソン3中の規定された位置におけるクエリ核酸配列に対するヌクレオチドの同一性に基づいて、クエリ配列が弱発現モチーフに特徴的な配列もしくは強発現モチーフに特徴的な配列を示すか、またはどちらでもないことを決定することと、
(iv)クエリ核酸配列が弱発現モチーフに特徴的な配列を示す場合、対象をDPB1の発現レベルが低いと同定すること、またはクエリ核酸配列が強発現モチーフに特徴的な配列を示す場合、対象をDPB1の発現レベルが高いと同定することと、を含む、コンピュータ実装方法が提供される。
【0009】
いくつかの実施形態では、1またはそれを超えるデータプロセッサと、1またはそれを超えるデータプロセッサ上で実行されると、1またはそれを超えるデータプロセッサに、本明細書に開示される1またはそれを超える方法またはプロセスの一部または全部を実行させる命令を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、を含むシステムが提供される。
【0010】
いくつかの実施形態では、非一時的機械可読記憶媒体に有形に具現化され、1またはそれを超えるデータプロセッサに、本明細書に開示された1またはそれを超える方法の一部または全部を実行させるように構成された命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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