TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025114090
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024008539
出願日
2024-01-24
発明の名称
振動素子
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H03H
9/17 20060101AFI20250729BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】低損失で高いQ値の振動素子を実現する。
【解決手段】閃亜鉛鉱型の単結晶から成る圧電体を用いた振動素子100であって、複数の第1振動部と複数の第2振動部とが交互に配置される振動部1を備え、第1振動部は、第1電極41a、41c、41eと第2電極42a、42c、42eとを有し、第2振動部は、第3電極42b、42dと第4電極41b、41dとを有し、第1電極は、単結晶の[001]軸の正側の面であって、単結晶の[001]軸に垂直な第1面に配置され、第2電極は、単結晶の[001]軸の負側の面であって、単結晶の[001]軸に垂直な第2面に配置され、第3電極は、第2面に配置され、第4電極は、第1面に配置され、第1電極と第3電極とは電気的に接続され、第2電極と第4電極とは電気的に接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
閃亜鉛鉱型の単結晶から成る圧電体を用いた振動素子であって、
複数の第1振動部と複数の第2振動部とが交互に配置される振動部を備え、
前記第1振動部は、第1電極と第2電極とを有し、
前記第2振動部は、第3電極と第4電極とを有し、
前記第1電極は、前記単結晶の[001]軸の正側の面であって、前記単結晶の[001]軸に垂直な第1面に配置され、
前記第2電極は、前記単結晶の[001]軸の負側の面であって、前記単結晶の[001]軸に垂直な第2面に配置され、
前記第3電極は、前記第2面に配置され、
前記第4電極は、前記第1面に配置され、
前記第1電極と前記第3電極とは電気的に接続され、
前記第2電極と前記第4電極とは電気的に接続されることを特徴とする振動素子。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の振動素子において、
複数の前記第1振動部及び複数の前記第2振動部は、前記単結晶の[110]軸または前記単結晶の[-110]軸に平行に並んで前記圧電体に配置されることを特徴とする振動素子。
【請求項3】
請求項1または2に記載の振動素子において、
前記単結晶の[001]軸に平行な方向から見て前記振動部の周囲の少なくとも一部に設けられ複数の前記第1振動部及び複数の前記第2振動部が配置されないベース部と、前記振動部と前記ベース部とを架橋する支持部と、を備えることを特徴とする振動素子。
【請求項4】
請求項3に記載の振動素子において、
前記支持部は、前記振動部の節点と前記ベース部とを架橋することを特徴とする振動素子。
【請求項5】
請求項3に記載の振動素子において、
前記支持部は、前記単結晶の[100]軸または前記単結晶の[010]軸に平行に延設されることを特徴とする振動素子。
【請求項6】
請求項1または2に記載の振動素子において、
前記圧電体は、SiC、GaN、GaAs、ZnS、CdS、AlNの何れかで構成されていることを特徴とする振動素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動素子に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、圧電体を用いた様々な振動素子が知られている。例えば、特許文献1には、サファイア基板に圧電体としてのAlN層と複数の電極とを有する共振器が開示されている。特許文献1の共振器は、AlN層の主面を六方晶の(0001)面または立方晶の(111)面として該主面と平行に電極を配置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-6001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の共振器のようにAlN層の主面を六方晶の(0001)面または立方晶の(111)面として該主面と平行に電極を配置することで、最も分極を大きくすることができ、大きな変位で圧電体を振動させる振動素子とすることができる。しかしながら、このような構成の振動素子は、圧電体を構成する材料内部での損失が大きくなる。振動素子における損失が大きくなると品質係数Qの値であるQ値が低減する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の振動素子は、閃亜鉛鉱型の単結晶から成る圧電体を用いた振動素子であって、複数の第1振動部と複数の第2振動部とが交互に配置される振動部を備え、前記第1振動部は、第1電極と第2電極とを有し、前記第2振動部は、第3電極と第4電極とを有し、前記第1電極は、前記単結晶の[001]軸の正側の面であって、前記単結晶の[001]軸に垂直な第1面に配置され、前記第2電極は、前記単結晶の[001]軸の負側の面であって、前記単結晶の[001]軸に垂直な第2面に配置され、前記第3電極は、前記第2面に配置され、前記第4電極は、前記第1面に配置され、前記第1電極と前記第3電極とは電気的に接続され、前記第2電極と前記第4電極とは電気的に接続されることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施例の振動素子を表す立方晶の(001)面側からの斜視図。
本発明の一実施例の振動素子を表す立方晶の(00-1)面側からの斜視図。
本発明の一実施例の振動素子の振動部の概略平面図であって、電圧印加前の状態を表す図。
本発明の一実施例の振動素子の振動部の概略平面図であって、電圧を印加させたときの状態を表す図。
本発明の一実施例の振動素子の振動部の概略平面図であって、図4とは電圧の印加方向を反転させて電圧を印加させたときの状態を表す図。
本発明の一実施例の振動素子の圧電体の単結晶の結晶構造を表す結晶構造を表す図。
本発明の一実施例の振動素子を表す立方晶の(001)面側から見た概略図であって、振動子単位の変形状態を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の振動素子は、閃亜鉛鉱型の単結晶から成る圧電体を用いた振動素子であって、複数の第1振動部と複数の第2振動部とが交互に配置される振動部を備え、前記第1振動部は、第1電極と第2電極とを有し、前記第2振動部は、第3電極と第4電極とを有し、前記第1電極は、前記単結晶の[001]軸の正側の面であって、前記単結晶の[001]軸に垂直な第1面に配置され、前記第2電極は、前記単結晶の[001]軸の負側の面であって、前記単結晶の[001]軸に垂直な第2面に配置され、前記第3電極は、前記第2面に配置され、前記第4電極は、前記第1面に配置され、前記第1電極と前記第3電極とは電気的に接続され、前記第2電極と前記第4電極とは電気的に接続されることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、閃亜鉛鉱型の単結晶から成る圧電体を用い、単結晶の[001]軸に垂直な2つの面に沿って形成された二つの電極を有し、振動部が二つの電極の間に配置されている。そして、各々異なる電極が設けられる第1振動部と第2振動部とが交互に配置されている。このような構成とすることで、各電極に電圧を印加して第1振動部と第2振動部とを振動させた場合でも振動部全体として体積変化を伴う歪みが生じないようにすることができる。したがって、圧電体を構成する材料内部での損失を抑制することができ、低損失で高いQ値の振動素子を実現することができる。
【0009】
本発明の第2の態様の振動素子は、前記第1の態様に従属する態様であって、複数の前記第1振動部及び複数の前記第2振動部は、前記単結晶の[110]軸または前記単結晶の[-110]軸に平行に並んで前記圧電体に配置されることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、複数の第1振動部及び複数の第2振動部は、単結晶の[110]軸または単結晶の[-110]軸に平行に並んで圧電体に配置される。このような構成とすることで、特に効果的に各電極に電圧を印加して第1振動部と第2振動部とを振動させた場合でも振動部全体として体積変化を伴う歪みが生じないようにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
電子式音響装置
3か月前
株式会社大真空
圧電振動デバイス
1か月前
株式会社大真空
音叉型圧電振動子
4か月前
エイブリック株式会社
電圧検出器
3日前
株式会社大真空
音叉型圧電振動片
3か月前
株式会社大真空
音叉型圧電振動片
3か月前
日本電波工業株式会社
ウェハ
3か月前
日本電波工業株式会社
ウェハ
3か月前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス
22日前
日本電波工業株式会社
ウェハ
3か月前
台灣晶技股ふん有限公司
共振器
2か月前
ローム株式会社
オペアンプ
22日前
太陽誘電株式会社
マルチプレクサ
2か月前
株式会社大真空
音叉型圧電振動デバイス
3か月前
ローム株式会社
オペアンプ
20日前
太陽誘電株式会社
弾性波デバイス
2か月前
ローム株式会社
オペアンプ
22日前
個人
誤り訂正装置及び誤り訂正方法
15日前
株式会社大真空
恒温槽型圧電発振器
16日前
コーデンシ株式会社
複数アンプ回路
4か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
21日前
株式会社村田製作所
増幅回路
2日前
矢崎総業株式会社
故障検出装置
4か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
3か月前
ローム株式会社
オペアンプ回路
20日前
ローム株式会社
半導体集積回路
13日前
ローム株式会社
オペアンプ回路
20日前
ローム株式会社
オペアンプ回路
20日前
株式会社コルグ
電源装置
3か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
24日前
ローム株式会社
半導体集積回路
1か月前
ローム株式会社
オシレータ回路
1か月前
住友理工株式会社
接触検知装置
4か月前
株式会社村田製作所
高周波回路
今日
ローム株式会社
半導体スイッチ
2か月前
ローム株式会社
半導体スイッチ
2か月前
続きを見る
他の特許を見る