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公開番号
2025113768
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008091
出願日
2024-01-23
発明の名称
X線診断装置、及びX線診断装置の制御方法
出願人
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人東京国際特許事務所
主分類
A61B
6/40 20240101AFI20250728BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】X線透視中又はX線撮影中に天板や映像系を移動させる場合であっても、X線絞りや補償フィルタの調整に関する操作負担を軽減しつつ、X線画像のハレーションや被検体に対する被ばくを抑制できるようにすること。
【解決手段】一実施形態に係るX線診断装置は、天板と、映像系と、補償フィルタと、設定部と、追従制御部と、を備える。天板は、被検体が載置される。映像系は、X線管とX線検出器とを含む。補償フィルタは、X線管から被検体に向けて照射されるX線を減衰させると共に、X線管に対する位置が移動できるように構成される。設定部は、被検体の所定部位を覆うように、X線管に対する補償フィルタの初期位置を設定する。追従制御部は、天板及び映像系の少なくとも一方が移動するとき、補償フィルタが被検体の所定部位を覆い続けるように、X線管に対する補償フィルタの位置を初期位置から移動させて所定部位を追従させる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
被検体が載置される天板と、
X線管とX線検出器とを含む映像系と、
前記X線管から前記被検体に向けて照射されるX線を減衰させると共に、前記X線管に対する位置が移動できるように構成された補償フィルタと、
前記被検体の所定部位を覆うように、前記X線管に対する前記補償フィルタの初期位置を設定する設定部と、
前記天板及び映像系の少なくとも一方が移動するとき、前記補償フィルタが前記被検体の所定部位を覆い続けるように、前記X線管に対する前記補償フィルタの位置を前記初期位置から移動させて前記所定部位を追従させる追従制御部と、
を備えるX線診断装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
被検体が載置される天板と、
X線管とX線検出器とを含む映像系と、
可動の開口を形成することにより、前記X線管から前記被検体に向けて照射されるX線の照射範囲を前記開口で規定される範囲に限定するX線絞りであって、前記X線管に対する位置が移動できるように構成されたX線絞りと、
X線が前記開口を通して前記被検体の所定部位を照射するように、前記X線管に対する前記X線絞りの初期位置を設定する設定部と、
前記天板及び映像系の少なくとも一方が移動するとき、前記X線が前記被検体の所定部位を照射し続けるように、前記X線管に対する前記X線絞りの位置を前記初期位置から移動させて前記所定部位を追従させる追従制御部と、
を備えるX線診断装置。
【請求項3】
前記追従の処理の開始を、前記被検体に対するX線透視の動作状態及び前記被検体を撮影した透視画像の少なくとも一方に基づいて決定する開始決定部、
をさらに備える請求項1に記載のX線診断装置。
【請求項4】
前記追従の処理の開始を、前記被検体に対するX線透視の動作状態及び前記被検体を撮影した透視画像の少なくとも一方に基づいて決定する開始決定部、
をさらに備える請求項2に記載のX線診断装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記被検体を撮影したX線透視画像又はX線撮影画像に対して設定された線分に基づいて、前記補償フィルタの初期位置を自動的に設定する、
請求項1に記載のX線診断装置。
【請求項6】
前記設定部は、前記線分によって分割された前記X線透視画像又は前記X線撮影画像の領域のうち画像の輝度値から補償フィルタが覆うべき領域を解析によって判定し、当該領域を覆うように、前記補償フィルタの初期位置を自動的に設定する、
請求項5に記載のX線診断装置。
【請求項7】
前記設定部は、前記被検体を撮影したX線透視画像又はX線撮影画像に対する画像認識の結果、及び予め設定された撮影対象部位の少なくとも一方を用いて、被ばくを低減すべき解剖学的部位、又はハレーションを抑制すべき抑制部位を決定し、決定した前記解剖学的部位又は前記抑制部位を前記補償フィルタが覆うように、前記補償フィルタの初期位置を設定する、
請求項1に記載のX線診断装置。
【請求項8】
前記設定部は、前記X線透視画像又は前記X線撮影画像に対する画像解析に基づいて肺底部の位置又は横隔膜の位置を検出し、前記肺底部又は横隔膜の位置から肺の位置を決定し、決定した肺の位置を前記補償フィルタが覆うように、前記補償フィルタの初期位置を設定する、
請求項7に記載のX線診断装置。
【請求項9】
前記設定部は、撮影開始時に設定された撮影条件に基づいて、前記補償フィルタの初期位置を設定する、
請求項1に記載のX線診断装置。
【請求項10】
前記開始決定部は、前記X線透視の期間中において、前記天板及び前記映像系の少なくとも一方が移動されたことを検出し、前記移動の検出に応じて前記追従の処理を開始する、
請求項3又は4に記載のX線診断装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、X線診断装置、及びX線診断装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
X線診断装置には一般X線撮影装置やX線TV装置等の様々な種類がある。これらのうち、一般X線撮影装置は、比較的簡素な構成で、例えば胸部等のX線撮影を行う装置である。また、X線TV装置は、静止画としてのX線撮影画像を取得できることに加えて、カテーテル等の医用デバイスを用いた画像化治療、即ちIVR(Interventional Radiology)の実施ができるように、動画としてのX線透視画像も取得できるように構成された装置である。
【0003】
これらのX線診断装置には、X線管の近傍に、X線絞り装置や補償フィルタ装置等のX線の照射領域やX線の線量を制御する装置が設けられているものが多い。X線絞り装置は、鉛等の部材で形成される絞りによってX線を透過させる開口を形成し、開口を通して被検体の所望の領域のみにX線装置を照射する装置である。一方、補償フィルタ装置は、X線を低減する補償フィルタによって、ハレーションを抑制したり、被検体への被ばくを抑制したりする装置である。
【0004】
一方、X線診断装置、例えばX線TV装置は、被検体が載置された天板や、X線管とX線検出器とを含んで構成される映像系を、X線透視中やX線撮影中に移動できるように構成されている。医師や技師等のユーザが天板や映像系を移動させることにより、被検体の所望の領域を透視又は撮影できる。
【0005】
しかしながら、X線透視中やX線撮影中に天板又は映像系を移動させると、予め設定していたX線絞りの開口位置や、補償フィルタの位置も移動することになる。このため、天板又は映像系を移動させる都度、ユーザはX線絞りの開口位置や補償フィルタの位置を再調整する必要があり、これらの再調整は、ユーザに操作負担を強いるものとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-196427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の1つは、X線透視中又はX線撮影中に天板や映像系を移動させる場合であっても、X線絞りや補償フィルタの調整に関する操作負担を軽減しつつ、X線画像のハレーションや被検体に対する被ばくを抑制できるようにすることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限らない。後述する各実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置付けることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係るX線診断装置は、天板と、映像系と、補償フィルタと、設定部と、追従制御部と、を備える。天板は、被検体が載置される。映像系は、X線管とX線検出器とを含む。補償フィルタは、X線管から被検体に向けて照射されるX線を減衰させると共に、X線管に対する位置が移動できるように構成される。設定部は、被検体の所定部位を覆うように、X線管に対する補償フィルタの初期位置を設定する。追従制御部は、天板及び映像系の少なくとも一方が移動するとき、補償フィルタが被検体の所定部位を覆い続けるように、X線管に対する補償フィルタの位置を初期位置から移動させて所定部位を追従させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態に係るX線診断装置の構成例を示す概略図。
第1の実施形態における(a)X線絞り、及び(b)補償フィルタについての説明図。
第1の実施形態における操作インタフェースのX線絞り及び補償フィルタを操作するスイッチの一例についての説明図。
第1の実施形態に係るX線診断装置の動作例を示すフローチャート。
第1の実施形態における補償フィルタの初期位置の半自動設定についての説明図。
第1の実施形態における補償フィルタの初期位置の自動設定についての説明図。
第1の実施形態における補償フィルタの追従開始処理についての説明図。
第1の実施形態における映像系がY軸方向に移動するときの補償フィルタの追従処理についての説明図。
第1の実施形態における天板がX軸方向に移動するときの補償フィルタの追従処理についての説明図。
第1の実施形態における被検体Pの所定部位と天板51との間の距離であるTODについての説明図。
第1の実施形態における補償フィルタの追従停止処理についての説明図。
第2の実施形態におけるディスプレイとミニマップ画面の第1表示例についての説明図。
第2の実施形態におけるディスプレイとミニマップ画面の第2表示例についての説明図。
第3の実施形態に係るX線診断装置の動作例を示すフローチャート。
第3の実施形態に係るX線診断装置のX線絞りの追従開始処理についての説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、X線診断装置、及びX線診断装置の制御方法の実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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