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公開番号2025112682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007071
出願日2024-01-19
発明の名称打撃工具
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B25D 17/24 20060101AFI20250725BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】 軸線方向に交差する方向の振動の振動を低減しつつ、使用感が改善された打撃工具を提供する。
【解決手段】 打撃工具は、先端工具を取り外し可能に保持するように構成され、先端工具の駆動軸線を規定する最終出力シャフトとハウジングと、ハウジングに対して駆動軸線の軸線方向に相対移動可能に構成されたハンドルと、を備える。ハウジングおよびハンドルは、軸線方向においてハンドルがハウジングから最も離間した第1の相対位置にあるときに、軸線方向においてハンドルがハウジングに近接した第2の相対位置にあるときよりも、ハウジングとハンドルとの径方向の距離が小さい形状を少なくとも部分的に有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
打撃工具であって、
先端工具を取り外し可能に保持するように構成され、前記先端工具の駆動軸線を規定する最終出力シャフトと、
モータと、
前記モータの動力によって、少なくとも、前記先端工具を前記駆動軸線に沿って直線状に駆動するハンマ動作を遂行可能に構成された駆動機構と、
ハウジングと、
前記ハウジングに対して前記駆動軸線の軸線方向に相対移動可能に構成されたハンドルと、
前記ハンドルを、前記軸線方向のうちの前記最終出力シャフトから遠ざかる方向へ付勢する付勢部材と、
前記軸線方向に延在するように前記ハウジングと前記ハンドルとの間に配置され、前記ハンドルと前記ハウジングとの相対移動を摺動的に案内するように構成された少なくとも1つのガイド部材と
を備え、
前記ハウジングおよび前記ハンドルは、前記軸線方向において前記ハンドルが前記ハウジングから最も離間した第1の相対位置にあるときに、前記軸線方向において前記ハンドルが前記ハウジングに近接した第2の相対位置にあるときよりも、前記ハウジングと前記ハンドルとの径方向の距離が小さい形状を少なくとも部分的に有する
打撃工具。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の打撃工具であって、
前記モータは、前記駆動軸線と平行に延在する回転軸線を有し、
前記ハウジングは、前記モータを収容し、
前記ハンドルは、前記ハウジングより前記回転軸線に関する径方向外側に配置され、前記回転軸線の軸線方向に延在する第1部分と、前記第1部分と交差する方向に、ユーザによって把持可能に延在する第2部分と、を備え、
前記少なくとも1つのガイド部材は、前記ハウジングと前記第1の部分との間に配置された
打撃工具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の打撃工具であって、
前記少なくとも1つのガイド部材に隣接して、前記少なくとも1つのガイド部材と前記ハウジングとの間、または、前記少なくとも1つのガイド部材と前記ハンドルとの間に配置される少なくとも1つの弾性部材を備える
打撃工具。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の打撃工具であって、
前記ハウジングは、少なくとも1つの第1の当接部を備え、
前記ハンドルは、前記ハンドルが前記第1の相対位置にあるときに前記径方向のクリアランスがゼロになるように前記少なくとも1つの第1の当接部と当接し、前記ハンドルが前記第2の相対位置にあるときに前記第1の当接部と当接しない少なくとも1つの第2の当接部を備える
打撃工具。
【請求項5】
請求項4に記載の打撃工具であって、
前記少なくとも1つの第1の当接部は、前記最終出力シャフトに向かうほど前記径方向の内側に位置するように延在する少なくとも1つの第1のテーパ面を備え、
前記少なくとも1つの第2の当接部は、前記最終出力シャフトに向かうほど前記前記径方向の内側に位置するように延在する少なくとも1つの第2のテーパ面であって、前記少なくとも1つの第1のテーパ面と面接触可能な前記少なくとも1つの第2のテーパ面を備える
打撃工具。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の打撃工具であって、
前記少なくとも1つの第1の当接部は、少なくとも1つの第1の前側当接部と、前記軸線方向に前記少なくとも1つの第1の前側当接部と離間して、前記少なくとも1つの第1の前側当接部よりも前記最終出力シャフトから遠い位置に配置された少なくとも1つの第1の後側当接部と、を備え、
前記少なくとも1つの第2の当接部は、前記少なくとも1つの第1の前側当接部と当接するように構成された少なくとも1つの第2の前側当接部と、前記軸線方向に前記少なくとも1つの第2の前側当接部と離間して配置され、前記第1の後側当接部と当接するように構成された少なくとも1つの第2の後側当接部と、を備える
打撃工具。
【請求項7】
請求項4または請求項5に記載の打撃工具であって、
前記少なくとも1つの第1の当接部は、周方向に離間して配置された少なくとも3つの第1の当接部を含む
打撃工具。
【請求項8】
請求項2を従属元に含む請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載の打撃工具であって、
前記駆動軸線が延在する方向を前後方向と定義し、前記前後方向と直交し、かつ、前記ハンドルの前記第2の部分が延在する方向と略一致する方向を上下方向と定義し、前記前後方向と前記上下方向とに直交する方向を左右方向と定義したとき、前記少なくとも1つのガイド部材および前記少なくとも1つの第1の当接部は、前記回転軸線を原点とした場合の前記上下方向と前記左右方向とによって規定される4つの象限のそれぞれに配置される、ガイド部材と第1の当接部との4つのセットを含む
打撃工具。
【請求項9】
請求項8に記載の打撃工具であって、
前記ガイド部材と前記第1の当接部との前記4つのセットは、周方向において、互いに隣接する2つのガイド部材同士の距離よりも、互いに隣接するガイド部材と第1の当接部との距離が小さくなるように配置された
打撃工具。
【請求項10】
請求項6、または、請求項6を従属元に含む請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の打撃工具であって、
前記少なくとも1つの第2の前側当接部と前記少なくとも1つの第2の後側当接部との離間距離は、前記ガイド部材の長手方向における前記ガイド部材の延在距離の1/3以上である
打撃工具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、先端工具を直線状に駆動するように構成された打撃工具に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ハンマドリルは、ツールホルダに装着された先端工具を、駆動軸線に沿って直線状に駆動するハンマ動作、および、駆動軸線を中心として回転駆動するドリル動作を遂行可能に構成されている。一般的には、ハンマ動作のためには、中間シャフトの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構が採用され、ドリル動作のためには、中間シャフトを介してツールホルダに回転を伝達する回転伝達機構が採用される。この種のハンマドリルは、ハンマ動作を行う際に、先端工具の打撃力に対する被加工材からの反力を受ける。この反力は、主として駆動軸線が延在する方向(以下、軸線方向とも呼ぶ)の振動を発生させる。この振動は、ハンマドリルのハウジング、ひいてはユーザに伝達されることになる。
【0003】
下記の特許文献1,2は、このような軸線方向の振動を吸収するための構造を有するハンマドリルを開示している。具体的には、ハンマドリルのハンドルは、モータを収容するモータハウジング上に配置されたガイド上を軸線方向に摺動可能に構成される。ハンドルは、付勢部材によって、軸線方向のうちのモータハウジングから遠ざかる方向へ付勢される。ハンマ動作に伴って先端工具が反力を受けると、この反力によって、ハンドル以外の部分が先端工具とともに、付勢部材の付勢力に抗って、ハンドルに対して後方に向けて相対移動する。このとき、付勢部材が弾性変形し、反力の一部が緩衝される。この緩衝作用によって、反力に起因してハンドルに伝達される軸線方向の振動が低減されることになる。
【0004】
ハンマドリルでは、運動変換機構やモータの駆動に起因して、軸線方向に交差する方向の振動も発生する。そのような振動のハンドルへの伝達は、ハンドルとモータハウジングとの間のクリアランスを確保しておけば、ハンドルとモータハウジングとの間での径方向のガタつきによって低減される。特に、特許文献2では、ハンドルとモータハウジングとの間に弾性部材が配置されるので、軸線方向に交差する方向の振動のハンドルへの伝達を効率的に低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-36606号公報
特開2022-128006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、軸線方向に交差する方向の振動のハンドルへの伝達を十分に低減できる程度にハンドルとモータハウジングとの間のクリアランスを確保すると、ハンマドリルを被加工材に押しつけていない状態でユーザがハンマドリルを手に持ったときに、ハンドルとモータハウジングとの間での径方向のガタつきが大きく、ハンマドリルの使用感が悪い。このような問題は、ハンマドリルに限らず、ハンマ動作を遂行するための駆動機構を備える種々の打撃工具に共通する。
【0007】
このようなことから、軸線方向に交差する方向の振動の振動を低減しつつ、使用感が改善された打撃工具を提供することが期待される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書は、打撃工具を開示する。この打撃工具は、先端工具を取り外し可能に保持するように構成され、先端工具の駆動軸線を規定する最終出力シャフトと、モータと、モータの動力によって、少なくとも、先端工具を駆動軸線に沿って直線状に駆動するハンマ動作を遂行可能に構成された駆動機構と、ハウジングと、ハウジングに対して駆動軸線の軸線方向に相対移動可能に構成されたハンドルと、ハンドルを、軸線方向のうちの最終出力シャフトから遠ざかる方向へ付勢する付勢部材と、軸線方向に延在するようにハウジングとハンドルとの間に配置され、ハンドルとハウジングとの相対移動を摺動的に案内するように構成された少なくとも1つのガイド部材と、を備えていてもよい。ハウジングおよびハンドルは、軸線方向においてハンドルがハウジングから最も離間した第1の相対位置にあるときに、軸線方向においてハンドルがハウジングに近接した第2の相対位置にあるときよりも、ハウジングとハンドルとの径方向の距離が小さい形状を少なくとも部分的に有していてもよい。
【0009】
この打撃工具によれば、打撃工具(より、具体的には、最終出力シャフトに保持された先端工具)を被加工材に押しつけていない状態では、ハンドルは第1の相対位置をとるので、ハウジングとハンドルとの径方向の距離(すなわち、クリアランス)が相対的に小さくなる。このため、この状態でユーザが打撃工具を手に持ったときに、ハンドルとモータハウジングとの間での径方向のガタつきが相対的に小さくなり、打撃工具の使用感が向上する。一方、打撃工具を被加工材に押しつけて加工を行うときには、ハンドルは第2の相対位置をとるので、ハウジングとハンドルとの径方向の距離が相対的に大きくなる。したがって、軸線方向に交差する方向の振動のハンドルへの伝達を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態によるハンマドリルの側面図であり、ハンドルは、本体ハウジングに対して初期位置にある。
ハンマドリルの背面図である。
図2のA-A線に沿ったハンマドリルの縦断面図であり、ハンドルは本体ハウジングに対して初期位置にある。
ハンマドリルの斜視図である。
ハンマドリルの斜視図であり、ハンドルは取り除かれている。
ハンマドリルの斜視図であり、ハンドルは取り除かれている。
ハンマドリルの左側面図であり、ハンドルは取り除かれている。
図2のB-B線に沿ったハンマドリルの縦断面図であり、ハンドルは本体ハウジングに対して初期位置にある。
図2のB-B線に沿ったハンマドリルの縦断面図であり、ハンドルは本体ハウジングに対して最近接位置にある。
図8の部分拡大図である。
図9の部分拡大図である。
ハンドルの左側半分を示す側面図である。
ハンマドリルの背面図であり、ハンドルを含む一部の不品が取り除かれている。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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