TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025110983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005092
出願日2024-01-17
発明の名称プラント異常監視システム及びプラント異常監視方法
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類G21C 17/003 20060101AFI20250723BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】プラント内の設備から流体が漏出する異常が発生した場合、プラント内の設備を迅速に修復するための支援情報を提供する。
【解決手段】プラント異常監視システムであって、プラント内の設備から流体が漏出する画像を撮影する撮像装置と、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体の流量とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第1学習モデルを含み、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が前記第1学習モデルに入力されると、前記流体の流量を推定する推定装置と、前記推定装置によって推定された前記流体の流量の推定値を出力する出力装置と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プラント内の設備から流体が漏出する画像を撮影する撮像装置と、
前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体の流量とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第1学習モデルを含み、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が前記第1学習モデルに入力されると、前記流体の流量を推定する推定装置と、
前記推定装置によって推定された前記流体の流量の推定値を出力する出力装置と、
を含むプラント異常監視システム。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のプラント異常監視システムであって、
算出装置を更に含み、
前記推定装置は、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体が漏出した箇所の開口面積とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第2学習モデルを含み、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が前記第2学習モデルに入力されると、前記流体が漏出する箇所の開口面積を推定し、
前記算出装置は、前記推定装置によって推定された前記開口面積の推定値に基づいて前記流体の流量を算出し、
前記出力装置は、前記推定装置によって推定された前記流体の流量の推定値と、前記算出装置によって算出された前記流体の流量の算出値と、の差分値を出力する
プラント異常監視システム。
【請求項3】
請求項2に記載のプラント異常監視システムであって、
前記推定装置は、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体が漏出した箇所の設備系統とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第3学習モデルを含み、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が前記第3学習モデルに入力されると、前記流体が漏出する箇所の設備系統を推定し、
前記算出装置は、前記推定装置によって推定された前記開口面積の推定値及び前記設備系統の推定結果に基づいて前記流体の流量を算出する
プラント異常監視システム。
【請求項4】
請求項2に記載のプラント異常監視システムであって、
前記推定装置は、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体の物性とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第4学習モデルを含み、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が前記第4学習モデルに入力されると、前記流体の物性を推定し、
前記算出装置は、前記推定装置によって推定された前記開口面積の推定値及び前記物性の推定結果に基づいて前記流体の流量を算出する
プラント異常監視システム。
【請求項5】
請求項1に記載のプラント異常監視システムであって、
前記撮像装置は、動画像、静止画像、熱画像の少なくとも1つの画像を撮影する装置である
プラント異常監視システム。
【請求項6】
請求項1に記載のプラント異常監視システムであって、
前記プラント内の設備は、原子力発電所の原子炉格納容器内において前記流体が流れる配管を含む
プラント異常監視システム。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載のプラント異常監視システムであって、
前記流体は、液体又は気体である
プラント異常監視システム。
【請求項8】
撮像装置、推定装置及び出力装置を有するプラント異常監視システムを用いたプラント異常監視方法であって、
前記撮像装置が、プラント内の設備から流体が漏出する画像を撮影し、
前記推定装置が、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体の流量とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第1学習モデルに対して、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が入力されると、前記流体の流量を推定し、
前記出力装置が、前記推定装置によって推定された前記流体の流量の推定値を出力する
プラント異常監視方法。
【請求項9】
請求項8に記載のプラント異常監視方法であって、
前記プラント異常監視システムは更に算出装置を有し、
前記推定装置が、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体が漏出した箇所の開口面積とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第2学習モデルに対して、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が入力されると、前記流体が漏出する箇所の開口面積を推定し、
前記算出装置が、前記推定装置によって推定された前記開口面積の推定値に基づいて前記流体の流量を算出し、
前記出力装置が、前記推定装置によって推定された前記流体の流量の推定値と、前記算出装置によって算出された前記流体の流量の算出値と、の差分値を出力する
プラント異常監視方法。
【請求項10】
請求項9に記載のプラント異常監視方法であって、
前記推定装置が、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体が漏出した箇所の設備系統とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第3学習モデルに対して、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が入力されると、前記流体が漏出する箇所の設備系統を推定し、
前記算出装置が、前記推定装置によって推定された前記開口面積の推定値及び前記設備系統の推定結果に基づいて前記流体の流量を算出する
プラント異常監視方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラント異常監視システム及びプラント異常監視方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、プラントの1つである原子力発電所には、原子炉圧力容器を気密の状態で格納する原子炉格納容器が設けられている。原子炉格納容器は、例えば核燃料が損傷して原子炉圧力容器から放射性物質が放出された場合に、この放射性物質が原子炉格納容器の周辺に拡散することを防止する障壁の役割を担っている。
【0003】
原子炉格納容器がその機能を十分に発揮するためには、原子炉格納容器内の状況を定期的又は非定期的に点検する必要があり、また、原子炉格納容器内に異常が発生した場合には、原子炉格納容器内を正常な状態に復旧させるための対策を講じるために、異常の原因が何であるのかを早急に把握する必要がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、原子炉格納容器内の上部と下部との間に案内管を設け、この案内管を通って、放射線量、酸素濃度、温度等を検出する検出器を定期的又は非定期的に移動させ、原子炉格納容器内で検出された放射線量、酸素濃度、温度の少なくとも何れかに異常があるかどうかを検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-302992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
原子炉格納容器内には、原子炉圧力容器内での核分裂反応を安定的且つ定常的に継続させるために必要な様々な設備(機器、配管等)が設けられている。原子炉格納容器内の設備から流体(液体、気体等)が漏出するという異常が発生した場合、特許文献1の技術では、流体が漏出する箇所、流体が漏出する箇所における流体の流量等を把握することができないため、原子炉格納容器内の設備に対して、修復のための適切な対応を迅速に行うことができず、大事故につながる可能性があるという課題があった。
【0007】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、プラント内の設備から流体が漏出するという異常が発生した場合、プラント内の設備を迅速に修復するための支援情報を出力するプラント異常監視システム及びプラント異常監視方法を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明のうちの1つは、プラント異常監視システムであって、プラント内の設備から流体が漏出する画像を撮影する撮像装置と、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体の流量とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第1学習モデルを含み、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が前記第1学習モデルに入力されると、前記流体の流量を推定する推定装置と、前記推定装置によって推定された前記流体の流量の推定値を出力する出力装置と、を含む。
【0009】
本発明のプラント異常監視システムによれば、プラント内の設備から流体が漏出するという異常が発生した場合、流体が漏出する箇所における流体の流量を推定し、流体の流量の推定値に基づいて、プラント内の設備を迅速に修復するための支援情報を監視者に提供することが可能となる。
【0010】
上記目的を達成するための本発明のうちの他の1つは、プラント異常監視システムであって、算出装置を更に含み、前記推定装置は、前記設備から前記流体が漏出した画像と前記流体が漏出した箇所の開口面積とを対応付けた学習データを用いて学習を行った第2学習モデルを含み、前記撮像装置によって撮影された前記流体が漏出する新たな画像が前記第2学習モデルに入力されると、前記流体が漏出する箇所の開口面積を推定し、前記算出装置は、前記推定装置によって推定された前記開口面積に基づいて前記流体の流量を算出し、前記出力装置は、前記推定装置によって推定された前記流体の流量の推定値と、前記算出装置によって算出された前記流体の流量の算出値と、の差分値を出力する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

中国電力株式会社
養生シート
5日前
中国電力株式会社
落雪損傷判定方法
6日前
中国電力株式会社
電柱管理システム
11日前
中国電力株式会社
空き家判定システム
11日前
中国電力株式会社
落雪損傷範囲推定装置
5日前
中国電力株式会社
安全装備チェックシステム
13日前
中国電力株式会社
需要及び電源想定システム
12日前
中国電力株式会社
電力ケーブル接続部カバー
25日前
中国電力株式会社
生体情報の異常検知システム
11日前
中国電力株式会社
医薬品使用履歴登録システム
11日前
中国電力株式会社
容器内の水分量検知システム
11日前
中国電力株式会社
品質判定装置及び品質判定方法
14日前
中国電力株式会社
配薬カートの医薬品提供システム
11日前
中国電力株式会社
分散型エネルギー資源管理システム
11日前
中国電力株式会社
配薬カートの引き出し方向制御システム
11日前
中国電力株式会社
沈砂池排砂方法及び沈砂池排砂システム
26日前
中国電力株式会社
充電部可視化装置、及び充電部可視化方法
12日前
中国電力株式会社
管理対象者又は管理対象物の位置特定システム
11日前
中国電力株式会社
無人航空機を用いた検針方法、及び無人航空機
12日前
中国電力株式会社
表示装置、撮像防止装置、表示方法およびプログラム
22日前
中国電力株式会社
ノイズ推定装置、ノイズ推定装置の制御方法及びプログラム
13日前
中国電力株式会社
停電エリア表示システム及び停電エリア表示方法及び表示画面
22日前
中国電力株式会社
離隔判定装置、離隔判定システム、離隔判定方法及びプログラム
12日前
中国電力株式会社
計測データ分析装置、計測データ分析装置の制御方法及びプログラム
13日前
中国電力株式会社
ケーブル支持具、高圧ケーブルの取付工法および高圧ケーブルの取外し工法
1か月前
中国電力株式会社
二酸化炭素排出量の計算システム、二酸化炭素排出量の計算方法、二酸化炭素排出量を計算するプログラム
13日前
中国電力株式会社
二酸化炭素排出量の計算システム、二酸化炭素排出量の計算方法および二酸化炭素排出量を計算するプログラム
13日前
個人
原子力プラント
7日前
個人
超音波振動子の利用
7日前
個人
廃炉方法及び固化材
22日前
合同会社日本レプトン
電子発生ペースト
26日前
栗田工業株式会社
放射性廃液の処理方法
22日前
合同会社日本レプトン
電子発生器具及びその製造方法
26日前
合同会社日本レプトン
電子発生器具及びその製造方法
26日前
三菱重工業株式会社
加圧容器
1か月前
三菱重工業株式会社
容器解体装置
22日前
続きを見る