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公開番号2025109075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002780
出願日2024-01-11
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E06B 7/22 20060101AFI20250716BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】水密性や気密性を損なうことなく断熱性を向上させる。
【解決手段】枠体10と、枠体10に対して開閉可能に配設された障子20とを備え、枠体10を構成する下枠12には、枠体10に対して障子20が閉じ位置に配置された場合に互いの間をシールするシール部材S1が設けられた建具であって、下枠12及び下框22はそれぞれ樹脂によって成形された樹脂成形部33,44を有し、枠体10に対して障子20が閉じ位置に配置された場合に下枠12、下框22及びシール部材S1によって囲まれる部分に、樹脂成形部33,44において室内空間に開口するように半密閉空間となる溝部50が設けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
枠体と、前記枠体に対して開閉可能に配設された障子とを備え、前記枠体を構成する枠材及び前記障子を構成する框材の少なくとも一方には、前記枠体に対して前記障子が閉じ位置に配置された場合に互いの間をシールするタイト材が設けられた建具であって、
前記枠材及び前記框材はそれぞれ樹脂によって成形された樹脂成形部を有し、
前記枠体に対して前記障子が閉じ位置に配置された場合に前記枠材、前記框材及び前記タイト材によって囲まれる部分に、前記樹脂成形部において室内空間に開口するように半密閉空間となる溝部が設けられることを特徴とする建具。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記枠材及び前記框材は、それぞれ金属によって成形した金属成形部と前記樹脂成形部とを有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記タイト材は、前記枠材の金属成形部及び前記框材の金属成形部の間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
【請求項4】
前記障子は、前記框材の室内側に設けられた押縁との間にパネルが支持されたものであり、
前記押縁には、室内に臨む部分に前記樹脂成形部が装着され、
前記溝部は、前記押縁に装着された樹脂成形部と前記枠材の樹脂成形部との間に開口されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項5】
前記枠体は上下の横枠及び左右の縦枠を有し、前記障子は上下の横框及び左右の縦框を有したものであり、
前記上下の横枠と前記上下の横框との間及び前記左右の縦枠と前記左右の縦框との間にそれぞれ前記溝部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項6】
前記溝部は、内周側に開口するように構成され、
前記タイト材は、前記枠材の金属成形部において室外に臨む見付け面に設けられ、
前記框材において前記タイト材に対向した室内に臨む見付け面及び前記溝部を構成する見付け面が互いに同一の平面上に位置していることを特徴とする請求項2に記載の建具。
【請求項7】
前記枠材において前記タイト材が設けられた室外に臨む見付け面及び前記溝部を構成する見付け面が互いに同一の平面上に位置していることを特徴とする請求項6に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
断熱性を考慮した建具では、枠体を構成する枠材や障子を構成する框材として、それぞれ金属によって成形された部分と樹脂によって成形された部分とを有するものが適用されている。また、この種の建具では、障子が閉じ位置に配置された場合に、下枠等の枠材に設けられたタイト材及びヒレ部をそれぞれ下框等の框材の室内に臨む見付け面に当接させることによって枠材と框材との間に密閉空間を構成し、断熱性をさらに向上させるようにしたものも提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-180041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のように枠材に設けられたタイト材及びヒレ部を框材に当接させるようにした建具では、ヒレ部と框材とが当接することによってタイト材と框材との当接状態に影響が及び、枠材と框材との間の水密性や気密性に支障を来す懸念がある。すなわち、成形誤差や組み立て誤差等の影響によっては、框材とタイト材との当接状態が過度になる一方、タイト材と框材との当接状態が過小となる状態が生じるおそれがあり、建具としての基本的な機能を損なう懸念がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、水密性や気密性を損なうことなく断熱性を向上させることのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、枠体と、前記枠体に対して開閉可能に配設された障子とを備え、前記枠体を構成する枠材及び前記障子を構成する框材の少なくとも一方には、前記枠体に対して前記障子が閉じ位置に配置された場合に互いの間をシールするタイト材が設けられた建具であって、前記枠材及び前記框材はそれぞれ樹脂によって成形された樹脂成形部を有し、前記枠体に対して前記障子が閉じ位置に配置された場合に前記枠材、前記框材及び前記タイト材によって囲まれる部分に、前記樹脂成形部において室内空間に開口するように半密閉空間となる溝部が設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、枠材と框材との間に室内空間に開口し、かつ半密閉空間となる溝部を設けるようにしているため、断熱性の向上を図ることが可能となる。しかも、枠材と框材との間においては、タイト材が当接するだけであり、溝部を構成することに起因してタイト材の当接状態が過小となるおそれがなく、水密性や気密性が損なわれる懸念がない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である建具を室内側から見た姿図である。
図1に示した建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の上枠部分を示す拡大縦断面図である。
図1に示した建具の下枠部分を示す拡大縦断面図である。
図1に示した建具の縦枠部分を示す拡大横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1~図3は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10と障子20とを備え、枠体10に対して障子20を室外側に向けて面外方向に押し開くように構成した縦すべり出し窓と称されるものである。特に、本実施の形態では、コンクリート造の躯体を有したビルに取り付けられる縦すべり出し窓を例示している。枠体10は、上枠(枠材)11、下枠(枠材)12、左右の縦枠(枠材)13を四周組することによって構成したものである。上枠11、下枠12、縦枠13は、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した金属枠部(金属成形部)と、樹脂によって成形した樹脂枠部(樹脂成形部)とを備えて構成したものである。障子20は、上框(框材)21、下框(框材)22、左右の縦框(框材)23を四周組することによって構成した框体の内部に複層ガラス等のパネル25を支持させたものである。上框21、下框22、縦框23についても、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した金属框部(金属成形部)と、樹脂によって樹脂框部(樹脂成形部)とを備えて構成してある。図示の例では、四周の金属框部が、金属框本体部と金属框本体部に装着した押縁とを有して構成してある。以下、枠体10及び障子20の構成について詳述し、併せて本願発明の特徴部分について説明する。なお、縦枠13及び縦框23については、それぞれ左右で対称形状となるものを適用しているため、一方についてのみ説明し、他方については同一の符号を付して説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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