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公開番号2025107030
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000736
出願日2024-01-05
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05C 9/02 20060101AFI20250710BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】室外ハンドルを操作することでロック装置および全半開装置の両方を簡便な構造で作用させることのできる建具を提供する。
【解決手段】建具10は、障子をロックするロック装置36と、障子の可能開度を半開状態に規制する全半開装置38と、障子のロック状態を室外側から解除するロック解除装置40とを有する。ロック解除装置40は、ロック装置36による障子のロックとアンロックとを切り替えるリンケージバー42と縦框20に設けられ、全半開装置38による障子の可能開度を半開状態と全開状態とに切り替える連結バー76とを有する。スライド片62はスライド動作によりリンケージバー42を押圧変位させてロック装置36によるロックを解除し、連結バー76はスライド片62に固定されており該スライド片62とともにスライド動作して全半開装置38による半開状態の規制を解除して全開可能にする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
枠体の内周側に開閉可能な障子を備える建具であって、
前記障子を前記枠体に対して閉状態にロックするロック装置と、
前記障子の可能開度を半開状態に規制する全半開装置と、
前記ロック装置による前記障子のロック状態を室外側から解除するロック解除装置と、
を有し、
前記ロック解除装置は、
前記障子の縦框または前記枠体の縦枠を取付対象形材として設けられるベース部材と、
前記ベース部材に対して回動し、室外側から回動操作可能に設けられた室外ハンドルと、
前記室外ハンドルの回動操作によって駆動されて前記取付対象形材の長手方向にスライド動作するスライド片と、
前記長手方向に沿って設けられ、前記ロック装置による前記障子のロックとアンロックとを切り替える第1バーと、
前記長手方向に沿って設けられ、前記全半開装置による前記障子の可能開度を半開状態と全開状態とに切り替える第2バーと、
を有し、
前記スライド片は前記スライド動作により前記第1バーを押圧変位させて前記ロック装置によるロックを解除し、
前記第2バーは前記スライド片に固定されており該スライド片とともにスライド動作して前記全半開装置による半開状態の規制を解除して全開可能にする
ことを特徴とする建具。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記取付対象形材の室外側見付け面には外周側に突出する外周側突出片が形成され、
前記室外ハンドルは回動中心板から見込み方向および前記長手方向に沿って延出しており、
前記回動中心板は、前記ベース部材における見込み方向および前記長手方向に沿う平板の内面に対して摺動し、
前記平板は、前記室外ハンドルが前記外周側突出片に干渉しないように、前記取付対象形材に対して柱部によって外周側にずれた位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、枠体の内周側に開閉可能な障子を備える建具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
枠体の内周側に開閉可能な障子を備える建具で、室外から臨時に開閉可能となるように室外ハンドルを備えているものがある。室外ハンドルは、臨時に使用するものであるから室内側ハンドルとは異なり目立たないように障子の框の長手方向に沿うように設けられている。この室外ハンドルを長手方向から室外側を指向するように回動させるとロック装置を操作して障子を開くことができる(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-179830号公報
特開2010-071043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
枠体の内周側に開閉可能な障子を備える建具では全半開装置を備えているものがある。全半開装置は通常時には障子の開度を人が通行不能な半開状態に規制し、所定の操作を行うことによって規制を解除して全開可能にするものである。
【0005】
室外ハンドルを操作することにより障子を開くのは、例えば消防隊の進入時が想定されるため人が通過可能でなければならず、室外ハンドルの1回の操作でロックを解除するだけではなく全半開装置も解除可能であることが望ましい。
【0006】
特許文献1に記載の建具では、室外ハンドルを操作してもロックだけが解除され全半開装置は解除されない。特許文献2に記載の建具では、室外ハンドルが下框に設けられているのに対し、全半開装置が縦框に設けられていることから動作方向を変換するためのコーナードライブや切替金具が必要になる。切替金具は、室外ハンドルの動きをロック解除装置および全半開装置に分岐して伝達させるためのものであり、長孔設けることで室内ハンドル操作時は室外ハンドルが連動して動かず、室外ハンドルを操作した時のみ、室内ハンドルのロック解除及び全半開装置が全開状態に切り替わる。このようなコーナードライブや切替金具を設けると構造が複雑になる。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、室外ハンドルの1回の操作でロック装置および全半開装置の両方を簡便な構造で作用させることのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる建具は、枠体の内周側に開閉可能な障子を備える建具であって、前記障子を前記枠体に対して閉状態にロックするロック装置と、前記障子の可能開度を半開状態に規制する全半開装置と、前記ロック装置による前記障子のロック状態を室外側から解除するロック解除装置と、を有し、前記ロック解除装置は、前記障子の縦框または前記枠体の縦枠を取付対象形材として設けられるベース部材と、前記ベース部材に対して回動し、室外側から回動操作可能に設けられた室外ハンドルと、前記室外ハンドルの回動操作によって駆動されて前記取付対象形材の長手方向にスライド動作するスライド片と、前記長手方向に沿って設けられ、前記ロック装置による前記障子のロックとアンロックとを切り替える第1バーと、前記長手方向に沿って設けられ、前記全半開装置による前記障子の可能開度を半開状態と全開状態とに切り替える第2バーと、を有し、前記スライド片は前記スライド動作により前記第1バーを押圧変位させて前記ロック装置によるロックを解除し、前記第2バーは前記スライド片に固定されており該スライド片とともにスライド動作して前記全半開装置による半開状態の規制を解除して全開可能にする。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる建具では、ロック解除装置は縦框または縦枠に設けられており、該ロック解除装置とロック装置および全半開装置との間で動作方向を変換するための機構などが不要となる。したがって、室外ハンドルの1回の操作でロック装置および全半開装置の両方を簡便な構造で作用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態である建具を室外側からみた外観図である。
縦枠および縦框を示す図である。
ロック解除装置を外周側から見た斜視図である。
ロック解除装置を内周側からみた斜視図である。
ロック解除装置の分解斜視図である。
ロック解除装置の近傍における縦框の横断面図である。
ロック解除装置の操作の様子を示す図であり、(a)は非操作状態を示す図であり、(b)は操作途中でハンドルが45度の状態を示す図であり、(c)は操作を完了してハンドルが90度になった状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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