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公開番号2025096033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212487
出願日2023-12-15
発明の名称障子固定具及び建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05F 3/22 20060101AFI20250619BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】障子を安定して固定する。
【解決手段】障子固定具は、枠体に対して回動可能に支持された障子を閉位置に固定する障子固定具であって、前記枠体は、見込み面から突出する枠側留め具を有し、前記障子は、前記枠体の見込み面と対向する見込み面から突出する障子側留め具を有し、当該障子固定具は、前記枠体の見込み面の長手方向に沿って延在し、前記枠側留め具をその軸方向に沿って挿入可能であると共に、挿入された前記枠側留め具の見込み方向への相対移動を規制可能な周囲が閉じられた長孔と、前記障子側留め具を見込み方向に沿って挿入可能な第1スリットと、該第1スリットから屈曲して前記長手方向に沿って延在し、挿入された前記障子側留め具の見込み方向への相対移動を規制可能な第2スリットとを有するスリット部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
枠体に対して回動可能に支持された障子を閉位置に固定する障子固定具であって、
前記枠体は、見込み面から突出する枠側留め具を有し、
前記障子は、前記枠体の見込み面と対向する見込み面から突出する障子側留め具を有し、
当該障子固定具は、
前記枠体の見込み面の長手方向に沿って延在し、前記枠側留め具をその軸方向に沿って挿入可能であると共に、挿入された前記枠側留め具の見込み方向への相対移動を規制可能な周囲が閉じられた長孔と、
前記障子側留め具を見込み方向に沿って挿入可能な第１スリットと、該第１スリットから屈曲して前記長手方向に沿って延在し、挿入された前記障子側留め具の見込み方向への相対移動を規制可能な第２スリットと、を有するスリット部と、
を備える
ことを特徴とする障子固定具。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
請求項１に記載の障子固定具であって、
前記障子は、面材の室内側表面を押縁で保持する内押縁構造を有し、
当該障子固定具を前記枠体及び前記障子に対して前記長手方向に相対移動させるための操作部を備え、
前記操作部は、前記枠体及び前記障子の互いに対向する見付け面の間を前記枠体の内側に向かって延在する見付け板部と、該見付け板部から室内側へと屈曲された見込み板部と、を有し、
前記枠体の枠内外方向を基準とした場合に、前記見込み板部は、前記面材の設置面よりも枠外側に配置される
ことを特徴とする障子固定具。
【請求項３】
請求項２に記載の障子固定具であって、
前記枠体は、前記障子よりも室内側にフラット面を有し、
前記見込み板部は、前記フラット面に沿って配置される
ことを特徴とする障子固定具。
【請求項４】
請求項１に記載の障子固定具であって、
前記枠側留め具は、前記枠体の見込み面からの突出方向での先端に大径のフランジ部を有し、
前記長孔は、その延在方向の一端に設けられ、前記フランジ部を挿通可能な大径部と、該大径部から前記延在方向の他端に向かって延在し、前記フランジ部を抜け止め可能な小径部と、を有する
ことを特徴とする障子固定具。
【請求項５】
請求項１～４のいずれか１項に記載の障子固定具を備えた建具であって、
前記枠体と、前記障子と、を備え、
前記枠体と前記障子が前記障子固定具で固定されている
ことを特徴とする建具。
【請求項６】
請求項５に記載の建具であって、
前記枠体は、上枠と、下枠と、左右の縦枠とを有し、
前記障子は、上框と、下框と、左右の縦框とを有し、
前記障子は、前記上框が前記上枠に対して回動可能に連結されることで、前記枠体に対して室外側に向かって開閉可能であり、
前記障子固定具は、前記下枠と前記下框とを固定している
ことを特徴とする建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、枠体と障子とを固定する障子固定具及び該障子固定具を備えた建具に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
ビルや住宅等の窓として、枠体に対して障子を回動可能に支持した構造の開き窓がある。開き窓としては、例えば障子の上框にヒンジを取り付けた突出し窓や、障子の下框にヒンジを取り付けた外倒し窓等がある。
【０００３】
この種の建具は、工場等で枠体に障子を回動可能に取り付けてから施工現場まで搬送する。現場では、建具を建物躯体に固定した後にガラスを組み付け、その後、ダンパー等の開閉装置を障子と枠体との間に取り付けることが行われている。従って、障子は、工場等から搬送された後、開閉装置が取り付けられるまでの間は枠体に閉位置で固定しておく必要がある。搬送時の衝撃や風圧力で意図せずに障子が開閉し、障子や枠体が損傷することを防止するためである。例えば特許文献１には、障子を枠体に保持するための障子保持部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許６３０１０７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１の障子保持部材（障子固定具）は、枠体の見込み面から突出する段付きビスが係合可能なスリットを備える。スリットは段付きビスの荷重を受ける一縁部が片持ち構造の平板で形成されている。このため、この障子保持部材は、例えば重量が大きな大型の窓等に用いられた場合に障子が受ける風圧力によって片持ち構造の平板が変形し、障子を安定して固定することができない可能性があることが分かった。
【０００６】
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、障子を安定して固定することができる障子固定具及び該障子固定具を備えた建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の第１態様に係る障子固定具は、枠体に対して回動可能に支持された障子を閉位置に固定する障子固定具であって、前記枠体は、見込み面から突出する枠側留め具を有し、前記障子は、前記枠体の見込み面と対向する見込み面から突出する障子側留め具を有し、当該障子固定具は、前記枠体の見込み面の長手方向に沿って延在し、前記枠側留め具をその軸方向に沿って挿入可能であると共に、挿入された前記枠側留め具の見込み方向への相対移動を規制可能な周囲が閉じられた長孔と、前記障子側留め具を見込み方向に沿って挿入可能な第１スリットと、該第１スリットから屈曲して前記長手方向に沿って延在し、挿入された前記障子側留め具の見込み方向への相対移動を規制可能な第２スリットとを有するスリット部と、を備える。
【０００８】
本発明の第２態様に係る建具は、上記態様の障子固定具を備えた建具であって、前記枠体と、前記障子と、を備え、前記枠体と前記障子が前記障子固定具で固定されている。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の上記態様によれば、障子を安定して固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施形態に係る建具を室内側から見た模式的な姿図である。
建具の縦断面図である。
建具の横断面図である。
面材や障子開閉装置を取り付ける前の状態での建具の縦断面図である。
障子固定具の斜視図である。
障子固定具を図５Ａとは別の角度から見た斜視図である。
留め具を係合させた障子固定具の斜視図である。
留め具を係合させた障子固定具を図６Ａとは別の角度から見た斜視図である。
障子固定具の平面図である。
障子固定具の底面図である。
障子固定具の長孔に枠側留め具を挿入した平面図である。
図８Ａに示す障子固定具をスライドさせた図である。
図８Ｂに示す障子固定具のスリット部に障子側留め具を係合させる動作を示す図である。
図８Ｃに示す障子固定具のスリット部に障子側留め具を挿入した図である。
図８Ｄに示す障子固定具をスライドさせた図である。
障子固定具の長孔に枠側留め具を挿入した縦断面図である。
図９Ａに示す障子固定具のスリット部に障子側留め具を係合させる動作を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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