特許ウォッチ

公開番号2025107632
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024000960
出願日2024-01-09
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E06B 7/14 20060101AFI20250714BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】好適な意匠を維持しながら中空部の水を排出することのできる建具を提供する。
【解決手段】建具10は新設枠14の内周側にパネル16を保持する。新設枠14の下枠20は第1中空部62aを有し、縦枠接合用のビスホール68は第1中空部62aに連通する開口部を有する。第1中空部62aは、室内側見付壁62pに第1排水孔62qが設けられている。ビスホール68は既設枠12の室外側見付面よりも室外側にある。新設枠14と既設枠12とは見込方向に離れて排水中間空間72を形成しており、第1排水孔62qは排水中間空間72に開口している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
枠体の内周側にパネルを保持する建具であって、
前記枠体の上枠および下枠のうち少なくとも一方は中空部を有し、縦枠接合用のビスホールは前記中空部と連通する開口部を有し、
前記中空部は、室内側見付壁に排水孔が設けられている
ことを特徴とする建具。
続きを表示（約 410 文字）【請求項２】
前記枠体は既設枠の内周側に設けられる新設枠であって、
前記ビスホールは前記既設枠の室外側見付面よりも室外側にある
ことを特徴とする請求項１に記載の建具。
【請求項３】
前記新設枠と前記既設枠とは見込方向に離れて排水中間空間を形成しており、
前記排水孔は前記排水中間空間に開口している
ことを特徴とする請求項２に記載の建具。
【請求項４】
前記下枠には前記中空部が１以上設けられ、
縦枠接合用の前記ビスホールは前記下枠における最も大きい前記中空部の内周側見込壁に設けられている
ことを特徴とする請求項１に記載の建具。
【請求項５】
前記下枠には見付方向に並んで前記中空部が２つ設けられ、
縦枠接合用の前記ビスホールは２つの前記中空部の仕切壁設けられる
ことを特徴とする請求項１に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、枠体の内周側にパネルを保持する建具に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
ＦＩＸ窓などの建具は縦枠と横枠とからなる枠体でパネルを保持している。縦勝ちまたは横勝ちの枠体では、ビスを勝ち側の枠材の外周側から内周側に通し、さらに相手側枠材のビスホールに螺合させて固定することがある（特許文献１）。これらの枠材は強度確保等の観点から中空部を形成していることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－０７６７０３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
建具の構造によってはビスおよびビスホールを伝って水が枠材の中空部に入り込むことがあり得る。中空部に水が入る構造だとその水を排出するための排水弁などの手段が必要となるが、室外に排出することを考慮すると特許文献１に示されるように室外側に設けることが想定される。しかしながら、排水弁を室外側に設けることは意匠上好ましくない。
【０００５】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、好適な意匠を維持しながら中空部の水を排出することのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる建具は、枠体の内周側にパネルを保持する建具であって、前記枠体の上枠および下枠のうち少なくとも一方は中空部を有し、縦枠接合用のビスホールは前記中空部と連通する開口部を有し、前記中空部は、室内側見付壁に排水孔が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、室外側には排水孔がなく好適な意匠を維持しつつ中空部の水を排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の実施形態である建具の縦断面図である。
本発明の実施形態である建具の横断面図である。
変形例にかかる金属枠とその周辺部の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、本発明にかかる建具の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００１０】
以下においては便宜上、見込方向及び見付方向という用語を用いる場合がある。見込方向（図中に矢印Ｚで示す方向）とは、建具の奥行きに沿った室内外方向である。見込方向に沿った面、壁については見込面、見込壁という場合がある。見付方向とは、上枠、下枠、上框、下框等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込方向に直交した上下に沿う方向（図中に矢印Ｙで示す方向）であり、縦枠、縦框等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込方向に直交した水平に沿う方向（図中に矢印Ｘで示す方向）である。見付方向に沿った面、壁については、見付面、見付壁という場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許