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公開番号
2025108826
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2024002256
出願日
2024-01-11
発明の名称
眼瞼痙攣緩和具
出願人
国立大学法人大阪大学
,
学校法人帝京大学
代理人
弁理士法人R&C
主分類
A61H
39/04 20060101AFI20250716BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】日常的に使用しやすく、眼瞼痙攣の症状を効果的に緩和することのできる眼瞼痙攣緩和具を提供する。
【解決手段】眼瞼痙攣を緩和する眼瞼痙攣緩和具1は、両端部20が開口した可撓性を有する環状体で構成され、頭部に装着される器具本体2と、器具本体2から突出し、側頭部を押圧する一対の押圧部3,3と、を備え、器具本体2は、頭部に当接する中央部4と、当該中央部4から側頭部に向かって延在する一対の延在部5,5を有しており、側頭部を局所的に押圧する局所的押圧構造を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
眼瞼痙攣を緩和する眼瞼痙攣緩和具であって、
両端部が開口した可撓性を有する環状体で構成され、頭部に装着される器具本体と、
前記器具本体から突出し、側頭部を押圧する一対の押圧部と、を備え、
前記器具本体は、前記頭部に沿って延在する中央部と、当該中央部から前記側頭部に向かって延在する一対の延在部と、を有しており、
前記側頭部を局所的に押圧する局所的押圧構造を備えている眼瞼痙攣緩和具。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記局所的押圧構造は、一対の前記延在部が、前記中央部に接続される一対の円弧状部位と、一対の前記円弧状部位より前記両端部に向かって互いの離間距離が小さくなる一対の湾曲部位と、を有している請求項1に記載の眼瞼痙攣緩和具。
【請求項3】
前記湾曲部位は、前記両端部に向かうにつれて次第に曲率が小さくなる請求項2に記載の眼瞼痙攣緩和具。
【請求項4】
前記中央部は、一対の前記円弧状部位に接続される直線形状である請求項3に記載の眼瞼痙攣緩和具。
【請求項5】
前記局所的押圧構造は、前記押圧部が先端に前記側頭部を押圧する平坦面を有している請求項1~4の何れか一項に記載の眼瞼痙攣緩和具。
【請求項6】
前記押圧部は、前記器具本体に外挿され、前記器具本体における相対位置の調整が可能な可動部材に形成されている請求項1~4の何れか一項に記載の眼瞼痙攣緩和具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼瞼痙攣緩和具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
眼瞼痙攣とは、眼輪筋の過度な収縮により不随意な閉瞼が生じる疾患である。症状は、瞬目過多や目の違和感に始まり、悪化すると開瞼困難を生じ、運転や歩行が困難となり生活への支障をきたす。眼瞼痙攣に対する治療の第一選択は、ボトックス注射である。この治療は、筋肉の動きを抑制することで開瞼をしやすくする効果がある。しかし、ボトックスの効果は数か月間と限定的であり、長期にわたり注射を続ける必要があることに対する患者の不満は大きい。
【0003】
一方、眼瞼痙攣において眉毛の外側や側頭部,頬部などを強く押さえることにより開瞼をしやすくなる「知覚トリック」という現象を利用して眼瞼痙攣の症状を緩和する装具がいくつか報告されている(例えば、非特許文献1,2)。
【0004】
非特許文献1には、眼鏡のつるの部分に金具を装着し、ボール状の金具で側頭部を圧迫する眼瞼痙攣緩和具が記載されている。
【0005】
非特許文献2には、非特許文献1と同様に眼鏡のつるの部分に金具を装着し、さらに側頭部との間にシリコン付きの金具を装着する眼瞼痙攣緩和具が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Fantato A, Parulekar M, Elston J. A trial of a mechanical device for the treatment of blepharospasm. Eye. 2019;33(11):1803-1808
Lorenzano D, et al. Sensory trick frames: a new device for blepharospasm patients. J Mov Dis. 2019;12(1):22-26.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の眼瞼痙攣緩和具は、金具の応力により眼鏡が変形してしまうために適切な押圧強度を得ることや適切な位置を押圧することが難しいという課題があった。また、眼鏡を装着する必要があることや、外観上目立つことから、日常的に使用しにくいという課題もあった。
【0008】
そこで、日常的に使用しやすく、眼瞼痙攣の症状を効果的に緩和することのできる眼瞼痙攣緩和具が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る眼瞼痙攣緩和具の特徴構成は、眼瞼痙攣を緩和する眼瞼痙攣緩和具であって、両端部が開口した可撓性を有する環状体で構成され、頭部に装着される器具本体と、前記器具本体から突出し、側頭部を押圧する一対の押圧部と、を備え、前記器具本体は、前記頭部に沿って延在する中央部と、当該中央部から前記側頭部に向かって延在する一対の延在部と、を有しており、前記側頭部を局所的に押圧する局所的押圧構造を備えている点にある。
【0010】
本構成によれば、器具本体において、頭部に沿って延在する中央部から一対の延在部が延在しているので、中央部又は延在部の一部と一対の押圧部とが頭部に当接し、眼瞼痙攣緩和具が頭部に固定されやすい。このため、眼瞼痙攣緩和具により安定的に側頭部を押圧することが可能となる。そして、側頭部を局所的に押圧する局所的押圧構造を備えているので、押圧したい部位以外の部位を必要以上に押圧することなく、側頭部を適切に押圧することが可能である。また、中央部を頭部に沿わせ、押圧部を側頭部に当接させるように装着するものであるので、脱着が簡便であり、眼鏡等の他の道具を併用する必要がない。さらに、本構成における眼瞼痙攣緩和具はカチューシャのように装着できるものであるため外見上目立つことがなく、日常生活において常用できるものとなっている。よって、日常的に使用しやすく、眼瞼痙攣の症状を効果的に緩和することのできる眼瞼痙攣緩和具となっている。
(【0011】以降は省略されています)
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