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公開番号2025065902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175425
出願日2023-10-10
発明の名称コネクタ取付具およびコネクタ部材
出願人国立大学法人大阪大学
代理人個人
主分類A61B 5/271 20210101AFI20250415BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】動物へのコネクタの取り付けに適したコネクタ取付具等を提供する。
【解決手段】コネクタ取付具は、動物の体内に一部が埋め込まれる本体100を備える。本体100は、板状のベースプレート部10と、ベースプレート部10の上方に位置するトッププレート部20と、ベースプレート部10とトッププレート部20とを接続するストラット部30と、を備える。ベースプレート部10は、動物の体内に埋め込まれる。トッププレート部20は、トッププレート部20における上方側に設けられたコネクタ50を設置するためのコネクタ設置領域23を有する。ストラット部30は、ベースプレート部10およびトッププレート部20よりもくびれている。本体100には、ベースプレート部10、ストラット部30およびトッププレート部20を貫通する貫通孔40が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
動物の体内に配置された電極に電気的に接続されるコネクタを前記動物に取り付けるためのコネクタ取付具であって、
前記動物の体内に一部が埋め込まれる本体を備え、
前記本体は、
前記動物の体内に埋め込まれる板状のベースプレート部と、
前記ベースプレート部の上方に位置する板状のトッププレート部と、
前記ベースプレート部と前記トッププレート部との間に配置されて前記ベースプレート部と前記トッププレート部とを接続し、前記ベースプレート部および前記トッププレート部よりもくびれているストラット部と、を備え、
前記トッププレート部は、前記トッププレート部における上方側に設けられた前記コネクタを設置するためのコネクタ設置領域を有し、
前記本体には、前記ベースプレート部の下面から前記コネクタ設置領域に向かって延び、前記ベースプレート部、前記ストラット部および前記トッププレート部を貫通する貫通孔が形成されている、
コネクタ取付具。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記ベースプレート部の下面は、当該下面の端部が前記トッププレート部から離れるように湾曲している、
請求項1に記載のコネクタ取付具。
【請求項3】
上方から見た場合の前記ベースプレート部の端部には、前記ベースプレート部を厚み方向に貫通する複数の孔が形成されている、
請求項1に記載のコネクタ取付具。
【請求項4】
上方から見た場合の前記トッププレート部の端部には、前記トッププレート部を厚み方向に貫通する複数の孔が形成されている、
請求項1に記載のコネクタ取付具。
【請求項5】
前記ベースプレート部の下面には、前記貫通孔の当該下面に設けられた開口から当該下面の外縁まで延びる溝が形成されている、
請求項1に記載のコネクタ取付具。
【請求項6】
前記トッププレート部に着脱可能であり、前記コネクタと対を成す対コネクタが設置される対コネクタ設置キャップをさらに備える、
請求項1に記載のコネクタ取付具。
【請求項7】
前記対コネクタ設置キャップは、
ネジにより前記トッププレート部に着脱可能であり、
前記ネジを挿通するためのネジ孔が形成された部分を有し、
当該部分には、底部で前記ネジ孔が開口する凹部が形成されている、
請求項6に記載のコネクタ取付具。
【請求項8】
前記トッププレート部に着脱可能であり、前記コネクタが設置される空間を封止するシーリングキャップをさらに備える、
請求項1に記載のコネクタ取付具。
【請求項9】
前記シーリングキャップは、
ネジにより着脱可能であり、
前記ネジを挿通するためのネジ孔が形成された部分を有し、
当該部分には、底部で前記ネジ孔が開口する凹部が形成されている、
請求項8に記載のコネクタ取付具。
【請求項10】
前記ベースプレート部、前記トッププレート部および前記ストラット部は、金属によって一体で形成されている、
請求項1に記載のコネクタ取付具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタ取付具およびコネクタ部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
動物の脳波もしくは筋電図などの生体電気信号を計測する、または、動物の筋肉もしくは脳などを電気刺激する等の際、体外の計測装置または刺激装置などの外部装置と体内に留置した電極との間で信号のやり取りが行われる。
【0003】
例えば、特許文献1では、刺激電極と刺激電極を動作させる刺激出力回路を有する受信機との接続構造が開示されている。特許文献1では、刺激電極と受信機とが体内に埋め込まれ、受信機には体外の制御装置から無線によって制御信号が送信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-57504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、体外の外部装置と体内に留置した電極との間で無線によってやり取りが行われるが、体外の外部装置と体内に留置した電極との間を有線で接続したい場合がある。例えば、中大型動物実験では、体外の外部装置と体内に留置した電極との間を有線で接続する場合が多い。この際、有線接続に用いられるリード線は、動物と外部装置とに繋がっているため、損傷されやすい。例えば、中大型動物実験においては、実験中は、麻酔による無動化、または、リード線が中大型動物の口および四肢の届かないところを配線させること等により、断線を防止することができるが、実験以外の平常時は、動物と外部装置とに繋がるリード線を動物から外しておかないと、口または四肢などにより、容易に損傷されてしまう。
【0006】
このようなリード線の損傷を防止するために、体内から体外に貫通する位置で、体内のリード線と体外のリード線とをコネクタで脱着可能に接続できるようにする等の対策の必要がある。また、この際、動物に取り付けられるコネクタが容易に取り外せないことも重要である。例えば、リード線の損傷を防止するための方法としては、中大型動物の頭部の皮膚および筋肉を剥奪して頭蓋骨が常時露出される状態にして、露出した頭蓋骨にねじと樹脂とで頑健にコネクタを設置して、実験中のみ体外のリード線と体内のリード線とを電気的に接続する方法が採用されている。この方法では、頭部の皮膚および筋肉が剥奪されて、頭蓋骨が大きく露出された状態となるため、その部位は常に感染が生じやすい状態に中大型動物が晒されるうえ、中大型動物の容姿が著しく損なわれるという倫理的問題もある。
【0007】
また、中大型動物実験以外の場合でも、体外の外部装置と体内に留置した電極との間を有線で接続する場合には、有線での接続中は動物の行動が制限されるため、コネクタで脱着可能に接続できるようにすることが必要である。その際、上記のようにコネクタが容易に取り外せないようにするために動物への負荷が大きいことは望ましくなく、動物へのコネクタの取り付けに適した方法が求められる。
【0008】
そこで、本開示で、動物へのコネクタの取り付けに適したコネクタ取付具およびコネクタ部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係るコネクタ取付具は、動物の体内に配置された電極に電気的に接続されるコネクタを前記動物に取り付けるためのコネクタ取付具であって、前記動物の体内に一部が埋め込まれる本体を備え、前記本体は、前記動物の体内に埋め込まれる板状のベースプレート部と、前記ベースプレート部の上方に位置する板状のトッププレート部と、前記ベースプレート部と前記トッププレート部との間に配置されて前記ベースプレート部と前記トッププレート部とを接続し、前記ベースプレート部および前記トッププレート部よりもくびれているストラット部と、を備え、前記トッププレート部は、前記トッププレート部における上方側に設けられた前記コネクタを設置するためのコネクタ設置領域を有し、前記本体には、前記ベースプレート部の下面から前記コネクタ設置領域に向かって延び、前記ベースプレート部、前記ストラット部および前記トッププレート部を貫通する貫通孔が形成されている。
【0010】
本開示の一態様に係るコネクタ部材は、上記コネクタ取付具と、前記コネクタ設置領域に固定された前記コネクタと、備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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