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公開番号2025108488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2025062458,2020524303
出願日2025-04-04,2020-03-09
発明の名称ダパグリフロジンを用いて、駆出率が低下した心不全を治療する方法
出願人アストラゼネカ・アクチエボラーグ,ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
代理人個人,個人
主分類A61K 31/351 20060101AFI20250715BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】急性心筋梗塞後の患者における心不全(HF)による入院及び心血管死のレートを減少させるための医薬組成物を提供する。
【解決手段】ダパグリフロジンを含む医薬組成物であって、急性心筋梗塞後の患者が2型糖尿病に罹患しておらず、該患者が少なくとも1種のHF標準治療薬も投与されており;そして心不全による入院及び心血管死のレートが少なくとも1種のHF標準治療薬のみを受ける投与レジメンと比較して減少するものである、医薬組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
患者において駆出率が低下した心不全(HFrEF)を治療する方法であって、有効量のナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬を前記患者に投与することを含む方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
2型糖尿病(T2D)非合併患者においてHFrEFを治療する方法であって、有効量のナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項3】
T2D合併患者においてHFrEFを治療する方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項4】
T2D非合併のHFrEF患者において致死的心血管事象を予防するか又は遅延させる方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項5】
T2D合併のHFrEF患者において致死的心血管事象を予防するか又は遅延させる方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項6】
T2D非合併患者においてHFrEFを治療する方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を前記患者に投与することを含み、前記患者は、治療中、腎不全に関連する有害な事象を経験しない、方法。
【請求項7】
T2D合併患者においてHFrEFを治療する方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を前記患者に投与することを含み、前記患者は、治療中、腎不全に関連する有害な事象を経験しない、方法。
【請求項8】
腎不全に関連する有害な事象がないことは、eGFRレベルの低減がないか若しくはわずかであること、末期腎不全(ESRD)がないこと及び/又は腎臓に起因する死亡がないことを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
T2D非合併のHFrEF患者によって摂取される心不全(HF)標準治療薬の合計数を低減する方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項10】
T2D合併のHFrEF患者によって摂取されるHF標準治療薬の合計数を低減する方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を前記患者に投与することを含む方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
心不全(HF)は、心臓が、身体の器官を維持するのに十分な血液を汲み出すことができない、生命を脅かす医学的状態である。HFは、全世界で6千4百万人(その半数は、低下した駆出率(HFrEF)を有する)が罹患し、HFの有病率及び発生率は、世界的に増加し続けている。(非特許文献1)。HFは、慢性及び変性疾患であり、患者の半数は、診断から5年以内に死亡し得る(非特許文献2)。HFは、65歳を超える人達の入院の主要な原因であり、相当の臨床及び経済的負担となっている(非特許文献3)。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
HFの既存の標準治療パラダイムは、下記クラスの薬剤、例えばアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、β遮断薬、鉱質コルチコイド受容体拮抗薬(MRA)のような鉱質コルチコイド受容体薬、アンギオテンシン受容体-ネプリリシン阻害薬(ARNI)、ジゴキシン、利尿薬、心ポンプ療法、選択的洞結節抑制薬、血管拡張薬及びカルシウムチャネル遮断薬(患者が収縮性心不全に罹患していない限り)の1つ又は複数の同時投与を含む。考えられる最善の治療法を用いても、HFの5年生存率は、大部分の癌より低い。(非特許文献4)。HF患者の罹患率及び死亡率は、高いままであり、患者の転帰には改善が必要である。心血管死亡率を低下させ、心不全事象及びHF症状の悪化を低減すると共に、疾患進行を緩徐にすることによって患者の転帰を改善するために、HF患者、特にHFrEF患者を治療する別の方法が求められている。
【0003】
ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬は、血糖降下薬のクラスであり、これは、インスリン分泌とは独立に、低い低血糖症リスクで血糖コントロールを改善し、血圧、体重及び尿酸値の低減をもたらす(非特許文献5)。SGLT2阻害薬は、腎臓の糖再吸収を低減し、これにより尿糖排泄量が増加する(同上)。加えて、SGLT2阻害薬は、血管硬化を低減し、内皮機能を改善する。
【0004】
ダパグリフロジンは、強力であり、高選択性であり、且つヒト腎臓SGLT2の経口で有効な阻害薬であり、低血糖症を誘導するリスクが低いままHbAlcを有効に低減する。ダパグリフロジン治療法は、体重、収縮期血圧、血中尿酸、アルブミン尿を低減し、且つ動脈コンプライアンス(増大するCVリスクに関連する全ての状態)を改善することが証明されている(非特許文献6)。ダパグリフロジンの化学構造は、
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42
160
である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Cannie D.E.et al.,European Cardiology Review 14(2):89-96(2019)
Mamas,M.A.et al.,European Journal of Heart Failure 19:1095-1104(2017)
Azad,N.et al.,Journal of Geriatric Cardiology 11:329-337(2014)
Braunwald,E.et al.,Lancet 385:812-824(2015)
Inzucchi et al.,Diabetes & Vascular Dis Res.12(2):90-100(2015)
Shigiyama et al.,Cardiovasc Diabetol 16:84(2017)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本開示は、SGLT2阻害薬、例えばダパグリフロジンを用いて、2型糖尿病(T2D)合併又は非合併の患者を含め、HFrEF患者を治療する方法に関する。
【0007】
本開示は、患者において駆出率が低下した心不全(HFrEF)を治療する方法であって、有効量のナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬を患者に投与することを含む方法に関する。例えば、一部の実施形態では、本開示は、2型糖尿病(T2D)非合併患者においてHFrEFを治療する方法であって、有効量のナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬を患者に投与することを含む方法に関する。他の実施形態では、本開示は、T2D合併患者においてHFrEFを治療する方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を患者に投与することを含む方法に関する。
【0008】
また、T2D合併又は非合併のHFrEF患者において致死的心血管事象を予防するか又は遅延させる方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を患者に投与することを含む方法も開示される。
【0009】
さらに、本明細書には、T2D非合併のHFrEF患者において糖尿病の発生を予防するか又は遅延させる方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を患者に投与することを含む方法も開示される。一部の実施形態では、T2D非合併のHFrEF患者は、5.7%未満の糖化ヘモグロビンを有する。一部の実施形態では、T2D非合併のHFrEF患者は、糖尿病前期である(即ち糖化ヘモグロビン≧5.7%且つ<6.5%を有する)。一部の実施形態では、本明細書に開示される方法は、プラセボと比較してT2Dの発生率を低下させる。一部の実施形態では、本明細書に開示される方法は、HFの標準治療薬と比較してT2Dの発生率を低下させる。一部の実施形態では、T2D発生率の低下は、6.5%≧の糖化ヘモグロビン測定値の最初の報告までの時間によって測定される。一部の実施形態では、本明細書に開示される方法は、プラセボと比較してT2Dの発生率を低下させる上で1未満のハザード比をもたらす。一部の実施形態では、本明細書に開示される方法は、標準HF治療薬と比較してT2Dの発生率を低下させる上で1未満のハザード比をもたらす。
【0010】
さらにまた、T2D合併又は非合併患者においてHFrEFを治療する方法であって、有効量のSGLT2阻害薬を患者に投与することを含む方法も開示され、患者は、治療中、腎不全に関連する有害な事象を経験しない。一部の実施形態では、腎不全に関連する有害な事象がないことは、eGFRレベルの低減がないか若しくはわずかであること、末期腎不全(ESRD)がないこと及び/又は腎臓に起因する死亡がないことを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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