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公開番号
2025107809
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-22
出願番号
2024001263
出願日
2024-01-09
発明の名称
カーボンナノチューブの包装方法およびカーボンナノチューブ包装体の製造方法
出願人
中谷産業株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B65D
85/07 20170101AFI20250714BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】カーボンナノチューブの嵩高さに基づく不都合を、その構造を破壊することなく解消しながら包装することが可能なカーボンナノチューブの包装方法を提供する。
【解決手段】カーボンナノチューブの包装方法は、カーボンナノチューブと、前記カーボンナノチューブを内部に収容するための開口、および前記内部と外部とを連絡する通気口を有する収容体とを準備する工程と、前記開口から前記カーボンナノチューブを前記収容体の前記内部に収容した上で、前記開口を閉口する工程と、前記通気口を通じて前記内部の空気を前記外部へ排出し、かつ前記内部に圧力を付与して前記カーボンナノチューブを分散配置することにより、カーボンナノチューブ包装体を得る工程とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
カーボンナノチューブと、前記カーボンナノチューブを内部に収容するための開口、および前記内部と外部とを連絡する通気口を有する収容体とを準備する工程と、
前記開口から前記カーボンナノチューブを前記収容体の前記内部に収容した上で、前記開口を閉口する工程と、
前記通気口を通じて前記内部の空気を前記外部へ排出し、かつ前記内部に圧力を付与して前記カーボンナノチューブを分散配置することにより、カーボンナノチューブ包装体を得る工程とを含む、カーボンナノチューブの包装方法。
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【請求項2】
前記カーボンナノチューブ包装体を加圧することにより前記内部を減容する工程を含む、請求項1に記載のカーボンナノチューブの包装方法。
【請求項3】
前記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1または請求項2に記載のカーボンナノチューブの包装方法。
【請求項4】
前記通気口は、網目を有するフィルターを有し、
前記網目のメッシュサイズは、150メッシュ以上350メッシュ以下である、請求項1または請求項2に記載のカーボンナノチューブの包装方法。
【請求項5】
前記カーボンナノチューブ包装体を得る工程において、前記通気口を通じ、0.007MPa以上0.01MPa以下の圧力で30秒以上60秒以下の時間をかけて前記内部の空気を前記外部へ排出し、かつ前記内部に0.08MPa以上0.1MPa以下の圧力を付与して前記カーボンナノチューブを分散配置する、請求項1または請求項2に記載のカーボンナノチューブの包装方法。
【請求項6】
カーボンナノチューブと、前記カーボンナノチューブを内部に収容するための開口、および前記内部と外部とを連絡する通気口を有する収容体とを準備する工程と、
前記開口から前記カーボンナノチューブを前記収容体の前記内部に収容した上で、前記開口を閉口する工程と、
前記通気口を通じて前記内部の空気を前記外部へ排出し、かつ前記内部に圧力を付与して前記カーボンナノチューブを分散配置することにより、カーボンナノチューブ包装体を得る工程とを含む、カーボンナノチューブ包装体の製造方法。
【請求項7】
前記カーボンナノチューブ包装体を加圧することにより前記内部を減容する工程を含む、請求項6に記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
【請求項8】
前記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項6または請求項7に記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
【請求項9】
前記通気口は、網目を有するフィルターを有し、
前記網目のメッシュサイズは、150メッシュ以上350メッシュ以下である、請求項6または請求項7に記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
【請求項10】
前記カーボンナノチューブ包装体を得る工程において、前記通気口を通じ、0.007MPa以上0.01MPa以下の圧力で30秒以上60秒以下の時間をかけて前記内部の空気を前記外部へ排出し、かつ前記内部に0.08MPa以上0.1MPa以下の圧力を付与して前記カーボンナノチューブを分散配置する、請求項6または請求項7に記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンナノチューブの包装方法およびカーボンナノチューブ包装体の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
カーボンナノチューブ(以下、「CNT」とも記す)は、嵩密度が低く、多量の空気を含むことから飛散性が高い等の特徴を有するため、取扱いの難しさが従来から指摘されている。また、この取扱いの難しさが、CNTの実用化を進展させる障害になっているとされる。特開2021-031514号公報(特許文献1)は、CNTの実用化を進展させることを目的として、嵩密度が高く飛散性の低いカーボンナノチューブ配合凝集物を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-031514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CNTの実用化が進展することによって大量に取引される状況を鑑みたとき、CNTの嵩高さは、CNTの効率的な輸送、つまり物流コストを低減する観点から不利である。一方、CNTの嵩高さは、電気伝導性、硬さ、弾性、熱伝導性等の優れた各機能を発揮させるための特徴的な構造に基づくため、上記構造を破壊して嵩高さを解消することは、上述の各機能が失われることを意味する。したがってCNTが有する構造を破壊することなく、効率的な輸送を実現するための技術開発が要請されている。
【0005】
上記実情に鑑み、本発明の目的は、構造を破壊することなくカーボンナノチューブの嵩高さに基づく不都合を解消して包装することが可能なカーボンナノチューブの包装方法およびカーボンナノチューブ包装体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ね、本発明に到達した。本発明者らは、具体的にはCNTを収容した収容体内を脱気し、CNTの構造を破壊することなく上記収容体内を減容することによって、段ボール等の容器に効率的にCNT包装体を収納することに注目した。とりわけ本発明者らは、CNTを収容した収容体内の脱気時に、CNTが収容体内で分散配置されるような操作を併せて行うことにより、CNT包装体を所望の形状に成形し、もって上記容器に効率的にCNT包装体を収納できることを知見し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、以下に説明されるカーボンナノチューブの包装方法およびカーボンナノチューブ包装体の製造方法に係る。
〔1〕 カーボンナノチューブと、上記カーボンナノチューブを内部に収容するための開口、および上記内部と外部とを連絡する通気口を有する収容体とを準備する工程と、上記開口から上記カーボンナノチューブを上記収容体の上記内部に収容した上で、上記開口を閉口する工程と、上記通気口を通じて上記内部の空気を上記外部へ排出し、かつ上記内部に圧力を付与して上記カーボンナノチューブを分散配置することにより、カーボンナノチューブ包装体を得る工程とを含む、カーボンナノチューブの包装方法。
〔2〕 上記カーボンナノチューブ包装体を加圧することにより上記内部を減容する工程を含む、〔1〕に記載のカーボンナノチューブの包装方法。
〔3〕 上記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブからなる群より選ばれる少なくとも1種である、〔1〕または〔2〕に記載のカーボンナノチューブの包装方法。
〔4〕 上記通気口は、網目を有するフィルターを有し、上記網目のメッシュサイズは、150メッシュ以上350メッシュ以下である、〔1〕から〔3〕のいずれかに記載のカーボンナノチューブの包装方法。
〔5〕 上記カーボンナノチューブ包装体を得る工程において、上記通気口を通じ、0.007MPa以上0.01MPa以下の圧力で30秒以上60秒以下の時間をかけて上記内部の空気を上記外部へ排出し、かつ上記内部に0.08MPa以上0.1MPa以下の圧力を付与して上記カーボンナノチューブを分散配置する、〔1〕から〔4〕のいずれかに記載のカーボンナノチューブの包装方法。
〔6〕 カーボンナノチューブと、上記カーボンナノチューブを内部に収容するための開口、および上記内部と外部とを連絡する通気口を有する収容体とを準備する工程と、上記開口から上記カーボンナノチューブを上記収容体の上記内部に収容した上で、上記開口を閉口する工程と、上記通気口を通じて上記内部の空気を上記外部へ排出し、かつ上記内部に圧力を付与して上記カーボンナノチューブを分散配置することにより、カーボンナノチューブ包装体を得る工程とを含む、カーボンナノチューブ包装体の製造方法。
〔7〕 上記カーボンナノチューブ包装体を加圧することにより上記内部を減容する工程を含む、〔6〕に記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
〔8〕 上記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブからなる群より選ばれる少なくとも1種である、〔6〕または〔7〕に記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
〔9〕 上記通気口は、網目を有するフィルターを有し、上記網目のメッシュサイズは、150メッシュ以上350メッシュ以下である、〔6〕から〔8〕のいずれかに記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
〔10〕 上記カーボンナノチューブ包装体を得る工程において、上記通気口を通じ、0.007MPa以上0.01MPa以下の圧力で30秒以上60秒以下の時間をかけて上記内部の空気を上記外部へ排出し、かつ上記内部に0.08MPa以上0.1MPa以下の圧力を付与して上記カーボンナノチューブを分散配置する、〔6〕から〔9〕のいずれかに記載のカーボンナノチューブ包装体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、構造を破壊することなくカーボンナノチューブの嵩高さに基づく不都合を解消して包装することが可能なカーボンナノチューブの包装方法およびカーボンナノチューブ包装体の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係るCNTの包装方法およびCNT包装体の製造方法を説明するフローチャートである。
図2は、本実施形態に係るCNTの包装方法およびCNT包装体の製造方法を説明する画像であって、(a)は、閉口工程において収容体内にCNTが収容された状態を説明する画像であり、(b)は、CNT包装体形成工程において所定の圧力等で内部が脱気されることにより、収容体内でCNTが分散配置される状態を説明する画像であり、(c)は、減容工程において減容されたCNT包装体を説明する画像である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る一実施形態(以下、「本実施形態」とも記す)がさらに詳細に説明されるが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下では、図面が参照されながら説明される場合があるが、本明細書および図面において同一または対応する要素に同一の符号が付されるものとし、それらについて同じ説明は繰り返されない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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