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公開番号2025106790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024185129
出願日2024-10-21
発明の名称廃蜜蜂巣脾から巣蜜粉末を製造する方法及び製品、ならびに製品の応用
出願人峰鍠食品科技有限公司
代理人個人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20250709BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 巣蜜粉末の製造方法及び巣蜜粉末を提供すること。
【解決手段】 廃蜜蜂巣脾を合理的に開発・利用し、二次的価値を向上して、廃蜜蜂巣脾の自然生態環境に対する影響を減少し、蜜蜂巣脾の天然有機資源の利益の最大化の実現を推進し、低コストで簡素化された便利な製造プロセスにより廃蜜蜂巣脾に含まれる人々の健康に有益な大量の成分を十分に運用し、人々が巣蜜水を飲むのにさらに便利で、保存や輸送も容易で、製造コストと時間を削減する天然巣蜜粉末を開発した。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
巣蜜粉末の製造方法であって、
廃蜜蜂巣脾を用いて蜜蜂巣脾混合溶液Aを製造する工程S10、
温度-20℃~20℃、100Pa未満の真空環境下で得られた前記蜜蜂巣脾混合溶液Aに一次数値制御動的真空凍結工程を実施し、3~17時間以内に前記蜜蜂巣脾混合溶液Aの水分含有量を12%以下まで下げて、固形の結晶フレーク状乾燥物Aを得る工程S20、
前記結晶フレーク状乾燥物Aを、無菌低温環境下で毎分20~100回転の粉砕速度で粗粉末に粉砕し、乾燥物A1部を他の抽出物又は凍結乾燥物0.1~3部と混合して乾燥物Bを得る工程S30、及び、
温度0℃~15℃及び80Pa未満の真空環境下で前記乾燥物Bに二次数値制御動的真空凍結工程を実施し、前記乾燥物Bの水分含有量を0.02%~9%以下に下げ、水分含有量を下げた前記乾燥物Bを超音波殺菌した後、無菌低温環境下で低速粉砕して粉末状にし、巣蜜粉末を得る工程S40
を含む
ことを特徴とする巣蜜粉末の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
廃蜜蜂巣脾を用いて蜜蜂巣脾混合溶液Aを製造する前記工程S10は、
飲料水を使用して廃蜜蜂巣脾の表面上の異物を洗浄する工程S101、
室温環境下で、表面上の異物を洗浄した前記廃蜜蜂巣脾を毎分50~120回転速度で粉砕する工程S102、
低温圧搾法で粉砕した蜜蜂巣脾ペーストを処理して巣蜜原液を得、前記巣蜜原液に濾過処理を施して濾過された蜜蜂巣脾原液を得る工程S103、
濾過された前記蜜蜂巣脾原液を沈殿させて表面に残留するロウを分離し、ロウのない蜜蜂巣脾原液を得る工程S104、及び、
前記ロウのない蜜蜂巣脾原液2部と難消化性デキストリン0.1~5.5部と室温純水0.1~8.5部とを完全に混合するまでゆっくりと撹拌して、蜜蜂巣脾混合溶液Aを得る工程S105を含む
請求項1に記載の巣蜜粉末の製造方法。
【請求項3】
前記工程S103は、
前記蜜蜂巣脾原液を先に32メッシュ~60メッシュの粗ろ過を1回以上行い、機械回転により前記蜜蜂巣脾原液を回収し、その後飲料水0.2~3部を加えながらゆっくりと撹拌し、70メッシュ~120メッシュの精密ろ過を1回以上行い、機械回転により濾過後の蜜蜂巣脾原液を得る工程を含む
請求項1に記載の巣蜜粉末の製造方法。
【請求項4】
記他の抽出物又は凍結乾燥物が、モンクフルーツ抽出物或いはショウガ抽出物のうちの1種以上である
請求項1に記載の巣蜜粉末の製造方法。
【請求項5】
前記工程S80の後に、前記巣蜜粉末の異物検査・計量・包装を実施する工程をさらに含む
請求項1に記載の巣蜜粉末の製造方法。
【請求項6】
巣蜜粉末であって、
請求項1ないし5のいずれかに記載の巣蜜粉末の製造方法を用いて製造される
ことを特徴とする巣蜜粉末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品加工の技術分野に関し、特に、廃蜜蜂巣脾を利用した巣蜜粉末製造方法及び巣蜜粉末に関し、特に、血糖値を下げる健康的な砂糖製品の代替材料、及び豊富なフェノール類化合物、生物活性成分、プロバイオティクス、水溶性又は非水溶性食物繊維、果物又は野菜、或いは植物又は菌類を含有する抽出物に使用されて、廃蜜蜂巣脾から製造される巣蜜粉末の材料製品に製造して、廃蜜蜂巣脾をリサイクルして、より人体の健康に有益な砂糖材料の製造及びその成形製造方法を構成するものに関する。
続きを表示(約 6,000 文字)【背景技術】
【0002】
純粋な蜂蜜は、ミツバチが植物から花蜜又は分泌物を集め、完全に醸造されてなり、人工的に加工せずに直接食べることができる。ミツバチは、あちこちから採蜜し、体内の蜜嚢に花蜜を吸い込み、巣箱に戻って蜜嚢内の花蜜を巣房に吐き出し、巣箱の中の内勤バチがその後の醸造を行い、内勤バチは羽を動かし続けるなどして巣箱内の温度を調節し、余分な水分を蒸発させ、空気の流通を促進して蜂蜜を濃縮し、水分含有量を60%程度から約20%程度に減らす。同時に、内勤バチは花蜜を吸うことや吐き出しし続け、花蜜を内勤バチが分泌するさまざまな生物学的酵素と完全に混合させ、元のショ糖からブドウ糖及び果糖へと変化し60%~80%に達させるが、ショ糖含有量は5%未満に低下し、醸造熟成には通常7~15日かかる。最後に、内勤バチは完熟蜂蜜に蜜蝋で蓋をする。純粋な蜂蜜の水分含有量は20%未満で、ブドウ糖、果糖、活性物質などが豊富に含まれ、また、酸性の粘稠な液体であり、一定の抗菌・抗炎症作用を持っており、さまざまな細菌の増殖と繁殖を抑制でき、摂取後の体の免疫力を高めるのに役立ち、常温で長期保存が可能である。養蜂家は時間通り必要に応じて巣脾を取り出し、分離器又は関連の機器を使って完熟蜂蜜が得られ、完熟蜂蜜をろ過して不純物を取り除き、充填、検査などの工程を行った後で市場に出す。同時に、業界は依然として結晶化を解決するための新しい技術的手段の研究開発に熱心に取り組んでおり、水分含有量が高いことによる蜂蜜の変質リスクと、物流輸送コスト及び保管スペースの削減に対する液状蜂蜜の要件を解決するために努力してきた。
【0003】
蜜蜂巣脾多糖類抽出物及び製造方法に関する特許文献1に基づいた場合、明細書段落[0009]に示されているように、パパインを使用して、温度40℃~60℃で1.5時間以内の水浴酵素加水分解を実施し、酵素加水分解物を得てからステップ3及び4に進み、その後抽出液Aを80℃~100℃で濃縮する。上記のステップにより、蜜蜂巣脾から多糖類を抽出できるが、温度及びプロセスステップの原因で複数回の高温処理工程により、蜂蜜の最終的な活性効果に疑問が生じ、蜜蜂巣脾に蓄えられた豊富な微量元素と活性物質を大量に無駄にする。段落[0046]に示す実施形態で使用したミツバチの種類は西洋蜜蜂に限定されており、この方法が業界に広く適用されるかどうか疑問があり、該製造方法は蜜蜂巣脾多糖類を抽出するだけであり、養蜂業の飼育過程中に発生する廃蜜蜂巣脾を合理的に開発と利用し、二次的価値を向上して微量元素及び活性物質が最大の巣蜜粉末及び水溶性食物繊維などの成分を加えた巣蜜粉末を製造することが見られなかった。
【0004】
特許文献2によると、慢性肝炎や肝機能の低下した患者はハチミツをよく摂取した場合、肝機能を改善でき、高血圧に罹った高齢者はハチミツをよく摂取することで、血液中の電解質のバランスを維持することができ、ローヤルゼリーには、免疫力の強化、感染症予防、老化抑制、脳機能向上、睡眠の質の改善、血糖値低下、抗疲労、美肌などの様々な効果がある。ハチミツの吸収効果は年齢、体質、性別などによって大きく異なり、主なげ原因の1つは、摂取後、胃腸系で消化されてから吸収できるためであり、消化機能が悪い方は吸収力も悪くなる。現時点では、養蜂業の飼育過程中に発生する廃棄蜜蜂巣脾を合理的に開発と利用し、二次的価値を向上して巣蜜粉末及び水溶性食物繊維などの成分を加えた巣蜜粉末を製造する消化器系や消化器機能の低下した人々向け製品が見られなかった。本発明の巣蜜粉末及び加工食品は、ヒトの腸内環境等を改善でき、健康増進機能を備えるとともに、養蜂業界全体の目に見える利益を増大させ、有機養蜂業を導入して高品質、無毒、無公害のハチミツ製品を生産し、生態環境に長期的にプラスの影響を与える。
【0005】
蜜蜂巣脾は、蜂の巣礎張完成品であり、ミツバチは巣脾上で繁殖し、幼虫を育て、生息し、食物を蓄える必要がある。蜜蜂巣脾は、働きバチが花蜜を飲み込んだ後に分泌腺から分泌される蜜蝋を主材料として六角形の巣房を作り、新しい巣脾の巣房のスペースが大きいため、女王蜂は新しい蜜蜂巣脾に産卵するのを好み、優先的に新しい巣脾を選択して育児や繁殖する。ミツバチは巣脾上で繰り返し幼虫を育って行き、巣房に脱皮殻が残り、時間の経過とともに巣房のスペースが狭くなり、ミツバチの正常な発育に影響を及ぼすことで、出房するミツバチの体が小さく、蜂蜜の生産に直接影響を及ぼし、巣房のスペースが狭すぎるため、巣内で病気が伝染する可能性があり、業界の養蜂家の習慣によれば、ミツバチのコロニーの繁殖速度を加速し、ミツバチ幼虫の正常な発育の正常な発育をサポートするため、新しい巣脾が定期的に作って古い巣脾を入れ替える。新しい巣脾に交換する目的は産卵のためであり、養蜂家が新しい巣脾を作るたびに、各巣箱内の巣脾の数を変化させないように古い巣脾を交換する必要がある。養蜂家はミツバチのコロニーを成長させ、蜂蜜の生産量を増やすため、上記の方法に従い新しい巣脾を作り、古い巣脾を淘汰する。毎回蜂蜜を採取する時、淘汰された古い巣脾は蜂蜜回収後に取り出されて農業廃棄物として廃棄され、蜜蜂巣脾は養蜂業では避けられない副産物で、毎年の巣脾の交換時期や蜜源植物の開花時期には、養蜂家は廃棄物として廃棄する必要がある古い蜜蜂巣脾を大量に抱え、生態環境を汚染するだけでなく、貴重な天然資源を大量に無駄にしてしまっていた。
【0006】
蜜蜂巣脾には、蜂蜜、蜜蝋、ビーポーレン、ローヤルゼリー、プロポリス、ミツバチの脱皮殻、幼虫の分泌物などの複雑な成分が含まれ、一定の抗酸化活性及び抗菌活性を含有し、明らかな抗酸化作用とフリーラジカル除去効果があり、かつ豊富なフェノール類化合物及びフラボノイド、活性酵素、マルチビタミン、ブドウ糖、ミネラル、樹脂、油脂、アルカロイド、タンニン、有機酸、アミノ酸、タンパク質、昆虫ホルモン、多糖類及び配糖体などの大量の生物活性成分が含有し、蜂蜜には、高い浸透圧や低いpHなどの物理的特性があり、これらは抗菌活性に関連している。近年、国内外の多くの研究により、蜜蜂巣脾は抗炎症、抗菌・殺菌、毒素排出・駆風、抗酸化・抗がん作用があり、血圧降下、鎮痛、血中脂質低下などの効果もあり、心血管関連疾患を効果的に予防及び制御することができ、上記の側面には関連する生物学的及び薬理学的研究価値があることを示している。蜜蜂巣脾は、解毒機能を備え、肝臓の解毒効果を向上でき、肝細胞の再生を促進し、ウイルスによる肝臓の損傷を防ぎ、肝炎、及び肝硬変、腹水の発生を減少できる。且ついくつかの研究では、蜜蜂巣脾には天然の抗炎症成分と抗菌成分が多数含まれ、鼻炎の原因菌殺菌、鼻炎の治療の鎮静、アレルギーの緩和に優れた効果、炎症の発生を軽減又は和らげる効果があることが指摘されている。マウスを対象とした実験研究では、蜜蜂巣脾抽出物がマウスの体液性免疫及び細胞性免疫の能力と抗酸化活性を大幅に向上できることが示されている。しかし、抽出技術は複雑でコストが高いため、革新的な技術の開発と研究を待つ必要がある。さらに、蜜蜂巣脾は鼻炎や肝炎の治療によく使用される伝統的な漢方薬であり、具体的な食べ方は、古い巣の巣蜜を少量取り、数分間噛んで、最後に残渣(主に蜜蝋)を吐き出すか、直接飲み込むだけである。国内外では、蜜蜂巣脾の抗炎症活性作用、免疫調節活性作用、抗菌活性作用及び抗酸化作用などの生物学的活性に関する研究があり、且つ数多く研究報告に記載している。したがって、蜜蜂巣脾には人々の健康に有益な成分が大量含有し、蜜蜂巣脾の天然有機資源の利益の最大化の実現を促進する必要があり、廃棄蜜蜂巣脾は合理的に開発や利用され、二次的価値を向上して養蜂業界全体の目に見える利益を増大させ、有機養蜂業を導入して高品質、無毒、無公害のハチミツ製品を生産する。本発明の技術は、持続可能な有機養蜂業の発展を推進し、より大きな社会的価値及び経済的価値を生み出すため、蜜蜂巣脾の産業化の開発のため効果的な技術保障を提供する。
【0007】
蜂蜜自体は、異臭吸収、吸湿及び発酵などの特性を持ち、適切に保存されないと変質しやすくなる。巣蜜(コムハニーとも呼ばれる)は、巣脾に完全に保存された蜂蜜を指す。巣蜜は、水分含有量が少なく、完熟蜜であり、品質が分離蜜より高く、蜜蝋の天然保護バリアのおかげで、巣蜜は本来の風味と栄養を維持することができ、そのまま食べられ、且つ長時間保存しても変質しない。天然蜂蜜は酸性で、pH値は3.2~4.5である。大部分の細菌は増殖の最適pHを6.5~8.0に持ち、本発明では、廃棄された蜜蜂巣脾に低温抽出加工を施し、真空凍結乾燥技術と組み合わせて、水分含有量を大幅に減少し、微生物の生存と繁殖、及び全ての化学反応に必要な物質を減らすことを目的とする。したがって、凍結乾燥巣蜜粉末は、脱水後の防腐及び保存の役割を果たし、一部の微生物の増殖を抑制し、防腐効果及び賞味期間を延長する効果を奏して、業界に液状蜂蜜の防腐保存及び結晶化防止の解決方法を提供する。
【0008】
関連する先行技術文献では、特許文献3の[巣蜜ペースト及び製造方法]の明細書段落[0005]に示す混合物を75℃に加熱して1時間撹拌し、次に篩に繰り返しかけて蜜蝋を除去してから残渣を濾過して再度混合し、その後再び70℃~75℃に加熱して1時間以上撹拌し、篩で濾過して巣脾抽出物を得た後、[0006]55℃で真空濃縮を行う。ただし該組成物の製造プロセスには、複数回の加熱・高温処理が含まれ、繰り返し篩掛けや混合は経済的ではなく、蜜蜂巣脾には高温に耐えられない活性酵素又は他の熱に敏感な物質が大量に含まれているため、熱処理工程を繰り返すと、巣蜜ペーストの最終的な活性効果に疑問が生じる。さらに、明細書段落[0007]に開示の粉砕後の巣脾を純水と混合し、80℃~85℃にて水で抽出し、一連の工程を経た後、50℃~70℃で濃縮処理する。ただし蜜蜂巣脾内には、高温に耐性のない熱に敏感な活性物質も大量に含まれているため、高温加熱処理を繰り返した場合、最終的な活性効果に疑問が生じる可能性がある。同時に、開示された製造プロセスには滅菌処理工程がないため、該組成物の製造技術は内服製品の製造には適しておらず、また、該組成物の製造プロセスでは、新しい蜜蜂巣脾と交換する際に廃棄される古い蜜蜂巣脾を材料として使用せず、養蜂業の持続可能な発展に役に立たない。
【0009】
特許文献4の[免疫力アップのヘルスケア製品]では、蜂の巣抽出物と他の漢方薬などの成分を混合する健康食品の技術が開示されているが、該蜂の巣抽出物は他の漢方薬と混合され、この先行技術文献の明細書段落[0004]に示されているように、紫外線殺菌は照射距離20~45cmの紫外線ランプを照射するが、紫外線殺菌には波長範囲に厳しい要求があり、紫外線は波長範囲136~390nmの不可視光線であり、波長を240~290nmに設定した場合、殺菌機能があり、波長253.7nmが最も強い殺菌効果を発揮し、紫外線の波長は、微生物や細菌が紫外線照射にさらされたときにDNAの複製及び細胞分裂の抑制効果にとって非常に重要である。特定の波長は細菌にダメージを与えるだけで、細菌を完全に殺すことはできず、細菌が自己修復することやさらに復活することもある。該健康食品の滅菌プロセスは非常に単純で、紫外線の波長や照射時間については基準が定められておらず、産業上利用の食品の安全性に適合していないため、該組成物の製造技術は内服や食用の製品の製造には適していない。また、該混合物が上記の消毒・滅菌プロセス又は工程の実施時から逸脱した場合、該混合物には依然として細菌或いは微生物などの原因菌が含まれている可能性があることで、機械的粉砕若しくはハチミツを加え丸剤の練り合わせ機械が汚染され、若しくは該蜂の巣抽出物を他の漢方薬成分と混合し、蜂蜜で練り合わせた丸剤となる完成品には細菌が含まれることや汚染される場合があり、内服型の健康食品品に適していない。乳幼児への摂取方法は、針を抜いた注射器を使って液体を吸引し、乳幼児の口の中に投与する。ただし、針を抜いた注射器に細菌又は微生物が存在するかどうかわからない状態で、液体を吸引して乳幼児の口に投与した場合、上記の健康食品の二次汚染のリスクを高める、もしくは細菌又は微生物が健康食品と一緒に乳幼児の口の中に投与されることになり、摂取方法及び手法は理想的ではない。該組成物の製造プロセスでは、新しい蜜蜂巣脾と交換する際に廃棄される古い蜜蜂巣脾を材料として使用せず、同様に養蜂業の持続可能な発展や自然生態環境にも役に立たない。
【0010】
さらに特許文献5の[蜂の巣エキス及び製造方法]では、蜂の巣から乾燥物を抽出し、蜂蜜、蜜蝋、蜂の脱皮殻、プロポリス、ビーポーレンと混ぜ合わせて蜂の巣エキスを製造することが開示されている。この先行技術文献の明細書段落[0007]に示されているように、常温下で加工された蜂の巣エキスに、所定の電流を流れ、高電圧パルス電界による殺菌処理を施すが、パルス電界による殺菌処理の時、温度が処理温度に伴って24℃~60℃の範囲に上昇し、蜂の巣は天然の生物資源であるため、高温では蜜蜂巣脾内の高温に耐性のない物質(抗酸化物質や抗菌活性成分を多く含む)を破壊する可能性があり、ハチミツを40℃前後の白湯に溶かした場合、中の活性物質を最大限に保つことができる。蜂の巣抽出物及び蜂蜜には、アミノ酸、活性酵素、マルチビタミン、ブドウ糖及びミネラルなどの180種類以上が含まれ、中に非常に栄養価の高い活性酵素が20種類以上あり、高温により上記の活性酵素やその他の活性物質が破壊される可能性があり、パルス電界殺菌処理方法では蜂の巣エキス全体の栄養価を低下される可能性がある。この特許文献で使用する温度範囲は、該組成物から作られた製品の有効成分の品質と有効性について疑問が生じる。該組成物の製造プロセスでは、新しい蜜蜂巣脾と交換する際に廃棄される古い蜜蜂巣脾を材料として使用せず、養蜂業の持続可能な発展に役に立たない。
(【0011】以降は省略されています)

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