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公開番号
2025106407
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025062370,2023222453
出願日
2025-04-04,2013-02-14
発明の名称
食餌性脂肪酸の要求を満たすための方法、組成物、及び装置
出願人
アルクレスタ セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/40 20060101AFI20250708BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】長鎖多価不飽和脂肪酸(LC-PUFA)を含む栄養調合物、この栄養調合物を調製するための及び/又は栄養調合物を投与するための方法、及び装置を提供する。
【解決手段】一部の実施形態において、この栄養調合物中のLC-PUFAのある割合は、モノグリセリド及び/又は遊離脂肪酸の形である。一部の実施形態において、この栄養調合物は、追加のリパーゼを含まない。更に提供されるものは、対象に栄養を提供するための方法、脂肪吸収を改善するための方法、認知能力を改善するための方法、慢性肺疾患を予防するための方法、並びに患者が完全静脈栄養を必要とする時間の長さを短縮するための方法である。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、2012年2月17日出願の米国仮特許出願第61/600,207号及び2012年10月26日出願の米国仮特許出願第61/719,173号の関連出願であり、米国特許法第119条により、これらの仮出願に基づく優先権を主張する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
長鎖脂肪酸は、ヒトの健康及び発達に重要である。食事で消費される長鎖脂肪酸は、主としてトリグリセリド(TG)の形であり、ここでは3つの長鎖脂肪酸がエステル結合を介してグリセロール分子に結合している。長鎖トリグリセリドの吸収は、まず初めにリパーゼ(例えば、膵臓リパーゼ)の酵素作用を必要とし、これは加水分解によってトリグリセリドを消化し、これらをモノグリセリドに、更に遊離脂肪酸に分解する。一旦利用可能な状態になると、これらモノグリセリド及び遊離脂肪酸は、小腸内の内皮細胞によって吸収され、ここでこれらは再エステル化を受け、その後肝臓に輸送され、様々な生理学的目的のために最終的に体内の組織に輸送される(D.Kasperら著、Harrison’s Principles of Internal Medicine 第16版(2004年)参照)。中鎖トリグリセリドは、腸内管腔を介して吸収され得るが、長鎖トリグリセリドはこれが不可能であり、したがって、膵臓リパーゼは、適切な長鎖脂肪酸加水分解及び吸収のために必須である(C.Jensenら著、Am.J.Clin.Nutr.43:745-751(1986年)を参照)。しかしながら、例えば、膵臓の生産活動の欠陥、吸収不良又は膵機能不全に罹患している患者などの一部の人は、長鎖トリグリセリドを適切に分解することができず、結果として、健康を維持するために不適切である脂肪酸の吸収に悩まされる可能性がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
D.Kasperら著、Harrison’s Principles of Internal Medicine 第16版(2004年)
C.Jensenら著、Am.J.Clin.Nutr.43:745-751(1986年)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
長鎖トリグリセリドの加水分解を改善するために、市販のリパーゼ栄養補助剤が食事に添加される場合がある。しかしながら、種々の理由から、リパーゼ栄養補助剤は、長鎖トリグリセリドを分解するための能力が低下しているか、あるいは別の理由で必須脂肪酸を受ける必要がある全ての人の低脂肪酸吸収の問題を必ずしも解決するわけではない。例えば、大部分の市販されているリパーゼ栄養補助剤は、動物の膵臓リパーゼから生成され、これは、pH7以下で著しく不安定であることが知られている。例えば、米国特許出願第2010/0239559号;D.Kasperら著、Harrison’s Principles of Internal Medicine 第16版(2004年)を参照されたい。このようなリパーゼが胃を通過するまでに、相当量が不活性化されている可能性が高い。更に、所与の長鎖脂肪酸の加水分解に対して全てのリパーゼが同程度まで作用するわけではなく、このことは、リパーゼ特異性が重要な検討項目であることを示唆している(R.Jensenら著、Lipids 18(3):239-252(1983年)参照)。その上、早期産児又は集中治療室内の患者などの膵機能不全を有する一部の集団においては、栄養調合物は厳密に調節されている。このような制御下にある集団に、承認済み調合物を追加の成分で補充することは望ましくないか、又は実現可能ではない場合がある。更に、多くの脂肪酸が補充された調合物は、中鎖トリグリセリドを含有し得るが、長鎖脂肪酸を食事から摂取することに明らかな医学的利点がある。したがって、長鎖トリグリセリドの加水分解を増強する改善された方法が求められている。
【0005】
長鎖多価不飽和トリグリセリド(TG-LCPUFA)の適切な加水分解は、種々の理由で特に重要である。長鎖多価不飽和脂肪酸(LC-PUFA)は、神経及び網膜の発達に極めて重要である。更に、その一部は「必須脂肪酸」とされ、ヒトがこれらを合成できず、食事源から取得する必要がある。n-3 LC-PUFAのドコサヘキサエン酸(DHA)及びエイコサペンタエン酸(EPA)についての主要な食事源は、それらの前駆体の、必須脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)である。しかしながら、内因性酵素は、ALAのDHA及びEPAへの変換において非常に非効率的である。「International Society for the Study of Fatty Acids and Lipids」(ISSFAL)による公式発表によれば、ALAのDHAへの変換は、乳児では約1%であり、成人ではかなり低い(Brennaら著、Prostaglandins Leukot Essent Fatty Acids、80(2-3):85-91(2009年)を参照)。したがって、DHA及びEPAはそれ自体、必須脂肪酸ではないが、DHA及びEPAの食事源は重要である。n-6 LC-PUFAのアラキドン酸(ARA又はAA)の主要な食事源は、必須脂肪酸であるリノール酸(LA)である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、(i)例えば、長鎖多価不飽和トリグリセリド及びエステルなどの特定の長鎖トリグリセリド及びエステルを加水分解することにおいて、他のよりも著しく効率の高いリパーゼを提供すること、(ii)例えば、LC-PUFAトリグリセリド、LC-PUFA脂肪酸エステル、及び/又はその他の長鎖トリグリセリド又は長鎖脂肪酸エステルの前加水分解成分(すなわち、モノグリセリド及び/又は遊離脂肪酸)を含む医療用栄養調合物又は乳児用調乳などの栄養調合物を提供すること、(iii)LC-PUFAトリグリセリド、LC-PUFA脂肪酸エステル、及び/又はその他の長鎖トリグリセリド又は長鎖脂肪酸エステルを含有する調合物がリパーゼに一時的に曝される方法を含む、このような栄養調合物を生成する方法を提供すること、並びに(iv)モノグリセリド及び/又は遊離脂肪酸、例えば、LC-PUFAトリグリセリド及び/又はLC-PUFA脂肪酸エステルを含む栄養調合物を提供するよう設計された装置を提供することにより、これらの種々の問題を解決する。調合物がリパーゼに一時的に曝され、リパーゼが摂取前に調合物から除去又は分離される実施形態において、本発明は、外因性リパーゼの摂取を必要とすることなく、LC-PUFAトリグリセリド、LC-PUFA脂肪酸エステル、及び/又はその他の長鎖トリグリセリド又は長鎖脂肪酸エステルの分解を確実にする利点を提供する。
【0007】
したがって、本発明の一部の実施形態は栄養調合物を提供する。一部の実施形態において、この栄養調合物は、LC-PUFAを含む。一部の実施形態において、総LC-PUFAの2%超は、モノグリセリド及び遊離脂肪酸の形である、すなわち、総LC-PUFAの98%未満は、トリグリセリド又はエステルの形である。一部の実施形態において、LC-PUFAモノグリセリド及び遊離脂肪酸は、栄養調合物中に2.5%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、10%超、12%超、15%超、20%超、25%超、30%超、40%超、50%超、又は75%超の総LC-PUFAを含む。特定の実施形態において、トリグリセリド及びエステルに対するLC-PUFAモノグリセリド及び遊離脂肪酸の比は、少なくとも0.08:1、少なくとも0.09:1、少なくとも0.1:1、少なくとも0.25:1、少なくとも0.5:1、少なくとも1:1、少なくとも2:1、少なくとも3:1、少なくとも4:1、少なくとも5:1、少なくとも8:1、少なくとも10:1、又は少なくとも20:1である。
【0008】
特定の実施形態において、栄養調合物は、未熟児への投与用に調合される。本明細書により包含される他の栄養調合物は、LC-PUFAトリグリセリド、LC-PUFA脂肪酸エステル、及び/又はその他の長鎖トリグリセリド又は長鎖脂肪酸エステルを加水分解するための低下した能力を有する、若しくは追加の必須食事性LC-PUFA及び/又は他の長鎖脂肪酸を単に必要とする乳児、幼児、子供、又は成人用に調合される。一部の実施形態において、本発明の栄養調合物は、1歳未満である対象のためのものである。一部の実施形態において、この対象は、1歳~4歳である。一部の実施形態において、この対象は、1歳~6歳である。
【0009】
特定の実施形態において、本発明の栄養調合物は、医療用栄養調合物、すなわち、処方箋のもとに病院又は薬局を通じて分配されるものなど、医療管理下で経口的又は経腸的に消費又は投与されるよう調合される。典型的には、医療用栄養調合物は、特殊な栄養要求が存在する特定の医学的障害、疾患、又は異常状態の食事管理用に調合される。医療用栄養調合物は、「Generally Recognized As Safe(一般に安全と認められる)」ステータスを有し、ラベリング、製品要求事項、及び製造に関するFDA規定に準拠する必要がある。
【0010】
一部の実施形態において、栄養調合物は、追加のリパーゼを含有しない。他の実施形態において、栄養調合物はリパーゼを含有する。一部の実施形態において、このリパーゼは、クロモバクテリウム・ビスコサム(Chromobacterium viscosum)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas Fluorescens)、ブルコルデリア・セパシア(Burcholderia cepacia)、及びリゾプス・オリゼー(Rhizopus oryzae)のリパーゼから選択される。
(【0011】以降は省略されています)
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