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公開番号2025106397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025062075,2022573408
出願日2025-04-03,2021-05-28
発明の名称レナラーゼアゴニスト活性を有する安定なペプチド
出願人ベッソール ファルマ、エルエルシー
代理人個人,個人,個人
主分類C12N 9/06 20060101AFI20250708BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】レナラーゼアゴニスト活性を有し、SARS-CoV-2に関係するものを含むAKI及びAPなどの疾患を処置するのに有用な安定なペプチドの提供。
【解決手段】R-X220-Ile221-Arg222-Phe223-Val234-Ser225-Ile226-Asp227-Asn228-Lys229-R’を含むペプチドであって、上付き文字はレナラーゼA鎖(1~342)内の位置を表し、RはAc-Ala-Gly-Thr-、Ac-Gly-Thr-、Ac-Thr-、Ac-、Ac-Z、H-、H-Z、B-Z-及びBから選択され、ZはレナラーゼA鎖の205~219位のアミノ酸残基の1以上から選択され、R’は-NH2、Z’-NH2、-B及びZ’-Bから選択され、Z’は前記レナラーゼA鎖の230~253位のアミノ酸残基の1以上から選択され、BはPEG又はビス-PEGであり、Xは、アミノ酸残基である、ペプチド。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
R-X
220
-Ile
221
-Arg
222
-Phe
223
-Val
234
-Ser
225
-Ile
226
-Asp
227
-Asn
228
-Lys
229
-R’を含むペプチドであって、
上付き文字はレナラーゼA鎖(1~342)内の位置を表し、RはAc-Ala-Gly-Thr-、Ac-Gly-Thr-、Ac-Thr-、Ac-、Ac-Z、H-、H-Z、B-Z-及びBから選択され、Zは前記レナラーゼA鎖の205~219位のアミノ酸残基の1以上から選択され、R’は-NH

、Z’-NH

、-B及びZ’-Bから選択され、Z’は前記レナラーゼA鎖の230~253位のアミノ酸残基の1以上から選択され、BはPEG又はビス-PEGであり、Xは、アミノ酸残基であって、
JPEG
2025106397000011.jpg
21
104
上記式中、R

及びR

は、独立して、H、任意選択的にヒドロキシル基によって置換されるC

~C

のn-アルキル、任意選択的にヒドロキシル基によって置換されるC

~C

の分岐アルキル、任意選択的にヒドロキシル基によって置換されるC

~C

の二分岐アルキル、任意選択的にヒドロキシル基若しくはメチル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換され、構造的に実現可能なすべての立体異性的なものを含むC

~C

シクロアルキル、任意選択的にヒドロキシル基若しくはメチル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換されるCH

-C

~C

シクロアルキルであり、R

及びR

は、任意選択的にメチル若しくはヒドロキシル又はその両方によって任意の位置で置換される(CH



として相互に連結されていてもよく、nは2、3、4又は5である、アミノ酸の残基と、
JPEG
2025106397000012.jpg
16
97
上記式中、Yは、アミノ基に結合している炭素がメチルによってのみ置換され得るという条件で任意選択的にメチル基若しくはヒドロキシル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換され、nは2、3、4又は5である(CH



、アミノ基に結合している炭素はメチル基によってのみ置換され得るという条件で任意選択的にメチル基若しくはヒドロキシル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換され、構造的に実現可能なすべてのジアステレオ異性的なものを含むシス-若しくはトランス-1,2-シクロプロパンジイル、シス-若しくはトランス-1,2-シクロブタンジイル、シス-若しくはトランス-1,3-シクロブタンジイル、シス-若しくはトランス-1,2-シクロペンタンジイル、シス-若しくはトランス-1,3-シクロペンタンジイル、シス-若しくはトランス-1,2-シクロヘキサンジイル、シス-若しくはトランス-1,3-シクロヘキサンジイル又はシス-若しくはトランス-1,4-シクロヘキサンジイルである、アミノ酸の残基と、
から選択される、ペプチド。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
R-Lys
205
-Ile
206
-Asp
207
-Val
208
-Pro
209
-Trp
210
-Ala
211
-Gly
212
-Gln
213
-Tyr
214
-Ile
215
-Thr
216
-Ser
217
-Asn
218
-Pro
219
-X
220
-Ile
221
-Arg
222
-Phe
223
-Val
234
-Ser
225
-Ile
226
-Asp
227
-Asn
228
-Lys
229
-Lys
230
-Arg
231
-Asn
232
-Ile
233
-Glu
234
-Ser
235
-Ser
236
-Glu
237
-Ile
238
-Gly
239
-Pro
240
-Ser
241
-Leu
242
-Val
243
-Ile
244
-His
245
-Thr
246
-Thr
247
-Val
248
-Pro
249
-Phe
250
-Gly
251
-Val
252
-Thr
253
-R’であって、Rが、Ac-Ala-Gly-Thr-、Ac-Gly-Thr-、Ac-Thr-、Ac-、H-、PEG及びビス-PEGから選択され、R’が、-Tyr-Leu-Glu-NH

【請求項3】
RはAc-である、請求項2に記載のペプチド。
【請求項4】
R’は-NH

である、請求項3に記載のペプチド。
【請求項5】

220
はAlaである、請求項4に記載のペプチド。
【請求項6】
[Ala
220
]-Ac-レナラーゼA(205~253)-NH

である請求項1に記載のペプチド。
【請求項7】
R-Lys
205
-Ile
206
-Asp
207
-Val
208
-Pro
209
-Trp
210
-Ala
211
-Gly
212
-Gln
213
-Tyr
214
-Ile
215
-Thr
216
-Ser
217
-Asn
218
-Pro
219
-X
220
-Ile
221
-Arg
222
-Phe
223
-Val
234
-Ser
225
-Ile
226
-Asp
227
-Asn
228
-Lys
229
-Lys
230
-Arg
231
-Asn
232
-Ile
233
-Glu
234
-Ser
235
-Ser
236
-Glu
237
-Ile
238
-Gly
239
-Pro
240
-R’である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項8】
Rは、Ac-Ala-Gly-Thr-、Ac-Gly-Thr-、Ac-Thr-、Ac-又はH-を表す、請求項7に記載のペプチド。
【請求項9】
Rは、500~20000amuの平均分子量を有するポリ(エチレン)グリコール[PEG]又はビス-ポリ(エチレン)グリコール[ビス-PEG]の直鎖を表す、請求項7に記載のペプチド。
【請求項10】
R’は、-Ser-Leu-Val-NH

、-Ser-Leu-NH

、-Ser-NH

、-NH

又は-OHを表す、請求項7に記載のペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
EFS-Webを介して提出された配列リストの相互参照
2021年5月21日に作成され、EFS-Webを介して出願と同時に電子的に提出されたサイズが70kbの名称「8712-0001WO SEQUENCE LISTING_seq_ST25」の配列リストのASCIIテキストファイルの内容が、その全体において参照によりここに取り込まれる。
続きを表示(約 2,400 文字)【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年5月29日に出願された米国仮特許出願第63/032055号の優先権を主張し、その全体において参照によりここに取り込まれる。
【0003】
本開示は、組織保護活性を示し、急性腎臓損傷又は急性膵損傷などの腎臓又は膵臓の疾患、特にSARS-CoV-2に関連し又はSARS-CoV-2により悪化した腎疾患又は膵損傷を処置するのに有用な安定なペプチドに関する。
【背景技術】
【0004】
以下の検討は、単に読者の本開示の理解を補助するように提供され、その先行技術を説明又は構成するようには認められない。
【0005】
レナラーゼ(RNLS)は、腎臓によって分泌され、複数の生物学的機能を有する。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4及び特許文献5(国際特許出願第US18/67608号)を参照し、それらはここに完全に再現されるようにそれらの全体においてここに取り込まれる。組換え又は生物学的に単離されたレナラーゼの投与は、上述の特許文献4及び非特許文献1に記載されるように、特定の疾患及び状態を処置することが示されている。RNLSは、細胞シグナル伝達機構によるそのオキシダーゼ機能と関係なく急性腎臓損傷を予防することが示されている(非特許文献1)。
【0006】
急性腎臓損傷(AKI)及び急性膵炎(AP)は、それぞれ、入院したCOVID-19患者の少なくとも1/3及び1/5に見られ、重症疾患ではより多く発生する。レナラーゼ(RNLS)は、細胞生存を強力に増加させ、炎症を減少させて、AKIなどの腎疾患及び/又はAPを処置する固有の循環型タンパク質である。
【0007】
しかし、レナラーゼ鎖A全体の合成及び投与は煩雑及び高価であり、オキシダーゼ機能及び細胞シグナル伝達機能の双方による複雑な薬理特性をもたらし得る(非特許文献1)。特に細胞シグナル伝達組織修復機能を有するレナラーゼアゴニスト活性を示す安定な合成ペプチドが、強く望まれる。本開示は、そのようなペプチドを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許第7700095号明細書
米国特許第7858084号明細書
米国特許第7932067号明細書
米国特許第10066025号明細書
国際公開第2019/133665号
【非特許文献】
【0009】
Wang他、J.Am.Soc.Nephrol.、2014年6月、25(6):1226-1235
【発明の概要】
【0010】
本発明は、図1に示すレナラーゼ鎖A(1~342)(配列番号1)に由来する新規のペプチドに関する。ペプチドは、
<化学式1>
JPEG
2025106397000001.jpg
21
112
と、
<化学式2>
JPEG
2025106397000002.jpg
16
109
と、から選択されるアミノ酸の残基によってCys
220
が置換されるレナラーゼA(1~342)の残基220~229を少なくとも含み、
化学式1においては、R

及びR

は、独立して、H、任意選択的にヒドロキシル基によって置換されるC

~C

のn-アルキル、任意選択的にヒドロキシル基によって置換されるC

~C

の分岐アルキル、任意選択的にヒドロキシル基によって置換されるC

~C

の二分岐アルキル、任意選択的にヒドロキシル基若しくはメチル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換され、構造的に実現可能なすべての立体異性的なものを含むC

~C

シクロアルキル、任意選択的にヒドロキシル基若しくはメチル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換されるCH

-C

~C

シクロアルキルであり、R

及びR

は、任意選択的にメチル基若しくはヒドロキシル基又はその両方によって任意の位置で置換される(CH



として相互に連結されていてもよく、nは2、3、4又は5であり、
化学式2においては、Yは、アミノ基に結合している炭素がメチル基によってのみ置換され得るという条件で任意選択的にメチル若しくはヒドロキシル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換され、nは2、3、4又は5である(CH



、アミノ基に結合している炭素はメチル基によってのみ置換され得るという条件で任意選択的にメチル基若しくはヒドロキシル基又はその両方によって1以上の任意の位置で置換され、構造的に実現可能なすべてのジアステレオ異性的なものを含むシス-若しくはトランス-1,2-シクロプロパンジイル、シス-若しくはトランス-1,2-シクロブタンジイル、シス-若しくはトランス-1,3-シクロブタンジイル、シス-若しくはトランス-1,2-シクロペンタンジイル、シス-若しくはトランス-1,3-シクロペンタンジイル、シス-若しくはトランス-1,2-シクロヘキサンジイル、シス-若しくはトランス-1,3-シクロヘキサンジイル又はシス-若しくはトランス-1,4-シクロヘキサンジイルである。
(【0011】以降は省略されています)

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