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公開番号
2025106333
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025052575,2021570530
出願日
2025-03-26,2020-05-29
発明の名称
インスリン遺伝子治療
出願人
ウニベルシダッド アウトノマ デ バルセロナ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/17 20060101AFI20250708BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】CNSの炎症を軽減し、神経新生を刺激する新たな治療アプローチを提供する。
【解決手段】神経炎症、神経変性および/もしくは認知機能低下、またはそれに関連する疾患もしくは状態の処置および/または予防に使用するための、インスリンをコードするヌクレオチド配列を含む遺伝子構築物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
神経炎症、神経変性および/もしくは認知機能低下、またはそれに関連する疾患もしく
は状態の処置および/または予防に使用するための、インスリンをコードするヌクレオチ
ド配列を含む遺伝子構築物。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記インスリンをコードするヌクレオチド配列が、ユビキタスプロモーターに作動可能
に連結されている、請求項1に記載の使用のための遺伝子構築物。
【請求項3】
前記ユビキタスプロモーターが、CAGプロモーターおよびCMVプロモーターからな
る群から選択され、好ましくは、前記ユビキタスプロモーターがCAGプロモーターであ
る、請求項1または2に記載の使用のための遺伝子構築物。
【請求項4】
前記遺伝子構築物が、インスリンの発現を防止したい組織で発現されるマイクロRNA
の少なくとも1つの標的配列を含み、好ましくは、前記マイクロRNAの少なくとも1つ
の標的配列が、哺乳動物の心臓および/または肝臓で発現されるマイクロRNAに結合す
る標的配列から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用のための遺伝子
構築物。
【請求項5】
前記遺伝子構築物が、肝臓で発現されるマイクロRNAの少なくとも1つの標的配列お
よび心臓で発現されるマイクロRNAの少なくとも1つの標的配列を含み、好ましくは、
心臓で発現されるマイクロRNAの標的配列が配列番号8および16~20から選択され
、肝臓で発現されるマイクロRNAの標的配列が配列番号7および9~15から選択され
、より好ましくは、前記遺伝子構築物が、マイクロRNA-122aの標的配列(配列番
号7)およびマイクロRNA-1の標的配列(配列番号8)を含む、請求項4に記載の使
用のための遺伝子構築物。
【請求項6】
前記インスリンをコードするヌクレオチド配列が、
(a)配列番号1、2または3のアミノ酸配列と少なくとも60%の配列同一性を有す
るアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号4、5または6のヌクレオチド配列と少なくとも60%の配列同一性を
有するヌクレオチド配列;および
(c)遺伝暗号の縮重により、その配列が(b)のヌクレオチド配列の配列と異なるヌ
クレオチド配列
からなる群から選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用のための遺伝
子構築物。
【請求項7】
神経炎症、神経変性および/もしくは認知機能低下、またはそれに関連する疾患もしく
は状態の処置および/または予防に使用するための、請求項1から6のいずれか一項に定
義される遺伝子構築物を含む発現ベクター。
【請求項8】
ウイルスベクターであり、好ましくは、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス
ベクター、レトロウイルスベクター、およびレンチウイルスベクターからなる群から選択
されるウイルスベクターであり、より好ましくは、アデノ随伴ウイルスベクターである、
請求項7に記載の使用のための発現ベクター。
【請求項9】
血清型1、2、3、4、5、6、7、8、9、rh10、rh8、Cb4、rh74、
DJ、2/5、2/1、1/2またはAnc80のアデノ随伴ウイルスベクターであり、
好ましくは血清型1、2または9のアデノ随伴ウイルスベクターであり、より好ましくは
血清型1または9のアデノ随伴ウイルスベクターである、請求項8に記載の使用のための
発現ベクター。
【請求項10】
神経炎症、神経変性および/もしくは認知機能低下、またはそれに関連する疾患もしく
は状態の処置および/または予防に使用するための、請求項1から6のいずれか一項に定
義される遺伝子構築物および/または請求項7から9のいずれか一項に定義される発現ベ
クターを1種または複数の薬学的に許容される成分と共に含む医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書の態様は、哺乳動物、特にヒトにおける神経炎症、神経変性および/または認
知機能低下の処置に使用するためのインスリン遺伝子治療を含む医療分野に関係する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
アルツハイマー病(AD)、糖尿病および肥満は世界的に拡大している流行病であり、
平均余命の減少および生活の質の低下につながる(IDF Atlas 2015,ww
w.idf.org;Mayeux,R.et al.2012,Cold Sprin
g Harb.Perspect.Med.2012,2:a006239)。近年のデ
ータは、中枢神経系(CNS)の炎症およびインスリン抵抗性が、糖尿病および肥満だけ
でなく、ADならびに認知的加齢および認知症の根底にあるその他の神経病理学的プロセ
スの共通の顕著な特徴であることを示している(De Felice,F.G.,201
3,J.Clin.Invest.23:531-539;Kullmann,S.et
al.2016,Physiol.Rev 96:1169-1209;Guille
mot-Legris,O.et al.,2017,Trends Neurosci
.40:237-253;Dutheil S.et al.2016,Neurops
ychopharmacology.41:1874-1887)。
【0003】
中枢神経系(CNS)に到達するために鼻腔内経路を使用して組換えインスリンを投与
すると、認知障害のある個体と正常な成人の両方で記憶機能が改善されることがいくつか
の報告で示されている(Craft,S.et al.,2012,Arch.Neur
ol.69:29-38;Reger,M.A.et al.,2006,Neurob
iology of aging,27:451-458)。ADのラットモデルでの長
期鼻腔内インスリン注入も、認知を改善し、タウ過剰リン酸化を減少させ、ミクログリア
活性化を弱め、神経新生を促進する(Guo,Z.et al.,2017,Sci.R
ep.7:1-12)。
【0004】
しかしながら、経鼻ヒトインスリンスプレーの薬物動態は不十分であり、鼻腔内インス
リン投与後、脳脊髄液(CSF)においてインスリンのピークがあり、これは60分後に
急速に低下する(Born,J.,et al.,2002,Nat.Neurosci
.5(6):514-516)。したがって、このアプローチは複数回投与が必要であり
、鼻粘膜のインスリンへの長期曝露のいくつかの局所的副作用がある(Schmid,V
.et al.,2018,Diabetes Obes Metab.20:1563
-1577)。
【0005】
神経炎症および神経新生が認知機能低下において役割を果たすことの重要性を考えると
、既存の処置の全ての欠点を有さない、CNSの炎症を軽減し、神経新生を刺激する新た
な治療アプローチは、極めて重要であり得る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
IDF Atlas 2015,www.idf.org;Mayeux,R.et al.2012,Cold Spring Harb.Perspect.Med.2012,2:a006239
De Felice,F.G.,2013,J.Clin.Invest.23:531-539
Kullmann,S.et al.2016,Physiol.Rev 96:1169-1209
Guillemot-Legris,O.et al.,2017,Trends Neurosci.40:237-253
Dutheil S.et al.2016,Neuropsychopharmacology.41:1874-1887
Craft,S.et al.,2012,Arch.Neurol.69:29-38
Reger,M.A.et al.,2006,Neurobiology of aging,27:451-458
Guo,Z.et al.,2017,Sci.Rep.7:1-12
Born,J.,et al.,2002,Nat.Neurosci.5(6):514-516
Schmid,V.et al.,2018,Diabetes Obes Metab.20:1563-1577
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、神経炎症、神経変性および/もしくは認知機能低下、またはそれに関
連する疾患もしくは状態の処置および/または予防に使用するための、インスリンをコー
ドするヌクレオチド配列を含む遺伝子構築物が提供される。
【0008】
好ましい実施形態では、インスリンをコードするヌクレオチド配列が、ユビキタスプロ
モーターに作動可能に連結されている。
【0009】
別の好ましい実施形態では、ユビキタスプロモーターが、CAGプロモーターおよびC
MVプロモーターからなる群から選択され、好ましくは、ユビキタスプロモーターがCA
Gプロモーターである。
【0010】
別の好ましい実施形態では、遺伝子構築物が、インスリンの発現を防止したい組織で発
現されるマイクロRNAの少なくとも1つの標的配列を含み、好ましくは、マイクロRN
Aの少なくとも1つの標的配列が、哺乳動物の心臓および/または肝臓で発現されるマイ
クロRNAに結合する標的配列から選択される。
(【0011】以降は省略されています)
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