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公開番号
2025105883
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2025075281,2022142626
出願日
2025-04-30,2017-02-03
発明の名称
放出制御及び階層化シクロデキストリン包接体ビヒクル
出願人
クザップ リサーチ アンド デベロップメント エルエルシー
,
CZAP RESEARCH AND DEVELOPMENT, LLC
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
A61K
47/69 20170101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】シクロデキストリン分解活性を有する選択された酵素と一緒に送達され、シクロデキストリン内に包含物として運ばれる分子からなる送達ビヒクルを含む、生物活性剤の送達のための生化学的構築物の提供。
【解決手段】本発明は、シクロデキストリン包接体送達ビヒクルであって、シクロデキストリン包接体がシクロデキストリンを消化することができるシクロデキストリン分解活性を有する酵素と共に提供され、送達ビヒクルの標的への送達時に酵素が活性化されてゲスト分子をシクロデキストリンの空洞から放出する、シクロデキストリン包接体送達ビヒクルを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シクロデキストリン包接体送達ビヒクルであって、
空洞を有するシクロデキストリンと、
前記シクロデキストリンの前記空洞内に少なくとも部分的にゲスト分子として保持されてシクロデキストリン包接体を形成する、生物学的に活性な分子と、
前記ゲスト分子が生物学的に許容される担体内で前記シクロデキストリンによって安定して保持されている、前記シクロデキストリン包接体のための生物学的に許容される担体と、
前記ゲスト分子を保持する前記シクロデキストリンを消化することができるシクロデキストリン分解活性を有する酵素であって、前記送達ビヒクルの標的への送達時に前記シクロデキストリン分解活性が活性化されて前記ゲスト分子を前記シクロデキストリンの前記空洞から放出するように製剤化されている酵素と
を含有するシクロデキストリン包接体送達ビヒクル。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記酵素が前記シクロデキストリン包接体と共に製剤化されている、請求項1に記載の送達ビヒクル。
【請求項3】
前記酵素が前記送達ビヒクル中に前記シクロデキストリン包接体と共に包装されており、前記送達ビヒクルがさらに前記酵素のための生化学的に許容される担体を含む、請求項1に記載の送達ビヒクル。
【請求項4】
前記標的が宿主生物である、請求項1~3のいずれか1項に記載の送達ビヒクル。
【請求項5】
前記標的が無生物の環境である、請求項1~3のいずれか1項に記載の送達ビヒクル。
【請求項6】
前記酵素が、アミラーゼ、シクロデキストリナーゼ、マルトジェニックアミラーゼ又はネオプルラナーゼである、請求項1~4のいずれか1項に記載の送達ビヒクル。
【請求項7】
前記アミラーゼが、哺乳動物の唾液アミラーゼ、哺乳動物の膵臓アミラーゼ又は微生物のアミラーゼである、請求項6に記載の送達ビヒクル。
【請求項8】
前記シクロデキストリナーゼが微生物のシクロデキストリナーゼである、請求項6に記載の送達ビヒクル。
【請求項9】
前記シクロデキストリンが疎水性のアルキル化シクロデキストリンである、請求項1~8のいずれか1項に記載の送達ビヒクル。
【請求項10】
前記シクロデキストリンが混合メチル化/エチル化シクロデキストリンである、請求項1~9のいずれか1項に記載の送達ビヒクル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シクロデキストリン分解活性を有する選択された酵素と一緒に送達され、シクロデキストリン内に包含物として運ばれる分子からなる送達ビヒクルを含む、生物活性剤の送達のための生化学的構築物の分野にある。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
シクロデキストリンは、非還元性環状グルコースオリゴ糖であり、しばしばデンプンがシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ(E.C. 2.4.1.19;CGTase)で触媒分解された生成物である。シクロデキストリンは、1,4-グルコシド結合によって環内に結合された6、7又は8個のD-グルコピラノシル残基を有する3つの一般的なシクロデキストリン(それぞれ、α-、β-及びγ-シクロデキストリン)含む、種々の構造を有し得る(参照:Saenger et al., Chem. Rev. 98(1998) 1787-1802)。シクロデキストリンの円錐台形状は空洞又は内腔を形成し、その空洞はグルコース単位の数に応じた異なる直径を有する。選択されたシクロデキストリン(CD)の構造の等級を表1に示す。シクロマルトノナオース(δ-CD)及びシクロマルトデカオース(ε-CD)等のより大きなシクロデキストリン、並びに種々のシクロデキストリンに基づく超分子構造も可能である(参照:Zhang and Ma, Adv Drug Deliv Rev. 2013 Aug; 65(9): 1215-33)。
【0003】
JPEG
2025105883000002.jpg
41
90
【0004】
シクロデキストリンは、一般に両親媒性であり、2-OH及び3-OHを提示する内腔の広い縁部と、6-OHを提示する狭い縁部とを有する。これらの親水性の水酸基は従って内腔の外側にあるのに対して、内側の表面は一般に疎水性であり、内側の表面に沿ってアノメリック酸素原子及びC3-HとC5-Hの水素原子が並んでいる。水溶液中では、この疎水性の内腔は、水分子、例えば約3(α-CD)、7(β-CD)又は9(γ-CD)の僅かに保持され、しかし低エントロピーであり、相対的に容易に置換可能な水分子を含むことができる。その他、親水性のシクロデキストリンは、CDの内腔の内部で又は部分的に内部で、1つ以上の適切な大きさの分子と結合し、保持して、シクロデキストリン包含体又は包接体を形成することができる。例えば、脂溶性の薬物等の薬物を含む、非極性の脂肪族化合物及び芳香族化合物を結合することができ、通常は疎水性の化合物の水溶性を増加させ、又は特定の食品添加物における臭気又は味等の望ましくない特性を最小化することできる。この理由から、シクロデキストリン包接は、医薬品、食品及び化粧品の分野で広く使用されている(参照:Hedges, Chem. Rev. 98(1998) 2035-2044)。シクロデキストリンは、例えば、医薬化合物と疎水性のシクロデキストリン誘導体との包接体等の様々な持続放出医薬製剤に使用されている(US4869904)。
【0005】
例えば、シクロデキストリンの包接特異性、物理的及び化学的特性を改変するために、様々な方法でシクロデキストリンを化学的に修飾することができる。例えば、CDのヒドロキシル基を誘導体化することができる。例えば、多数の医薬品に、2つの改変CD:β-CDのポリアニオン性の可変的に置換されたスルホブチルエーテル体であるSBE-β-CD、すなわちCaptisol、及びJanssenによって商業的に開発された改変CDであるHP-β-CDが、使用されている。更なるCD誘導体には、γ-CDの6-ヒドロキシル基がカルボキシチオアセテートエーテル結合及びヒドロキシブテニル-β-CDによって置換されているSugammadex、すなわちOrg-25969が含まれる。シクロデキストリンの別の形態には、2,6-ジ-O-メチル-β-CD(DIMEB)、2-ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HP-β-CD)、ランダムメチル化β-シクロデキストリン(RAMEB)、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン(SBE-β-CD)、スルホブチルエーテル-γ-シクロデキストリン(SBE-γ-CD)、スルホブチル化β-シクロデキストリンナトリウム塩、スルホブチル化β-シクロデキストリンナトリウム塩、(2-ヒドロキシプロピル)-α-シクロデキストリン、(2-ヒドロキシプロピル)-β-シクロデキストリン、(2-ヒドロキシプロピル)-γ-シクロデキストリン、DIMEB-50、ヘプタキス(2,6-ジ-O-メチル)-β-シクロデキストリン、TRIMEB、ヘプタキス(2,3,6-トリ-O-メチル)-β-シクロデキストリン、メチル-β-シクロデキストリン、オクタキス(6-デオキシ-6-ヨ-ド)-γ-シクロデキストリン、及びオクタキス(6-デオキシ-6-ブロモ)-γ-シクロデキストリンが挙げられる。これらのような良好な薬理学的特性及び毒物学的プロファイルを有するCDが開発されているが、投与後、残留CDが、特に非経口投与後の共投与された薬物を含む薬物の薬物動態学的性質を乱す可能性がある(参照:Stella and He, Toxicol Pathol, January 2008, vol.36 no.1, 30-42)。
【0006】
α-CD及びβ-CD等のCDは胃酸及び唾液と膵臓の酵素消化に抵抗性があるが、γ-CDはGIT中のアミラーゼによって部分的にのみ消化されることが観察されて、治療用CD包接体に由来する残留CDの生理学的効果が懸念された。比較的少量の経口CDのみが吸収され、吸収されたCDは有意な代謝を受けることなく尿中に排泄されると理解されることが一般的に受け入れられている。吸収されないCDは、腸内微生物叢によって発酵されると理解されている。
【0007】
シクロデキストリンは、可変的に酵素消化に対して感受性を有する。例えば、γ-CDはα-アミラーゼによって比較的容易に加水分解されるが、α-シクロデキストリンはより不十分にしか加水分解されない。CDベースの治療剤は、一般にCDを消化する内因性アミラーゼの活性に依存する。しかし、患者間でアミラーゼ活性に著しい変動がある。例えば、膵臓不全、嚢胞性線維症、セリアック病又はクローン病を有する患者は、正常量のアミラーゼを欠いている可能性がある。同様に、患者、特に老人性患者は、胃酸産生が不十分であることがあり、それによって膵臓アミラーゼの放出を適切に引き起こすために適切な十二指腸内の低pH条件を作り出すことができない。制酸薬、ヒスタミン2ブロッカー、プロトンポンプ阻害剤又は代替的な酸ブロッカーの一般的な使用の増加によって、類似の効果が起こりうる。
【0008】
種々の微生物性のシクロデキストリン消化酵素が同定されている。CD分解酵素には、シクロマルトデキストリナーゼ(又はシクロデキストリナーゼ,又はCDase,EC 3.2.1.54)、マルトジェニックアミラーゼ(EC 3.2,1.313)、ネオプルラナーゼ(EC 3.2.1.135)が含まれ、これらはCD、場合によってはプルラン、デンプン等の追加の基質を加水分解することができることが報告されている。シクロデキストリナーゼ(CDase)は、CDの加水分解を触媒して、α-1,4-結合の線状オリゴ糖を形成し、それによりCD包接体から物質を放出することができる。Bacillus macerans由来のCDaseが1968年に報告された。それ以降、Bacillus sp.、Thermoanaerobacter ethanolicus株39E、Flavobacterium sp.及びKlebsiella oxytoca株M5a1に由来する酵素等の細菌に由来する多くのCDaseが特徴付けられている。Archaeoglobus fuigidus、Thermococcus sp.B1001、Thermococcus sp.CL1、Thermofilum pendens、及びPyrococcus furiosusに由来するArchaeaのCDaseが特徴付けられている。Fiavobacterium sp.由来のCDaseの構造が詳細に特徴付けされている(参照:Sun et al., Archaea, Volume 2015(2015), Article ID 397924,Thermococcus kodakarensis KOD1(CDase-Tk)由来のシクロデキストリナーゼをコードする遺伝子の同定を報告している)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
US4869904
【非特許文献】
【0010】
Chem. Rev. 98(1998) 1787-1802
Adv Drug Deliv Rev. 2013 Aug; 65(9): 1215-33
Chem. Rev. 98(1998) 2035-2044
Toxicol Pathol, January 2008, vol.36 no.1, 30-42
Archaea, Volume 2015(2015), Article ID 397924
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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