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公開番号2025105691
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025068806,2021511656
出願日2025-04-18,2019-09-02
発明の名称血液中または濃縮PBMC中のリンパ球を遺伝子改変するための方法および組成物
出願人エクスマ バイオテック コーポレイション
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/86 20060101AFI20250703BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】リンパ球、例えばT細胞および/またはNK細胞を、以前よりも短い時間で、および/または全血もしくはその成分において遺伝子改変するための方法および組成物の提供。
【解決手段】本開示は、リンパ球、例えばT細胞および/またはNK細胞を、以前よりも短い時間で、および/または全血もしくはその成分において遺伝子改変するための方法および組成物を提供する。いくつかの実施形態では、リンパ球枯渇フィルタアセンブリが反応混合物を形成する前または後に使用され、リンパ球が閉鎖システムにおいて組み換えレトロウイルス粒子と接触されてリンパ球が遺伝子改変される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
T細胞を遺伝子改変する方法であって、
エクスビボで、対象から採取されたT細胞を含む全血を反応混合物中で複製能力のない組み換えレトロウイルス粒子と接触させる工程
を含む方法であって、
ここで、前記反応混合物は、少なくとも50%の全血を含み、
ここで前記反応混合物は抗凝固剤を含み、そして
ここで前記複製能力のない組み換えレトロウイルス粒子は、以下:
(a)それらの表面上にT細胞活性化要素;と
(b)1つまたは複数の転写単位を含むポリヌクレオチドであって、ここで前記1つまたは複数の転写単位のそれぞれがT細胞で活性なプロモーターに作動可能に連結され、ここで前記1つまたは複数の転写単位が第1のポリペプチドおよび/または阻害性RNA分子をコードする、ポリヌクレオチドとを含み、
ここで、前記第1のポリペプチドは、キメラ抗原受容体(CAR)、組み換えT細胞受容体(TCR)、および/またはリンパ増殖性要素を含む、
方法。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
エクスビボで細胞を拡張(expanding)する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法であって、前記細胞は、エクスビボで1つの細胞あたり4個以下の細胞分裂で拡張される、方法。
【請求項3】
前記方法は、事前にエクスビボでの刺激を必要としない、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記反応混合物が全血を少なくとも90%含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記接触させる工程後、前記反応混合物中の前記T細胞の少なくとも5%が遺伝子改変T細胞である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記T細胞が複製能力のない組み換えレトロウイルス粒子と組み合わされて前記反応混合物を形成する場合、前記T細胞の少なくとも25%が休止T細胞であり、前記接触させる工程が24時間以下で実施される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記T細胞活性化要素が、GPIアンカーを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記T細胞活性化要素がウイルスエンベロープタンパク質との融合タンパク質である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記T細胞活性化要素が、CD3、CD28、OX40、4-1BB、ICOS、CD9、CD53、CD63、CD81、またはCD82に結合することができる1つまたは複数のポリペプチドを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記T細胞活性化要素が、CD3に結合できる1つまたは複数のポリペプチドを含み、前記CD3に結合できる1つまたは複数のポリペプチドの少なくとも1つが抗体である、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年9月17日に出願された国際出願番号PCT/US2018/051392の一部継続出願であり;2018年9月2日に出願された米国仮特許出願第62/726,293号;2018年9月2日に出願された米国仮特許出願第62/726,294号;2018年9月6日に出願された米国仮特許出願第62/728,056号;2018年9月17日に出願された米国仮特許出願第62/732,528号;2019年3月20日に出願された米国仮特許出願第62/821,434号;および2019年9月1日に出願された米国仮特許出願第62/894,853号の利益を主張し;国際出願番号PCT/US2018/051392は、2018年3月3日に出願された国際出願番号PCT/US2018/020818の一部継続出願であり;2017年9月18日に出願された米国仮特許出願第62/560,176号;2017年9月27日に出願された米国仮特許出願第62/564,253号;2017年9月28日に出願された米国仮特許出願第62/564,991号;および2018年9月6日に出願された米国仮特許出願第62/728,056号の利益を主張し;国際出願番号PCT/US2018/020818は、2017年3月19日に出願された国際出願番号PCT/US2017/023112の一部継続出願;2017年7月8日に出願された国際出願番号PCT/US2017/041277の一部継続出願;2017年3月19日に出願された米国特許出願第15/462,855の一部継続出願;2017年7月8日に出願された米国特許出願第15/644,778号の一部継続出願であり;2017年3月3日に提出された米国仮特許出願第62/467,039号;2017年9月18日に出願された米国仮特許出願第62/560,176号;2017年9月27日に出願された米国仮特許出願第62/564,253号;および2017年9月28日に出願された米国仮特許出願第62/564,991号の利益を主張し;国際出願番号PCT/US2017/023112は、2016年3月19日に出願された米国仮特許出願第62/390,093号;2016年7月8日に出願された米国仮特許出願第62/360,041号;および2017年3月3日に出願された米国仮特許出願第62/467,039号の利益を主張し;国際出願番号PCT/US2017/041277は、2017年3月19日に出願された国際出願番号PCT/US2017/023112;2017年3月19日に出願された米国特許出願第15/462,855号;2016年7月8日に出願された米国仮特許出願第62/360,041号;および2017年3月3日に出願された米国仮特許出願第62/467,039号の利益を主張し;米国特許出願第15/462,855号は、2016年3月19日に出願された米国仮特許出願第62/390,093号;2016年7月8日に出願された米国仮特許出願第62/360,041号;および2017年3月3日に出願された米国仮特許出願第62/467,039号の利益を主張し;米国特許出願第15/644,778号は、2017年3月19日に出願された国際出願番号PCT/US2017/023112の一部継続出願であり;2017年3月19日に出願された米国特許出願第15/462,855号の一部継続出願であり;2016年7月8日に出願された米国仮特許出願第62/360,041号および2017年3月3日に提出された米国仮特許出願第62/467,039号の利益を主張する。これらの出願は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,000 文字)【0002】
配列表
本出願は、本出願と同時に提出される電子配列表の資料を参照により本明細書に組み込む。電子配列表の資料は、2019年9月2日に作成された「F1_001_WO_05_Sequence_Listing_September_02_2019.txt」という表題のテキスト(.txt)ファイルとして提出され、ファイルサイズは450KBであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は、免疫学の分野、またはより具体的には、Tリンパ球もしくは他の免疫細胞の遺伝子改変、およびそのような細胞の増殖を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
対象(例えば、患者)から単離されたリンパ球は、インビトロで活性化され、遺伝子改変されて、組み込まれた遺伝子プログラムに基づいて他の細胞および環境とのリダイレクトされた関与を可能にする合成タンパク質を発現することができる。そのような合成タンパク質の例としては、組み換えT細胞受容体(TCR)およびキメラ抗原受容体(CARs)が挙げられる。現在使用されている1つのCARは、細胞外認識ドメイン(例えば、抗原結合ドメイン)、膜貫通ドメイン、および複製能力のない組み換えレトロウイルスによってコードされる1つ以上の細胞内シグナル伝達ドメインの融合である。
【0005】
組み換えレトロウイルスは非分裂細胞に感染する上で効力を示しているが、休止状態のCD4およびCD8リンパ球はこれらのベクターによる遺伝子導入に抵抗性がある。この困難を克服するために、これらの細胞は、典型的には、CAR遺伝子ベクターによる遺伝子改変が起こり得る前に、刺激試薬を使用してインビトロで活性化される。刺激および形質導入に続いて、遺伝子改変された細胞はインビトロで拡張され、その後リンパ球枯渇患者に再導入される。インビボでの抗原の関与により、CARの細胞内シグナル伝達部分は、免疫細胞における活性化関連応答および細胞溶解性分子の放出を開始して、標的細胞死を誘導することができる。
【0006】
そのような現在の方法は、患者への再注入の前に体外で増殖するT細胞の広範な操作および製造、ならびにサイトカインを遊離し、競合する受容体を枯渇させてT細胞の生着を促進するリンパ球枯渇化学療法を必要とする。そのようなCAR療法は、体内に導入された後のインビボでの増殖速度を制御することも、腫瘍の外側にも発現する標的に安全に誘導することもできない。結果として、CAR療法は今日、典型的には、1×10

~1×10

細胞/kgでの用量を用いて12~28日間エクスビボで拡張された細胞から注入され、標的、例えば腫瘍標的に誘導され、その腫瘍外標的毒性(off tumor on target toxicity)は一般的に許容される。これらの比較的長いエクスビボ拡張時間は、スケーラビリティの課題に加えて、細胞生存率および無菌性、ならびに試料の同一性の問題を引き起こす。したがって、より安全でより効果的なスケーラブルなT細胞またはNK細胞治療が強く求められている。
【0007】
リンパ球の形質導入、増殖および生存を促進するプロセスの理解は、免疫学的プロセスを含む様々な潜在的商業的用途の中心であるため、リンパ球を研究するための改善された方法および組成物が必要である。例えば、リンパ球が遺伝子改変され得る様式、ならびにリンパ球の生存および増殖に影響を与える要因をより良く特徴付けて理解するために使用され得る方法および組成を特定することが有用である。さらに、リンパ球の増殖および生存を促進する組成物を特定することが有用である。そのような組成物は、そのようなプロセスの調節を研究するために使用することができる。リンパ球を研究するための方法および組成物に加えて、改良されたウイルスパッケージング細胞株ならびにそれらを作製および使用する方法が必要である。例えば、そのような細胞株および方法は、組み換えレトロウイルス粒子等の組み換えウイルスの異なる成分を分析する上で、および組み換えレトロウイルス粒子の産生のためにパッケージング細胞株を使用する方法に有用である。
【0008】
事前活性化およびエクスビボ拡張なしで実行され得るより最近の方法が開発されている。しかしながら、特にそのような方法が例えば注入センター内で対象の血液を採取させ、次いでその同じ日に対象に再導入させる合、そのような方法に必要な複雑さおよび時間をさらに減らすことが非常に望ましいであろう。さらに、より単純で迅速な方法単独、またはより少ない専門機器を必要とする方法は、現在高度に専門化された医療センターでのみ定期的に行われているこれらの細胞治療プロセスを一般化する可能性がある。
【0009】
一部のグループは、インビボで細胞を形質導入するために、ウイルス粒子を静脈内注入することにより、エクスビボ形質導入の拡張を排除することによって細胞療法のエクスビボ処理を簡素化しようと試みた。しかしながら、そのような方法は大量のベクターを必要とし、またその方法は、凝固因子、および/またはインビボで存在する他の酵素によるレトロウイルス粒子の不活化のリスクを有する。最後に、そのような方法は、非標的細胞/臓器の高レベルの形質導入の危険がある。
【発明の概要】
【0010】
本明細書で提供されるのは、T細胞および/またはNK細胞等のリンパ球を形質導入および/または遺伝子改変するための方法の有効性および安全性に関連する問題を克服するのに役立つ方法、組成物、およびキットである。そのような方法の特定の実施形態は、これらの細胞を用いて養子細胞療法を実施するために有用である。したがって、いくつかの態様では、リンパ球、特にT細胞および/もしくはNK細胞を遺伝子改変するための、および/または形質導入および/もしくは遺伝子改変されたT細胞および/もしくはNK細胞の活性を調節するための方法、組成物、およびキットが本明細書で提供される。そのような方法、組成物、およびキットは、特に組み換えT細胞受容体(TCR)、キメラ抗原受容体(CARs)、および例示的な実施形態では微小環境が制限された生物学的(「MRB」)CARsを発現するT細胞および/またはNK細胞に関して、現在の技術よりも改善された効力および安全性を提供する。本明細書で提供される方法によって産生および/または使用される形質導入および/または遺伝子改変T細胞および/またはNK細胞は、レトロウイルス(例えばレンチウイルス)粒子を介してレトロウイルス(例えばレンチウイルス)ゲノムから送達される例示的な実施形態では、機能性および機能性の組み合わせを含み、これはそのような細胞およびそのような細胞を利用する方法、例えば研究方法、商業生産方法、および養子細胞療法等に改善された機能を提供する。例えば、そのような細胞は、エクスビボでより短い時間で生成され得、より良く調節することができる改善された増殖特性を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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