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公開番号2025105258
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223692
出願日2023-12-28
発明の名称吸収性物品の液透過性シート用の不織布、及び当該不織布の製造方法
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類D04H 1/542 20120101AFI20250703BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】新規な吸収性物品の液透過性シート用の不織布を提供すること。
【解決手段】熱融着性繊維7と、セルロース系繊維9とを含む、吸収性物品の液透過性シート用の不織布1であって、熱融着性繊維7同士は熱融着しており、不織布1に対するセルロース系繊維9の比率:x(質量比)と、不織布1の繊維間距離:y(μm)とは、次の式(1):-19x+70<y<-70x+120 式(1)、式中、0<xである、を満たすことを特徴とする不織布1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱融着性繊維と、セルロース系繊維とを含む、吸収性物品の液透過性シート用の不織布であって、
前記熱融着性繊維同士は熱融着しており、
前記不織布において、前記セルロース系繊維の比率:x(質量比)と、前記不織布の繊維間距離:y(μm)とは、次の式(1):
-19x+70<y<-70x+120 式(1)
式中、0<xである、
を満たす、
ことを特徴とする不織布。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
式(1)において、0.10≦x≦0.50である、請求項1に記載の不織布。
【請求項3】
前記不織布において、前記不織布の製造時の搬送方向における強度:z(N/25mm)は、次の式(2):
-35x+27<z 式(2)
を満たす、請求項1に記載の不織布。
【請求項4】
前記不織布は、短繊維を含むエアスルー不織布である、請求項1に記載の不織布。
【請求項5】
前記熱融着性繊維は、前記セルロース系繊維と熱融着している、請求項1に記載の不織布。
【請求項6】
前記セルロース系繊維同士は交絡している、請求項1に記載の不織布。
【請求項7】
前記熱融着性繊維は、バイオマス原料又はリサイクル由来原料から構成されている、請求項1に記載の不織布。
【請求項8】
前記熱融着性繊維は、生分解性を有する、請求項1に記載の不織布。
【請求項9】
前記セルロース系繊維は親水性を有し、前記熱融着性繊維は疎水性を有する、請求項1に記載の不織布。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の不織布を製造する方法であって、
複数の孔を有する支持体上に配置された、前記熱融着性繊維及び前記セルロース系繊維を含むウェブに、上方から流体を適用して、流体が適用されたウェブを形成する流体適用ステップ、
前記流体が適用されたウェブを、複数の孔を有する支持体上で加熱処理し、前記不織布を形成する不織布形成ステップ、
を備えていることを特徴とする、前記方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸収性物品の液透過性シート用の不織布、及び当該不織布の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
セルロース系繊維を含む吸収性物品用の不織布が検討されている。
例えば、特許文献1には、親水性繊維と混在する熱融着性の非親水性繊維を交差して配置し、この交差部を熱融着により固定して成る吸収性シート(請求項1)、熱融着性の非親水性繊維と親水性繊維とを混在させ、これを非親水性繊維の表面が溶融し得る温度に加熱して、非親水性繊維の交差部を熱融着させる事により形成する事を特徴とする吸収性シートの製造方法(請求項2)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-188949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、本開示に係る不織布は開示されていない。
従って、本開示は、新規な吸収性物品の液透過性シート用の不織布を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示者らは、熱融着性繊維と、セルロース系繊維とを含む、吸収性物品の液透過性シート用の不織布であって、上記熱融着性繊維同士は熱融着しており、上記不織布において、上記セルロース系繊維の比率:x(質量比)と、上記不織布の繊維間距離:y(μm)とは、次の式(1):-19x+70<y<-70x+120 式(1)、式中、0<xである、を満たすことを特徴とする不織布を見出した。
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る、吸収性物品の液透過性シート用の不織布は新規である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態に従うエアスルー不織布1を説明するための図である。
図2は、第2実施形態に従うエアスルー不織布の製造システム101を説明するための図である。
図3は、実施例及び比較例を説明するための図である。
図4は、実施例及び比較例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
具体的には、本開示は以下の態様に関する。
[態様1]
熱融着性繊維と、セルロース系繊維とを含む、吸収性物品の液透過性シート用の不織布であって、
上記熱融着性繊維同士は熱融着しており、
上記不織布において、上記セルロース系繊維の比率:x(質量比)と、上記不織布の繊維間距離:y(μm)とは、次の式(1):
-19x+70<y<-70x+120 式(1)
式中、0<xである、
を満たす、
ことを特徴とする不織布。
【0009】
セルロース系繊維を含む不織布としては、エアスルー不織布、スパンレース不織布等が挙げられる。
エアスルー不織布は、ウェブに熱風を吹きつけ、熱融着性繊維を熱融着させることにより形成される。従って、一般的な製法で製造されたエアスルー不織布(以下、「一般的なエアスルー不織布」と称する)は、一般的に、セルロース系繊維を含ませることができるものの、セルロース系繊維の含有率を増やしにくいことが知られている。本願発明者は、エアスルー不織布において、セルロース系繊維の量を増やすと、繊維間距離が小さくなるものの、熱融着性繊維による熱融着部の量(単位体積当たりの数)が減少することから、エアスルー不織布の強度が低くなる傾向があることを見出した。
【0010】
スパンレース不織布は、ウェブに高圧水流を吹きつけ、繊維を交絡させることにより形成される。従って、スパンレース不織布は、セルロース系繊維の量を増やすことが比較的容易であるが、高圧水流に起因して、形成される不織布の繊維間距離が小さくなるとともに、繊維の交絡に起因して、繊維間距離が小さい割には不織布の強度が低い傾向にある。
(【0011】以降は省略されています)

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