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公開番号
2025104854
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222999
出願日
2023-12-28
発明の名称
フレーム、マスク装置
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C23C
14/04 20060101AFI20250703BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】マスクに貼り合わせて用いられ、スパッタリングにより、直線性に優れる電極パターンを形成することができるフレーム、およびそのフレームを備えたマスク装置を提供する。
【解決手段】平面視にて外形が矩形状のフレームであって、前記フレームの4つの隅部にて、前記フレームの各辺部の長さ方向の中心線同士が交わる4つの交点を設定し、前記フレームを平坦面上に配置して、前記4つの交点、前記4つの交点のうち前記フレームの同一の辺部上にある2つの交点の中間点である第1の中間点、および前記交点と前記第1の中間点の中間点である第2の中間点にて、前記平坦面からの高さZ1を測定し、前記4つの交点および前記第1の中間点および前記第2の中間点のうち、前記高さZ1が最も小さい点を基準点(ゼロ)とした場合、前記交点の高さZ1の最大値と最小値の差が25μm以下である、フレーム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
平面視にて外形が矩形状のフレームであって、
前記フレームの4つの隅部にて、前記フレームの各辺部の長さ方向の中心線同士が交わる4つの交点を設定し、前記フレームを平坦面上に配置して、前記4つの交点、前記4つの交点のうち前記フレームの同一の辺部上にある2つの交点の中間点である第1の中間点、および前記交点と前記第1の中間点の中間点である第2の中間点にて、平坦面からの高さZ1を測定し、前記4つの交点および前記第1の中間点および前記第2の中間点のうち、前記高さZ1が最も小さい点を基準点(ゼロ)とした場合、前記交点の高さZ1の最大値と最小値の差が25μm以下である、フレーム。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記4つの交点のうち前記フレームの同一の辺部上にある2つの交点の高さZ1の差が25μm以下である、請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記フレームの同一の辺部上にある、前記交点の高さZ1、前記第1の中間点の高さZ1および前記第2の中間点の高さZ1の最大値と最小値の差が25μm以下である、請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記4つの交点の高さZ1の平均値が16μm以下である、請求項1に記載のフレーム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のフレームと、前記フレームの一方の面に貼り合わされたマスクと、を備える、マスク装置。
【請求項6】
前記マスクが平坦面に接するように、前記マスク装置を前記平坦面上に配置して、前記平坦面からの前記マスクまでの高さZ2を測定し、得られた高さのうち最小となる1点を基準点(ゼロ)とした場合、前記高さZ2の平均値が35μm以下である、請求項5に記載のマスク装置。
【請求項7】
前記マスクが平坦面に接するように、前記マスク装置を前記平坦面上に配置して、前記平坦面からの前記マスクまでの高さZ2を測定した場合、前記高さZ2の最大値と最小値の差が100μm以下である、請求項5に記載のマスク装置。
【請求項8】
前記フレームおよび前記マスクのうち少なくとも一方は、ステンレス合金、鉄-ニッケル系合金、または鉄-ニッケル-コバルト系合金からなる、請求項5に記載のマスク装置。
【請求項9】
前記フレームおよび前記マスクのうち少なくとも一方は、SUS430、インバー、またはスーパーインバーからなる、請求項8に記載のマスク装置。
【請求項10】
スパッタリングによる成膜に用いられる、請求項9に記載のマスク装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム、およびそのフレームを備えたマスク装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
積層セラミックコンデンサ(MLCC)電極の形成方法の1つとして、スパッタリング方式が用いられている。スパッタリング方式によるMLCC電極の形成には、所定の形状、かつ、所定の位置に電極を形成するために、複数の開口が形成された金属箔からなるマスクが用いられる。従来、ターゲットと誘電体であるグリーンシートの間にマスクを配置し、マスクを介してスパッタリングを行うことにより、グリーンシート上にターゲットの金属を積層して、MLCC電極を形成している。MLCC電極の断面形状を所定の形状にするためには、厚さが小さく、平坦なマスクを用いることが望ましいが、マスクの厚さが小さくなると、使用時にマスクが変形する懸念がある。
【0003】
高精度のパターニングが可能な、薄い精密パターンマスクを有する蒸着マスクとしては、例えば、蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列をもつ厚さ20μm以下の精密パターンマスクが、厚さ1mm以上のフレームに固定されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-302457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、開口部の厚さとフレームの厚さが規定されている上に、実施例で平面度(理想平面からの平面性のズレ最大値の値)が記載されている。また、精密マスクパターンは、電鋳法により電鋳母型上に蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列が形成され、フレームに固定されている。さらに、特許文献1の段落0017には、「本発明は、有機電界発光装置の製造方法であって、上記蒸着マスクを使用して有機電界発光装置の薄膜層をパターニングすることを特徴とする。」と記載されているため、特許文献1のマスクは有機電界発光装置向け蒸着マスクである。
【0006】
上述のように、マスクの厚さが小さくなると、使用時にマスクが変形する懸念がある。そこで、マスクを厚さが大きいフレームに貼り付けることにより、フレームおよびマスクを備えるマスク装置の強度を高めることが考えられる。しかしながら、平坦度が異なるマスクとフレームを貼り合わせた場合、マスク固有の平坦度とフレーム固有の平坦度の影響が大きくなり、スパッタリングにより形成される電極パターンの直線性に影響を及ぼすという課題があった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、マスクに貼り合わせて用いられ、スパッタリングにより、直線性に優れる電極パターンを形成することができるフレーム、およびそのフレームを備えたマスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]平面視にて外形が矩形状のフレームであって、
前記フレームの4つの隅部にて、前記フレームの各辺部の長さ方向の中心線同士が交わる4つの交点を設定し、前記フレームを平坦面上に配置して、前記4つの交点、前記4つの交点のうち前記フレームの同一の辺部上にある2つの交点の中間点である第1の中間点、および前記交点と前記第1の中間点の中間点である第2の中間点にて、平坦面からの高さZ1を測定し、前記4つの交点および前記第1の中間点および前記第2の中間点のうち、前記高さZ1が最も小さい点を基準点(ゼロ)とした場合、前記交点の高さZ1の最大値と最小値の差が25μm以下である、フレーム。
[2]前記4つの交点のうち前記フレームの同一の辺部上にある2つの交点の高さZ1の差が25μm以下である、[1]に記載のフレーム。
[3]前記フレームの同一の辺部上にある、前記交点の高さZ1、前記第1の中間点の高さZ1および前記第2の中間点の高さZ1の最大値と最小値の差が25μm以下である、[1]または[2]に記載のフレーム。
[4]前記4つの交点の高さZ1の平均値が16μm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のフレーム。
[5][1]~[4]のいずれかに記載のフレームと、前記フレームの一方の面に貼り合わされたマスクと、を備える、マスク装置。
[6]前記マスクが平坦面に接するように、前記マスク装置を前記平坦面上に配置して、前記平坦面からの前記マスクまでの高さZ2を測定し、得られた高さのうち最小となる1点を基準点(ゼロ)とした場合、前記高さZ2の平均値が35μm以下である、[5]に記載のマスク装置。
[7]前記マスクが平坦面に接するように、前記マスク装置を前記平坦面上に配置して、前記平坦面からの前記マスクまでの高さZ2を測定した場合、前記高さZ2の最大値と最小値の差が85μm以下である、[5]または[6]に記載のマスク装置。
[8]前記フレームおよび前記マスクのうち少なくとも一方は、ステンレス合金、鉄-ニッケル系合金、または鉄-ニッケル-コバルト系合金からなる、[5]~[7]のいずれかに記載のマスク装置。
[9]前記フレームおよび前記マスクのうち少なくとも一方は、SUS430、インバー、またはスーパーインバーからなる、[8]に記載のマスク装置。
[10]スパッタリングによる成膜に用いられる、[9]に記載のマスク装置。
[11]積層セラミックコンデンサの電極の形成に用いられる、[9]に記載のマスク装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、マスクに貼り合わせて用いられ、スパッタリングにより、直線性に優れる電極パターンを形成することができるフレーム、およびそのフレームを備えたマスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るフレームを模式的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA-A線に沿う断面図である。
本発明の一実施形態に係るマスク装置を模式的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB-B線に沿う断面図である。
実験例におけるマスク装置の製造方法を模式的に示す図である。
実験例におけるマスク装置の製造方法を模式的に示す図である。
実験例におけるマスク装置の製造方法を模式的に示す図である。
実験例におけるマスク装置の製造方法を模式的に示す図である。
実験例におけるマスク装置の製造方法を模式的に示す図である。
実験例におけるマスク装置の製造方法を模式的に示す図である。
実験例におけるフレームの高さの測定位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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