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公開番号2025104207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024094303,2023220732
出願日2024-06-11,2023-12-27
発明の名称歯科ブロック材及び歯科ブロック
出願人ポリプラ・エボニック株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61K 6/891 20200101AFI20250702BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】快削性と、靭性とを両立した歯科ブロックを提供することができる、歯科ブロック材の提供。
【解決手段】ポリエーテルエーテルケトン及び無機フィラーを含有する歯科ブロック材であって、前記歯科ブロック材における前記無機フィラーの含有割合が、10質量%以上30質量%未満であり、前記歯科ブロック材の温度380℃、せん断速度1216(sec-1)における溶融粘度が、450~690Pa・secである、歯科ブロック材。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエーテルエーテルケトン及び無機フィラーを含有する歯科ブロック材であって、
前記歯科ブロック材における前記無機フィラーの含有割合が、10質量%以上30質量%未満であり、
前記歯科ブロック材の温度380℃、せん断速度1216(sec
-1
)における溶融粘度が、450~690Pa・secである、歯科ブロック材。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記無機フィラーが、無機粒子である、請求項1に記載の歯科ブロック材。
【請求項3】
前記無機フィラーが、酸化チタン、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、及び黄色酸化鉄からなる群から選択される一以上である、請求項1又は2に記載の歯科ブロック材。
【請求項4】
前記歯科ブロック材における前記ポリエーテルエーテルケトンの含有割合が、70~80質量%である、請求項1又は2に記載の歯科ブロック材。
【請求項5】
前記ポリエーテルエーテルケトンの温度380℃、せん断速度1216(sec
-1
)における溶融粘度が、370~530Pa・secである、請求項1又は2に記載の歯科ブロック材。
【請求項6】
ブロック部及びピン部を備える歯科ブロックであって、
前記ブロック部及び前記ピン部が、請求項1又は2に記載の歯科ブロック材を含む、歯科ブロック。
【請求項7】
前記歯科ブロックをノッチ加工してノッチ部を有する試験片を得たとき、前記試験片の前記ノッチ部における、前記ノッチ加工の方向に対する線粗さが0.030以下である、請求項6に記載の歯科ブロック。
【請求項8】
前記歯科ブロックの引張強度試験において、破断点歪みが7.0以上である、請求項6に記載の歯科ブロック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、歯科ブロック材及び歯科ブロックに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、歯科ブロック材としては、金属の台座に熱硬化性樹脂を用いる歯科ブロック材が使用され、この歯科ブロック材を用いる歯科ブロックをCAD/CAM加工していた。CAD/CAM加工とは、コンピューターを利用して構造物の設計を行うシステムであるCAD(Computer Aided Design)と、CADで得られた形状データから加工を行うためのデータとするシステムであるCAM(Computer Aided Manufacturing)とを用いて行う加工である。しかし、熱硬化性樹脂を用いる歯科ブロック材はCAD/CAM加工が難しいという課題があった。また、当該歯科ブロック材を用いる歯科ブロックから得られるCAD/CAM加工物は、硬い一方でもろくて削れやすいという課題もあった。
【0003】
このような課題に対して、特許文献1には、ビッカース硬さ、並びに曲げ強さ及び曲げ弾性率が所定の範囲の熱可塑性樹脂からなる歯科用ブロック材が開示されている。
特許文献2には、温度370度、せん断速度1220(1/s)における溶融粘度が210~350Pa・secであるポリアリールエーテルケトン樹脂100体積部と、無機粒子20~60体積部と、を含むことを特徴とする樹脂複合材料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-119683号公報
国際公開第2015/170649号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2においては、快削性と、靭性とを両立した歯科ブロックという観点では何ら検討が行われていなかった。快削性とは、歯科ブロックを加工する際に、切りくずが細かく切れて飛ぶ性質をいう。歯科ブロックが快削性を有することによって、歯科ブロック成形品のような、歯科ブロックの加工物の表面を滑らかにすることができる。
また、歯科ブロックが高い靭性を有していると、歯科ブロックの加工物を患者の歯に装着した場合に当該加工物が破損しにくく、長期にわたって当該加工物を使用することができる。
【0006】
本開示は、快削性と、靭性とを両立した歯科ブロックを提供することができる、歯科ブロック材の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の内容に関する。
[1]ポリエーテルエーテルケトン及び無機フィラーを含有する歯科ブロック材であって、
前記歯科ブロック材における前記無機フィラーの含有割合が、10質量%以上30質量%未満であり、
前記歯科ブロック材の温度380℃、せん断速度1216(sec
-1
)における溶融粘度が、450~690Pa・secである、歯科ブロック材。
[2]前記無機フィラーが、無機粒子である、[1]に記載の歯科ブロック材。
[3]前記無機フィラーが、酸化チタン、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、及び黄色酸化鉄からなる群から選択される一以上である、[1]又は[2]に記載の歯科ブロック材。
[4]前記歯科ブロック材における前記ポリエーテルエーテルケトンの含有割合が、70~80質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の歯科ブロック材。
[5]前記ポリエーテルエーテルケトンの温度380℃、せん断速度1216(sec
-1
)における溶融粘度が、370~530Pa・secである、[1]~[4]のいずれかに記載の歯科ブロック材。
[6]ブロック部及びピン部を備える歯科ブロックであって、
前記ブロック部及び前記ピン部が、[1]~[5]のいずれかに記載の歯科ブロック材を含む、歯科ブロック。
[7]前記歯科ブロックをノッチ加工してノッチ部を有する試験片を得たとき、前記試験片の前記ノッチ部における、前記ノッチ加工の方向に対する線粗さが0.030以下である、[6]に記載の歯科ブロック。
[8]前記歯科ブロックの引張強度試験において、破断点歪みが7.0以上である、[6]又は[7]に記載の歯科ブロック。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、快削性と、靭性とを両立した歯科ブロックを提供することができる、歯科ブロック材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一態様である、歯科ブロックの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を具体的な実施形態に基づき説明する。なお、本明細書において、数値範囲の下限値及び上限値を分けて記載する場合、当該数値範囲は、それらのうち任意の下限値と任意の上限値とを組み合わせたものとすることができる。本開示において、「A~B」を用いて表される数値範囲は、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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