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公開番号
2025102362
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219762
出願日
2023-12-26
発明の名称
トラック荷台へのシート掛け装置
出願人
有限会社三基
代理人
個人
主分類
B60P
7/04 20060101AFI20250701BHJP(車両一般)
要約
【課題】積み荷容量の大小変化に円滑対応でき、既存のトラックにも適用可能なトラック荷台へのシート掛け装置を提供する。
【解決手段】荷台の車両前方側及び後方側に取付けられる前多段シリンダ4と後多段シリンダ5と、荷台の後部外側に固着した後ウインチからのロープ7を該後多段シリンダの係合部55及び該前多段シリンダの係合部45に係合させ、荷台の前方外側に固着した前ウインチ6Aへ繋ぎ、該前ウインチ又は該後ウインチで該ロープを巻き取って移動させるようにしたロープ移動手段と、を車幅方向に一対具備し、且つ該ロープに両端部を着脱自在に取着可能な帯状部材8を具備し、荷台後部域で該帯状部材へシート9の引出端部9aを係止させ、該前ウインチを回し後方側からトラック荷台へシート9が掛けられるか、又は荷台前部域で該帯状部材へシート9の引出端部9aを係止させ、該後ウインチを回し前方側からトラック荷台へシート9が掛けられる。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
荷台の車両前方側で、先端に係合部を設けたロッドが上方向へ伸長するよう取付けられる前多段シリンダと
荷台の車両後方側で、先端に係合部を設けたロッドが上方向へ伸長するよう取付けられる後多段シリンダと、
荷台の車両後部外側に固着した後ウインチからのロープを、該後多段シリンダの係合部に係合させ、さらに該前多段シリンダの係合部に係合させて、荷台の車両前方外側に固着した前ウインチへつないで、該前ウインチ又は該後ウインチで該ロープを巻き取って移動させるようにしたロープ移動手段と、を車幅方向にそれぞれ一対具備し、
且つ一対の該ロープに両端部を着脱自在にそれぞれ取着して、車幅方向に配設される帯状部材を具備して、
荷台後部域にて、該帯状部材へシートの引出端部を係止させ、該前ウインチを回すことにより車両後方側からトラック荷台へのシートが掛けられるか、又は荷台前部域にて、該帯状部材へシートの引出端部を係止させ、該後ウインチを回すことにより車両前方側からトラック荷台へのシートが掛けられることを特徴とするトラック荷台へのシート掛け装置。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記前多段シリンダが鳥居の車両前側部分に取付け固定される一方、前記後多段シリンダは、シート掛けする時点で、起立させた後ろアオリに該後多段シリンダを車両後方側から取付け固定されるようにした請求項1記載のトラック荷台へのシート掛け装置。
【請求項3】
前記鳥居の立板部に上下方向に離間する開孔を複数形成し、前記後多段シリンダの前記係合部に係合させた前記ロープを、該係合部から、前記前多段シリンダの前記係合部に代えて、前記開孔の一つに貫通させて前記前ウインチへつなぐ請求項2記載のトラック荷台へのシート掛け装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックの荷台にシート掛けするトラック荷台へのシート掛け装置に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ウイングボディ車の登場によって、ドライバーはシート掛け作業から解放されたが、少数派となった平型車両のトラックでは依然として従来通りのシート掛け作業が行われている。
シート掛けは、荷物を積み込んでその荷を縛り、アオリを締めた状態で行う作業である。シートは基本的に片巻きであり、通常、荷台前方から荷台後部へ向かって伸ばしていく。ドライバーは荷台前部から後部まで何処かを歩いてシートを伸ばすことになるが、積み荷がある荷台上で歩けるスペースを探し求めなければならない。背の高い積み荷の場合は、鳥居掛けを要するが、場合によってはドライバーは鳥居上部へ登らなければならない。しかも、大型車の荷台をカバーするシートであれば約25kg~40kgとなり、重労働で且つ危険な作業になっている。
こうしたなか、作業性よく、また安全にトラックの荷台へのシート掛けを行うことのできるトラック荷台へのシート掛け装置が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4859547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1は、その請求項1記載のごとく「トラック荷台へ掛けられるシートを保持するとともに回転可能に形成されたL字型のシート保持アーム」を構成要件にしており、積み荷容量の大小変化に対応しづらいものになっていた。
また、「上記シートを保持したL字型の上記シート保持アームを自装置に固定して上記トラック側面を上記トラックの後方から前方に移動する」とあるが、重いシートが載ったL字型のシート保持アームを片持ちで自装置、さらに車輪で受け支えるので、不安定で且つ故障し易い構造になっている。
さらに、「上記トラック側面上を走行する車輪」とあるが、車輪がトラック側面上を走行させるには、汎用の側アオリでは満たさず、車輪が走行できるトラック側面用の専用部材への変更を余儀なくされる虞もあった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するもので、積み荷容量の大小変化に円滑対応でき、また故障の少ない構造で、さらに既存のトラックにも適用可能なトラック荷台へのシート掛け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明の第1態様は、荷台の車両前方側で、先端に係合部を設けたロッドが上方向へ伸長するよう取付けられる前多段シリンダと荷台の車両後方側で、先端に係合部を設けたロッドが上方向へ伸長するよう取付けられる後多段シリンダと、荷台の車両後部外側に固着した後ウインチからのロープを、該後多段シリンダの係合部に係合させ、さらに該前多段シリンダの係合部に係合させて、荷台の車両前方外側に固着した前ウインチへつないで、該前ウインチ又は該後ウインチで該ロープを巻き取って移動させるようにしたロープ移動手段と、を車幅方向にそれぞれ一対具備し、且つ一対の該ロープに両端部を着脱自在にそれぞれ取着して、車幅方向に配設される帯状部材を具備して、荷台後部域にて、該帯状部材へシートの引出端部を係止させ、該前ウインチを回すことにより車両後方側からトラック荷台へのシートが掛けられるか、又は荷台前部域にて、該帯状部材へシートの引出端部を係止させ、該後ウインチを回すことにより車両前方側からトラック荷台へのシートが掛けられることを特徴とするトラック荷台へのシート掛け装置にある。
本発明の第2態様は、上記第1態様で、前多段シリンダが鳥居の車両前側部分に取付け固定される一方、前記後多段シリンダは、シート掛けする時点で、起立させた後ろアオリに該後多段シリンダを車両後方側から取付け固定されるようにしたことを特徴とする。本発明の第3態様は、上記第2態様で、鳥居の立板部に上下方向に離間する開孔を複数形成し、前記後多段シリンダの前記係合部に係合させた前記ロープを、該係合部から、前記前多段シリンダの前記係合部に代えて、前記開孔の一つに貫通させて前記前ウインチへつなぐことを特徴とする。
【0007】
(作用)
前多段シリンダと後多段シリンダとロープ移動手段と帯状部材を具備し、帯状部材へシートの引出端部を係止させ、前ウインチ又は後ウインチを回すことによりトラック荷台へのシートが掛けられるようにすると、既存のトラックにも適用し易い構成になっている。且つ故障の少ない構造にして、作業者はシートを直接手に持ってシート掛けをしなくて済む。そして、ロープに係合する係合部を設けたロッドが上方向に伸長するように前多段シリンダ及び後多段シリンダに取付けられると、ロッドの必要最小限の伸長により積み荷よりも高くシートを持ち上げてのシート掛けが可能になる。よって、ロープに取着した帯状部材にシートの引出端部を係止させた後、ロッドを伸長させて積み荷よりも高くシートを持ち上げ、前ウインチ又は後ウインチを回すだけで、トラック荷台へのシート掛けが簡単且つ安全にできる。
また、第2態様のごとく、前多段シリンダが鳥居の車両前側部分に取付け固定される一方、前記後多段シリンダは、シート掛けする時点で、起立させた後ろアオリに該後多段シリンダを車両後方側から取付け固定されると、荷台のスペースを減らさずに、本トラック荷台へのシート掛け装置をトラックに装備できる。
さらに、第3態様のごとく、鳥居の立板部に上下方向に離間する開孔を複数形成し、前記後多段シリンダの前記係合部に係合させた前記ロープを、該係合部から、前記前多段シリンダの前記係合部に代えて、前記開孔の一つに貫通させて前記前ウインチへつなぐと、鳥居よりも高さが低い積み荷でもトラック荷台へのシート掛けができるようになるので、積み荷容量の大小変化に臨機応変に円滑対応できる。適用範囲が拡がる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のトラック荷台へのシート掛け装置は、故障の少ない構造にして簡単且つ安全にシート掛けができ、また既存のトラックにも装備し易い構成であり、さらに積み荷容量の大小変化にも円滑対応できるなど多大な効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
トラック荷台へのシート掛け装置を取付けたトラックの車両前方部の概略側面図とその円内拡大図である。
図1で、鳥居の車両前側部分の概略正面図である。
シート掛け装置を取付けたトラックの車両後方部の概略側面図である。
(イ)が図3の部分拡大断面図、(ロ)が(イ)のIV-IV線要部矢視図である。
後多段シリンダが収納下にあるトラックの車両後方部の概略側面図である。
図5から後多段シリンダを引き出した概略側面図である。
後多段シリンダを収納する箇所を荷台なしのトラックで示す平面図である。
シート掛けのスタート時におけるトラック後方からの背面図である。
(イ)がシート掛けの準備でロープを引出す説明斜視図、(ロ)が(イ)のロープに帯状部材を配設した説明斜視図である。
図9(ロ)の帯状部材にシートの引出端部を取付けた概略側面図である。
図10の前後多段シリンダのロッドを伸長させた概略側面図である。
図11の前ウインチを巻いて鳥居付近までシートを引っ張った概略側面図である。
積み荷が少ない場合の図10に代わる他態様図であるである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るトラック荷台へのシート掛け装置について詳述する。
図1~図13は本発明のトラック荷台へのシート掛け装置(以下、単に「シート掛け装置」ともいう。)の一形態で、図1はシート掛け装置を取付けたトラックの車両前方部の側面図、図2は図1の鳥居の車両前側部分の正面図、図3はシート掛け装置を取付けたトラック車両後方部の側面図、図4は(イ)が図3の部分断面図、(ロ)が(イ)のIV-IV線要部矢視図、図5は後多段シリンダが収納下にあるトラック車両後方部の側面図、図6は図5から後多段シリンダを引き出した側面図、図7は後多段シリンダを収納する箇所を荷台なしトラックで示す平面図、図8はシート掛けのスタート時におけるトラック後方からの背面図、図9は(イ)がシート掛けの準備でロープを引出す斜視図、(ロ)が(イ)のロープに帯状部材を配設した斜視図、図10は図9(ロ)の帯状部材にシートの引出端部を取付けた側面図、図11は図10の前後多段シリンダのロッドを伸長させた側面図、図12は図11の前ウインチを巻いて鳥居付近までシートを引っ張った側面図、図13は積み荷が少ない場合の図10に代わる他態様図である。各図は判り易くするため要部を強調図示し、本発明と直接関係しない部分を省略する。シーブSHは図3,図4以外で図示を省略し、また図5ではレール57の図示を省いている。
(【0011】以降は省略されています)
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