TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025101722
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2024171078
出願日
2024-09-30
発明の名称
アルコール飲料
出願人
サントリーホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12G
3/06 20060101AFI20250630BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】アルコール飲料に好適な飲みごたえ及び香味を有しつつ、辛味などの不適な香味が低減された新たなアルコール飲料が求められている。
【解決手段】アルコール度数が1.5~9.5(v/v)%であり、酪酸エチルの含有量が0.05mg/L超0.60mg/L未満であり、カプロン酸エチルの含有量が0.05mg/L超0.60mg/L未満である、アルコール飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルコール度数が1.5~9.5(v/v)%であり、
酪酸エチルの含有量が0.05mg/L超0.60mg/L未満であり、
カプロン酸エチルの含有量が0.05mg/L超0.60mg/L未満である、
アルコール飲料。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
下記式(1)を満たす、
式(1):X1/Y≧0.01
[上記式(1)中、X1は酪酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、Yはアルコール度数(単位:(v/v)%)を示す。]請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項3】
下記式(2)を満たす、
式(2):X2/Y≧0.01
[上記式(2)中、X2はカプロン酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、Yはアルコール度数(単位:(v/v)%)を示す。]請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項4】
下記式(3)を満たす、
式(3):(X1+X2)/Y≧0.02
[上記式(3)中、X1は酪酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、X2はカプロン酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、Yはアルコール度数(単位:(v/v)%)を示す。]請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項5】
酪酸エチルの含有量が0.10mg/L以上0.60mg/L未満である、請求項1~4のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
【請求項6】
カプロン酸エチルの含有量が0.10mg/L以上0.60mg/L未満である、請求項1~4のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
【請求項7】
苦味価が、3.0BUs以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
【請求項8】
ピログルタミン酸の含有量が、15.0mg/L以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
【請求項9】
原料としてホップを用いる、請求項1~4のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
【請求項10】
前記アルコール飲料が、ビールテイスト飲料である、請求項1~4のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルコール飲料及びアルコール飲料の香味改善方法、並びにアルコール飲料の製造方法に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、最近の消費者の多様化した好みに応じて、様々なアルコール飲料が検討され、提供されている。
例えば、特許文献1には、カルボン酸エステル、アルデヒドおよびペンチルアルコールからなる群より選ばれる1以上の香気成分とテルペノイドとを含み、原材料にホップを用いないビールテイスト飲料が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-000061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような状況下、アルコール飲料に好適な飲みごたえ及び香味を有しつつ、辛味などの不適な香味が低減された新たなアルコール飲料が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、アルコール度数、酪酸エチルの含有量及びカプロン酸エチルの含有量を所定の範囲に調整したアルコール飲料等を提供する。
具体的態様としては、下記[1]~[17]の態様を提供する。
[1]
アルコール度数が1.5~9.5(v/v)%であり、
酪酸エチルの含有量が0.05mg/L超0.60mg/L未満であり、
カプロン酸エチルの含有量が0.05mg/L超0.60mg/L未満である、
アルコール飲料。
[2]
下記式(1)を満たす、
式(1):X1/Y≧0.01
[上記式(1)中、X1は酪酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、Yはアルコール度数(単位:(v/v)%)を示す。][1]に記載のアルコール飲料。
[3]
下記式(2)を満たす、
式(2):X2/Y≧0.01
[上記式(2)中、X2はカプロン酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、Yはアルコール度数(単位:(v/v)%)を示す。][1]又は[2]に記載のアルコール飲料。
[4]
下記式(3)を満たす、
式(3):(X1+X2)/Y≧0.02
[上記式(3)中、X1は酪酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、X2はカプロン酸エチルの含有量(単位:mg/L)を示し、Yはアルコール度数(単位:(v/v)%)を示す。][1]~[3]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[5]
酪酸エチルの含有量が0.10mg/L以上0.60mg/L未満である、[1]~[4]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[6]
カプロン酸エチルの含有量が0.10mg/L以上0.60mg/L未満である、[1]~[5]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[7]
苦味価が、3.0BUs以上である、[1]~[6]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[8]
ピログルタミン酸の含有量が、15.0mg/L以上である、[1]~[7]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[9]
原料としてホップを用いる、[1]~[8]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[10]
前記アルコール飲料が、ビールテイスト飲料である、[1]~[9]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[11]
前記ビールテイスト飲料が、上面発酵ビールテイスト飲料である、[10]に記載のアルコール飲料。
[12]
麦芽比率が60質量%未満である、[1]~[11]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[13]
麦芽比率が25質量%未満である、[1]~[11]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[14]
原料として麦芽を実質的に使用しない、[1]~[11]のいずれか一項に記載のアルコール飲料。
[15]
下記工程(1)及び工程(a)~(c)を有する、アルコール飲料の製造方法。
・工程(1):各種原料を用いて、糖化処理、煮沸処理、及び固形分除去処理のうち少なくとも1つの処理を行い、飲料前液を得る工程。
・工程(a):前記アルコール飲料のアルコール度数を1.5~9.5(v/v)%に調整する工程。
・工程(b):前記アルコール飲料の酪酸エチルの含有量を0.05mg/L超0.60mg/L未満に調整する工程。
・工程(c):前記アルコール飲料のカプロン酸エチルの含有量を0.05mg/L超0.60mg/L未満に調整する工程。
[16]
さらに下記工程(2)を有する、[15]に記載のアルコール飲料の製造方法。
・工程(2):工程(1)で得た飲料前液に酵母を添加して、アルコール発酵を行う工程。
[17]
最終製品の
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、アルコール飲料に好適な飲みごたえを有するアルコール飲料を提供する。本発明の一態様によれば、アルコール飲料に好適なフルーティな香りを有するアルコール飲料を提供する。本発明の一態様によれば、アルコール飲料に好適なフローラルな香りを有するアルコール飲料を提供する。
また、本発明の一態様によれば、アルコール飲料に不適な辛味が低減されたアルコール飲料を提供する。本発明の一態様によれば、アルコール飲料に不適なバナナ様の香りが低減されたアルコール飲料を提供する。本発明の一態様によれば、アルコール飲料に不適なリンゴ様の香りが低減されたアルコール飲料を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載された数値範囲については、上限値及び下限値を任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「好ましくは30~100、より好ましくは40~80」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。また、例えば、数値範囲として「好ましくは30以上、より好ましくは40以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは80以下である」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。
加えて、本明細書に記載された数値範囲として、例えば「60~100」との記載は、「60以上(60又は60超)、100以下(100又は100未満)」という範囲であることを意味する。
【0008】
1. アルコール飲料
本明細書において、「アルコール飲料」は、エタノールを含有する飲料を広く包含する。本発明の一態様のアルコール飲料は、アルコール度数が1.0(v/v)%以上のアルコール含有飲料であってもよく、アルコール度数が1.0(v/v)%未満のノンアルコール飲料であってもよい。
アルコール含有飲料としては、具体的には、例えば、ビールテイスト飲料、日本酒、ワイン、焼酎、乳酸菌の発酵液等を含有するチューハイ等が挙げられる。ノンアルコール飲料としては、具体的には、例えば、乳酸菌飲料、発酵茶、上記アルコール含有飲料のアルコール分を除去したノンアルコール飲料等が挙げられる。
【0009】
本明細書において、「ビールテイスト飲料」とは、ビール様の風味をもつアルコール含有又はノンアルコールの飲料をいう。つまり、本明細書のビールテイスト飲料は、特に断わりがない場合、ビール風味を有するいずれの飲料をも包含する。
したがって、「ビールテイスト飲料」には、例えば、麦芽、ホップ、及び水を原料として、これらを、酵母を用いて発酵させて得られる麦芽発酵アルコール飲料であるビールやビールテイスト飲料だけでなく、麦芽を用いずにホップ及び水を原料として酵母を用いて発酵させて得られる発酵アルコール飲料(発酵ビールテイスト飲料)、及び麦芽を用いずにホップ及び水を原料としてエステルや高級アルコール、ラクトン等の香気成分を含むビール香料が添加された非発酵アルコール飲料(非発酵ビールテイスト飲料)をも包含する。
【0010】
ビール香料に含まれる香気成分としては、例えば、酢酸イソアミル、酢酸エチル、n-プロパノール、イソブタノール、アセトアルデヒド、カプロン酸エチル、カプリル酸エチル、イソアミルプロピオネート、リナロール、ゲラニオール、シトラール、4-ビニルグアイアコール(4-VG)、4-メチル-3-ペンテン酸、2-メチル-2-ペンテン酸、1,4-シネオール、1,8-シネオール、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、γ-デカノラクトン、γ-ウンデカラクトン、ヘキサン酸エチル、2-メチル酪酸エチル、n-酪酸エチル、ミルセン、シトラール、リモネン、マルトール、エチルマルトール、フェニル酢酸、フラネオール、フルフラール、メチオナール、3-メチル-2-ブテン-1-チオール、3-メチル-2-ブタンチオール、ダイアセチル、フェルラ酸、ゲラン酸、ゲラニルアセテート、酪酸エチル、オクタン酸、デカン酸、9-デセン酸、ノナン酸、テトラデカン酸、プロパン酸、2-メチルプロパン酸、γ-ブチロラクトン、2-アミノアセトフェノン、3-フェニルプロピオン酸エチル、2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン、ジメチルスルホン、3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオン、2-メチルブタナール、3-メチルブタナール、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、2-アセチルフラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ヘキサナール、ヘキサノール、シス-3-ヘキセナール、1-オクテン-3-オール、β-ユーデスモール、4-メルカプト-4-メチルペンタン-2-オン、β-カリオフィレン、β-ミルセン、フルフリルアルコール、2-エチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、酢酸2-メチルブチル、イソアミルアルコール、5-ヒドロキシメチルフルフラール、フェニルアセトアルデヒド、1-フェニル-3-ブテン-1-オン、トランス-2-ヘキセナール、ノナナール、フェネチルアルコール、β-ダマセノン、メントン、酢酸メンチルジメチルトリスルフィド、2-エチル-3,5-ジメチルピラジン、シス-3-ヘキセノール、γ-テルピネン、シス-リナロールオキシド等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
細胞培養容器
1日前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
6日前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
1か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
今日
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
1か月前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
1日前
サッポロビール株式会社
飲料
29日前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
1か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
20日前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
6日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
1日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
1日前
個人
ナノ微粒子の製造方法
29日前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
1か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
2か月前
株式会社アテクト
培養シート
2か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
1か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
13日前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
6日前
学校法人藤田学園
アンチセンス核酸およびその利用
1か月前
個人
移植材料の評価方法
16日前
花王株式会社
肌タイプの分類方法
2か月前
ニプロ株式会社
コネクタ及びバッグ
2か月前
ZACROS株式会社
排気ユニット、及び培養装置
8日前
学校法人東京電機大学
酵母、及び食品用添加剤
21日前
学校法人近畿大学
遺伝子組換えコクナーゼおよびその前駆体
2か月前
bitBiome株式会社
ポリペプチド及びその用途
今日
学校法人上智学院
生物の管理方法
2か月前
学校法人上智学院
核酸塩基検出剤
1か月前
関西電力株式会社
微細藻類培養システム及び微細藻類培養方法
2か月前
日新蜂蜜株式会社
蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法
2日前
カルビー株式会社
睡眠の質を評価する方法
27日前
国立大学法人東京科学大学
慢性腎臓病の検査方法
2か月前
学校法人藤田学園
幹細胞付着用シート
6日前
続きを見る
他の特許を見る