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公開番号2025101132
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217751
出願日2023-12-25
発明の名称レトルトパウチ食品製品の製造方法
出願人株式会社悠心
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類A23B 2/00 20250101AFI20250630BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】充填包装機によって連続的に製造されるレトルトパウチ食品製品を大気圧下で高温加熱殺菌する方法によって簡便に製造する技術を提供すること。
【解決手段】充填包装機にて連続して製造されるレトルト用パウチ食品を、一対の金属製セル内にそれぞれ個別に収容してセル体とするセル体形成工程と、セル体を、沸点が100℃超の加熱媒体が充填された加熱バス内に浸漬させて、該セル体内に収容されている前記レトルト用パウチ食品内の内容物を大気圧下で加熱する加熱殺菌工程と、加熱殺菌工程において加熱殺菌されたセル体を、50℃以下の冷却バス内に浸漬させることにより、該レトルト用パウチ食品内の内容物を冷却する冷却工程と、を経てレトルトパウチ食品製品を連続的に製造すること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
充填包装機にて帯状の包装用多層フィルムをヒートシールすることによりパウチに製袋しながら、該パウチ内に内容物を充填包装してレトルト用パウチ食品を製造したのち、それを加熱殺菌してレトルトパウチ食品製品を製造する方法において、
充填包装機にて連続して製造される前記レトルト用パウチ食品を、一対の金属製セル内にそれぞれ個別に収容してセル体とするセル体形成工程と、
前記セル体を、沸点が100℃超の加熱媒体が充填された加熱バス内に浸漬させて、該セル体内に収容されている前記レトルト用パウチ食品内の内容物を大気圧下で加熱する加熱殺菌工程と、
前記加熱殺菌工程において加熱殺菌された前記セル体を、50℃以下の冷却バス内に浸漬させることにより、該レトルト用パウチ食品内の内容物を冷却する冷却工程と、
を経てレトルトパウチ食品製品を連続的に製造することを特徴とするレトルトパウチ食品製品の製造方法。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記一対のセルの、相互に対向する面の少なくとも一方に凹部を設け、該凹部内に前記レトルト用パウチ食品を収容することを特徴とする請求項1に記載のレトルトパウチ食品製品の製造方法。
【請求項3】
前記レトルト用パウチ食品は、少なくともヒートシール部分を含む外周縁部が、前記一対のセルの外周部分に挟持されて、該一対のセルの間に密封されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレトルトパウチ食品製品の製造方法。
【請求項4】
前記レトルト用パウチ食品は、少なくともヒートシール部分の内縁部を含む外周縁部が、一対の前記セルの相互間に所定の隙間をあけて挟持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレトルトパウチ食品製品の製造方法。
【請求項5】
前記セル体形成工程と前記加熱殺菌工程との間に、前記セル体を複数積層させてユニットとする積層工程を備え、該セル体をユニット単位で移動させることを特徴とする請求項1または2に記載のレトルトパウチ食品製品の製造方法。
【請求項6】
前記加熱媒体は、グリセリン、プロピレングリコールおよび1,3-ブチレングリコールから選ばれる1以上の油、食塩水あるいは前記油と水との混合液体であることを特徴とする請求項1または2に記載のレトルトパウチ食品製品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に包装用の多層フィルム(積層プラスチックフィルム)を用いて、これをヒートシールすることでパウチを製袋しながら、被包装物の充填を行う充填包装機によりレトルト用パウチ食品を製造し、これを大気圧下で高温加熱殺菌してレトルトパウチ食品製品を簡便に製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
レトルトパウチ食品製品は、パウチ内を無菌状態にできるため常温で長期保存が可能であり、カレーやシチューなどのような調理済みの食品を梱包して、個食に供するのに便利であると共に、災害時の非常食品としても広く用いられている。
【0003】
レトルトパウチ食品製品は一般に、「レトルトパウチ食品品質表示基準(消費者庁告示)」にて「プラスチックフィルム若しくは金属はく又はこれらを多層に合わせたものを袋状その他の形状に成形した容器(気密性及び遮光性を有するものに限る。)に調製した食品を詰め、熱溶融により密封し、加圧加熱殺菌したもの」と定義されている。
【0004】
そのため、レトルトパウチ食品製品は、包装用の多層フィルム等からなるパウチ(容器)内に食品を充填包装して製造される。例えば、特許文献1のように、レトルト用パウチ食品をレトルト釜に入れて、該レトルト用パウチ食品が破袋しないように加圧しながら高温の蒸気(もしくは熱水)を押し込んで高温下(105~115℃をセミレトルト殺菌、120℃をレトルト殺菌、130℃以上をハイレトルト殺菌と言う。)で数秒~30分程度保持することで、加圧加熱殺菌して製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-096786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
レトルト用パウチ食品の加熱殺菌処理は、上記したように加圧下で行われるため設備が高価で、大型化すると共に、加熱殺菌処理後の冷却時も該レトルト用パウチ食品が破袋しないようにレトルト釜内を減圧しながら、徐々に冷却する必要もあり、時間もコストもかかる点に課題があった。
【0007】
とくに、近年、充填包装機および包装用の多層フィルムの発展により、レトルト用パウチ食品を連続して高速で製造することが可能となったものの、上記したように加熱殺菌処理の効率が悪いため、複数のレトルト釜が必要になる等、自動化による生産性向上の障害となっていた。
【0008】
そこで、本発明の目的は、充填包装機によって連続的に製造されるレトルトパウチ食品製品を大気圧下で高温加熱殺菌する方法によって簡便に製造する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を実現するために開発した本発明にかかるレトルトパウチ食品製品の製造方法は、充填包装機にて帯状の包装用多層フィルムをヒートシールすることによりパウチに製袋しながら、該パウチ内に内容物を充填包装してレトルト用パウチ食品を製造したのち、それを加熱殺菌してレトルトパウチ食品製品を製造する方法において、
充填包装機にて連続して製造される前記レトルト用パウチ食品を、一対の金属製セル内にそれぞれ個別に収容してセル体とするセル体形成工程と、
前記セル体を、沸点が100℃超の加熱媒体が充填された加熱バス内に浸漬させて、該セル体内に収容されている前記レトルト用パウチ食品内の内容物を大気圧下で加熱する加熱殺菌工程と、
前記加熱殺菌工程において加熱殺菌された前記セル体を、50℃以下の冷却バス内に浸漬させることにより、該レトルト用パウチ食品内の内容物を冷却する冷却工程と、
を経てレトルトパウチ食品製品を連続的に製造することを特徴とする。
【0010】
そして、本発明に係る前記レトルトパウチ食品製品の製造方法において、
(1)前記一対のセルの、相互に対向する面の少なくとも一方に凹部を設け、該凹部内に前記レトルト用パウチ食品を収容すること、
(2)前記レトルト用パウチ食品は、少なくともヒートシール部分を含む外周縁部が、前記一対のセルの外周部分に挟持されて、該一対のセルの間に密封されていること、
(3)前記レトルト用パウチ食品は、少なくともヒートシール部分の内縁部を含む外周縁部が、一対の前記セルの相互間に所定の隙間をあけて挟持されていること、
(4)前記セル体形成工程と前記加熱殺菌工程との間に、該セル体を複数積層させてユニットとする積層工程を備え、該セル体をユニット単位で移動させること、
(5)前記加熱媒体は、グリセリン、プロピレングリコールおよび1,3-ブチレングリコールから選ばれる1以上の油、食塩水あるいは前記油と水との混合液体であること、
が好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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