TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025098567
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214791
出願日
2023-12-20
発明の名称
医用画像処理装置、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラム
出願人
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
A61B
5/055 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】2つの医用画像のミスマッチの定量評価の精度向上。
【解決手段】本実施形態に係る医用画像処理装置は、撮像部位を有する第1医用画像と第1医用画像に関する撮像と異なる撮像により収集され当該撮像部位を含む第2医用画像とを取得する取得部と、第1医用画像での病変に関する第1領域を特定する特定部と、第1領域が撮像部位に対して両側性か片側性かを判定する判定部と、第1領域が両側性であれば、第2医用画像において第1領域とは異なる領域を正常な部分を示す第2領域として決定し、第1領域が片側性であれば、第2医用画像において撮像部位の中心線に対して第1領域の線対称に対応する領域を第2領域として決定する決定部と、第2医用画像において、第1領域に関する第1特徴量と第2領域に関する第2特徴量とを計算し、第1、第2特徴量に基づいて第1、第2医用画像のミスマッチに関する指標を計算する計算部と、を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
被検体の撮像部位に対する所定の撮像により収集された第1医用画像と、前記所定の撮像と異なる撮像により収集され、前記撮像部位を含む第2医用画像とを取得する取得部と、
前記第1医用画像に基づいて、前記撮像部位における病変に関する第1領域を特定する特定部と、
前記撮像部位における前記第1領域の位置に基づいて、前記第1領域が前記撮像部位に対して両側性であるかまたは片側性であるかを判定する判定部と、
前記第1領域が両側性であると判定された場合、前記第2医用画像において前記第1領域とは異なる領域を、前記撮像部位における正常な部分を示す第2領域として決定し、前記第1領域が片側性であると判定された場合、前記第2医用画像において前記撮像部位に対する中心線を対称軸として前記第1領域の線対称に対応する領域を、前記第2領域として決定する決定部と、
前記第2医用画像において、前記第1領域における複数の画素値による特徴を示す第1特徴量と前記第2領域における複数の画素値による特徴を示す第2特徴量とを計算し、前記第1特徴量と前記第2特徴量とに基づいて、前記第1医用画像と前記第2医用画像とのミスマッチに関する指標を計算する計算部と、
を備える医用画像処理装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1医用画像と前記第2医用画像とは、前記撮像部位のアキシャル断面または前記撮像部位のコロナル断面である、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記第1医用画像は、拡散強調画像であって、
前記第2医用画像は、FLAIR(Fluid Attenuated Inversion Recovery)画像である、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記第1特徴量は、前記第1領域に含まれる複数の画素値に基づく統計値であって、
前記第2特徴量は、前記第2領域に含まれる複数の画素値に基づく統計値である、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
前記指標は、前記第1特徴量と前記第2特徴量との比である、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記撮像部位に対する中心線を対称軸として前記第1領域の線対称に対応する対称領域と前記第1領域とが重なる場合、前記第1領域が両側性であると判定し、前記対称領域と前記第1領域とが重ならない場合、前記第1領域が片側性であると判定する、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項7】
前記判定部は、前記撮像部位に対する中心線を対称軸として前記第1領域の線対称に対応する対称領域と前記第1領域とが重なる重複領域のサイズが所定の閾値を超えた場合、前記第1領域が両側性であると判定し、前記重複領域のサイズが前記所定の閾値以下である場合、前記第1領域が片側性であると判定する、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記撮像部位に対する中心線を超えて位置する解剖学的部位に前記第1領域が含まれるか否かを判定し、前記第1領域が前記解剖学的部位に含まれる場合、前記第1領域が両側性であると判定し、前記第1領域が前記解剖学的部位に含まれない場合、前記第1領域が片側性であると判定する、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項9】
前記特定部は、前記第2医用画像に対する所定の画像処理により、前記解剖学的部位を特定する、
請求項8に記載の医用画像処理装置。
【請求項10】
前記第1領域が両側性であると判定された場合、前記決定部は、所定の値を超える見かけの拡散係数を有する領域を、前記第2領域として決定する、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像処理装置、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、脳梗塞の発症時間を予測する方法として、磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)画像のうち拡散強調画像(Diffusion Weighted Image:DWI)とFLAIR(Fluid Attenuated Inversion Recovery)画像とのミスマッチ(DWI/FLAIRミスマッチ現象)に着目する方法がある。
【0003】
DWI画像は、急性期の脳梗塞を描出することができる。一方、急性期の脳梗塞では、FLAIR画像では変化は見られない。これらのことから、ユーザーは、図10に示すように、DWI画像とFLAIR画像との差(ミスマッチ)を利用して、被検体の脳梗塞が急性期の脳梗塞か否かを判断する。図10に示すように、DWI画像とFLAIR画像とのミスマッチがある場合(TMM)では、急性期の脳梗塞に該当し、ミスマッチがない場合(NMM)では、急性期ではない脳梗塞に該当する場合が多い。
【0004】
急性期の脳梗塞であれば、例えば、rt-PA(recombinant tissue-type plasminogen activator)投与による血栓除去の効果が認められる。このため、被検体で発生した脳梗塞が急性期か否かを把握したいという要望がある。脳梗塞は、就寝中など夜中から朝方にかけて発症することが多く、脳梗塞の発症時間が不明な場合が多い。このため、DWI/FLAIRミスマッチ現象に着目することで、脳梗塞の発症からのおおよその経過時間を把握することが可能となることがある。
【0005】
DWI/FLAIRミスマッチ現象では、まず、DWI画像において脳梗塞に関する領域が患側側の領域(以下、患側領域と呼ぶ)が特定され、患側領域が、FLAIR画像にマッピングされる。次いで、FLAIR画像において、脳の中心線を対称軸として患側領域の線対称に対応する領域が、健側側の領域(以下、健側領域と呼ぶ)として決定される。続いて、FLAIR画像における患側領域と健側領域とを用いて、DWI/FLAIRミスマッチ現象を定量化することが知られている。
【0006】
しかしながら、小脳梗塞や両側性梗塞など被検体の脳の左右両側に梗塞がある場合、既知のDWI/FLAIRミスマッチ現象の定量化では、患側と健側との区別ができない。このため、患側領域と健側領域とによるDWI/FLAIRミスマッチ現象の定量評価が困難となる。したがって、医師は、自身の頭の中でDWI/FLAIRミスマッチ現象を定性的に判断している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Cheng, Bastian, et al. “Quantitative measurements of relative fluid-attenuated inversion recovery (FLAIR) signal intensities in acute stroke for the prediction of time from symptom onset.” Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism 33.1 (2013): 76-84.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、病変の両側性および片側性に関わらず、2つの医用画像におけるミスマッチの定量評価の精度を向上させることにある。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態に係る医用画像処理装置は、取得部と、特定部と、判定部、決定部と、計算部と、を備える。取得部は、被検体の撮像部位に対する所定の撮像により収集された第1医用画像と、前記所定の撮像と異なる撮像により収集され、前記撮像部位を含む第2医用画像とを取得する。特定部は、前記第1医用画像に基づいて、前記撮像部位における病変に関する第1領域を特定する。判定部は、前記撮像部位における前記第1領域の位置に基づいて、前記第1領域が前記撮像部位に対して両側性であるかまたは片側性であるかを判定する。決定部は、前記第1領域が両側性であると判定された場合、前記第2医用画像において前記第1領域とは異なる領域を、前記撮像部位における正常な部分を示す第2領域として決定し、前記第1領域が片側性であると判定された場合、前記第2医用画像において前記撮像部位に対する中心線を対称軸として前記第1領域の線対称に対応する領域を、前記第2領域として決定する。計算部は、前記第2医用画像において、前記第1領域における複数の画素値による特徴を示す第1特徴量と前記第2領域における複数の画素値による特徴を示す第2特徴量とを計算し、前記第1特徴量と前記第2特徴量とに基づいて、前記第1医用画像と前記第2医用画像とのミスマッチに関する指標を計算する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る医用画像処理装置を含む医用情報処理システムの構成の一例を示すブロック図。
図2は、実施形態に係り、第2医用画像において、第1領域と、対称領域との一例を示す図。
図3は、実施形態に係り、第2医用画像において、第1領域と、対称領域との一例を示す図。
図4は、実施形態に係り、第2医用画像において、第1領域と、対称領域との一例を示す図。
図5は、実施形態に係り、第1領域が両側性である場合において、第1領域と第2領域との一例を示す図。
図6は、実施形態に係り、ミスマッチ評価処理の手順の一例を示すフローチャート。
図7は、実施形態に係り、第1領域が片側性と判定された場合において、第2医用画像に第1領域および第2領域が重畳され、ミスマッチ指標の凡例とともに、ディスプレイに表示された一例を示す図。
図8は、実施形態係り、第1領域が両側性と判定された場合において、第2医用画像に第1領域および第2領域が重畳され、ミスマッチ指標の凡例とともに、ディスプレイに表示された一例を示す図。
図9は、図8に示す表示例において、複数の区分領域をさらに重畳させた一例を示す図。
図10は、従来技術に係り、DWI画像とFLAIR画像との差(ミスマッチ)の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
健康器具
4か月前
個人
歯茎みが品
5か月前
個人
鼾防止用具
4か月前
個人
導電香
5か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
嚥下鍛錬装置
9日前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
白内障治療法
4か月前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
バッグ式オムツ
29日前
個人
片足歩行支援具
6か月前
個人
収納容器
7か月前
個人
クリップ
6か月前
個人
歯の修復用材料
23日前
個人
歯の保護用シール
1か月前
個人
眼科診療車
6か月前
個人
口内洗浄具
5か月前
個人
陣痛緩和具
9日前
個人
シャンプー
2か月前
三生医薬株式会社
錠剤
4か月前
個人
車椅子持ち上げ器
4か月前
株式会社大野
骨壷
13日前
個人
服薬支援装置
3か月前
株式会社コーセー
美爪料
6か月前
株式会社コーセー
化粧料
6か月前
株式会社結心
手袋
4か月前
個人
除菌システム
6か月前
個人
避難困難者救出台車
6か月前
株式会社 MTG
浴用剤
5か月前
株式会社八光
剥離吸引管
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
29日前
個人
歯列矯正用器具
4か月前
株式会社松風
口腔用組成物
6日前
続きを見る
他の特許を見る