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公開番号
2025098508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214682
出願日
2023-12-20
発明の名称
表面処理金属部材の製造方法
出願人
日本ペイント・サーフケミカルズ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C23C
26/00 20060101AFI20250625BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】表面処理金属部材の好ましい耐食性が得られ、かつ外観不良を抑制できる表面処理金属部材の製造方法を提供すること。
【解決手段】表面処理金属部材の製造方法であって、脱脂水洗工程、表面処理剤接触工程、及び乾燥工程、を含み、水系表面処理剤は、シラノール基以外の極性官能基を含まないケイ素含有化合物(A)、水溶性アミノ基含有化合物(B)、及び、水を含み、水系表面処理剤における、ケイ素含有化合物(A)と水溶性アミノ基含有化合物(B)との合計質量濃度である、(A+B)の質量濃度が1~30g/Lの範囲内であり、水系表面処理剤における、ケイ素含有化合物(A)と水溶性アミノ基含有化合物(B)との合計質量濃度(A+B)に対する、ケイ素含有化合物(A)の質量濃度比{A/(A+B)}の値が45~95%の範囲内である、表面処理金属部材の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
表面処理金属部材の製造方法であって、
金属部材を脱脂し次いで水洗して、脱脂水洗した金属部材を形成する、脱脂水洗工程、
前記脱脂水洗した金属部材を水系表面処理剤と接触させて、表面に液膜を有する金属部材を形成する、表面処理剤接触工程、及び
前記表面に液膜を有する金属部材の液膜を乾燥させて皮膜を形成する、乾燥工程、を含み、
前記水系表面処理剤は、
シラノール基以外の極性官能基を含まないケイ素含有化合物(A)、水溶性アミノ基含有化合物(B)、及び、水を含み、
前記水系表面処理剤における、前記ケイ素含有化合物(A)及び前記水溶性アミノ基含有化合物(B)の合計質量濃度である、(A+B)の質量濃度が1~30g/Lの範囲内であり、
前記水系表面処理剤における、前記ケイ素含有化合物(A)と前記水溶性アミノ基含有化合物(B)との合計質量濃度(A+B)に対する、前記ケイ素含有化合物(A)の質量濃度比{A/(A+B)}の値が45~95%の範囲内である、
表面処理金属部材の製造方法。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記金属部材は、加工成型部材である、請求項1に記載の表面処理金属部材の製造方法。
【請求項3】
前記ケイ素含有化合物(A)はシラノール基を1分子中に2つ以上有するケイ素含有化合物である、請求項1に記載の表面処理金属部材の製造方法。
【請求項4】
前記ケイ素含有化合物(A)は1,2-ビス(トリエトキシシリル)エタンである、請求項1に記載の表面処理金属部材の製造方法。
【請求項5】
前記水溶性アミノ基含有化合物(B)はアミノシラン、又はアミン変性エポキシ樹脂である、請求項1に記載の表面処理金属部材の製造方法。
【請求項6】
前記表面処理剤接触工程の終了時から前記乾燥工程の開始時までの時間間隔が30秒以上である、請求項1に記載の表面処理金属部材の製造方法。
【請求項7】
前記水系表面処理剤により形成される皮膜の乾燥後の皮膜量が、1~100mg/m
2
の範囲内である、請求項1に記載の表面処理金属部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面処理金属部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、金属部材の表面に塗装を行う場合、通常、金属部材への耐食性、塗膜密着性等の付与を目的とし、塗装前の金属部材の表面に化成皮膜を形成する、化成処理が行われている。
【0003】
化成処理としては、リン酸塩系の表面処理剤や、ニッケル等の有害な重金属を含まないジルコニウム系の表面処理剤を用いた化成処理が従来行われている。しかし、従来の表面処理剤では表面処理剤を常温で使用できない、副生成物である化成スラッジが発生する、化成処理後に1回以上の水洗工程が必要になることで処理時間及び処理コストが増大する、等の課題があった。そこで、近年では上記の課題を解決できる塗布型の表面処理剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/264949号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているような塗布型の表面処理剤は、表面処理剤を金属部材に接触させてから乾燥させるまでの時間間隔が長くなる場合、表面処理剤の液垂れや金属部材の加工部等において液溜まりが発生する可能性がある。表面処理剤の液垂れが発生すると、金属部材の耐食性が部分的に低下するリスクがある。表面処理剤の液溜まりが発生すると、金属部材が外観不良となるリスクがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、表面処理金属部材の好ましい耐食性が得られ、かつ外観不良を抑制できる、表面処理金属部材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本開示は、表面処理金属部材の製造方法であって、金属部材を脱脂し次いで水洗して、脱脂水洗した金属部材を形成する、脱脂水洗工程、前記脱脂水洗した金属部材を水系表面処理剤と接触させて、表面に液膜を有する金属部材を形成する、表面処理剤接触工程、及び前記表面に液膜を有する金属部材の液膜を乾燥させて皮膜を形成する、乾燥工程、を含み、前記水系表面処理剤は、シラノール基以外の極性官能基を含まないケイ素含有化合物(A)、水溶性アミノ基含有化合物(B)、及び、水を含み、前記水系表面処理剤における、前記ケイ素含有化合物(A)と前記水溶性アミノ基含有化合物(B)との合計質量濃度である、(A+B)の質量濃度が1~30g/Lの範囲内であり、前記水系表面処理剤における、前記ケイ素含有化合物(A)と前記水溶性アミノ基含有化合物(B)との合計質量濃度(A+B)に対する、前記ケイ素含有化合物(A)の質量濃度比{A/(A+B)}の値が45~95%の範囲内である、表面処理金属部材の製造方法に関する。
【0008】
(2) 前記金属部材は、加工成型部材である、(1)に記載の表面処理金属部材の製造方法。
【0009】
(3) 前記ケイ素含有化合物(A)はシラノール基を1分子中に2つ以上有するケイ素含有化合物である、(1)又は(2)に記載の表面処理金属部材の製造方法。
【0010】
(4) 前記ケイ素含有化合物(A)は1,2-ビス(トリエトキシシリル)エタンである、(1)~(3)のいずれかに記載の表面処理金属部材の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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