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公開番号2025097762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214136
出願日2023-12-19
発明の名称ポリイミド組成物
出願人JFEケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 73/10 20060101AFI20250624BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】誘電特性、機械特性、及び溶媒可溶性に優れたポリイミド組成物を提供する。
【解決手段】6,6’-ビス(4-アミノフェノキシ)-3,3,3’,3’-テトラメチル-1,1’-スピロビインダン及び4,4’-ジアミノジフェニルエーテルからなるジアミン成分と、3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物からなる酸成分と、を重合してなるポリアミド酸組成物を、環化反応してなるポリイミド組成物であって、前記ジアミン成分中における、前記6,6’-ビス(4-アミノフェノキシ)-3,3,3’,3’-テトラメチル-1,1’-スピロビインダンの含有量が25.0mol%以上50.0mol%未満であり、前記4,4’-ジアミノジフェニルエーテルの含有量が50.0mol%超え75.0mol%以下であることを特徴とする、ポリイミド組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
6,6’-ビス(4-アミノフェノキシ)-3,3,3’,3’-テトラメチル-1,1’-スピロビインダン及び4,4’-ジアミノジフェニルエーテルからなるジアミン成分と、3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物からなる酸成分と、を重合してなるポリアミド酸組成物を、環化反応してなるポリイミド組成物であって、
前記ジアミン成分中における、前記6,6’-ビス(4-アミノフェノキシ)-3,3,3’,3’-テトラメチル-1,1’-スピロビインダンの含有量が25.0mol%以上50.0mol%未満であり、前記4,4’-ジアミノジフェニルエーテルの含有量が50.0mol%超え75.0mol%以下であることを特徴とする、ポリイミド組成物。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
周波数10GHzにおける比誘電率が3.20以下であり、
周波数10GHzにおける誘電正接が0.0060以下であり、
破断強度が95MPa以上であり、
弾性率が2.0GPa以上である、
請求項1に記載のポリイミド組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイミド組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリイミド組成物は、耐熱性のみならず、耐薬品性、耐放射線性、電気絶縁性、機械的性質等の特性にも優れた組成物である。このため、ポリイミド組成物は、現在、フレキシブルプリント配線回路用基板、テープオートメーションボンデイング用基材、半導体素子の保護膜、集積回路の層問絶縁膜等の材料として、様々な電子デバイスに広く利用されている。また、近年開発されている高機能電子デバイスにおいては、ポリイミド組成物が誘電特性及び機械特性に加え、溶媒可溶性にも優れることが求められている。
【0003】
従来から多く使用されているポリイミド組成物としては、例えば特許文献1には、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル(以下、「ODA」とも記載する。)及びp-フェニレンジアミン(「PDA」とも称する。)を所定のモル比有する芳香族ジアミン成分と、3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、「BPDA」とも記載する。)を重合して得られるポリイミド組成物が開示されている。
【0004】
また、特許文献2及び特許文献3には、6,6’-ビス(4-アミノフェノキシ)-3,3,3’,3’-テトラメチル-1,1’-スピロビインダン(以下、「SPI-AN」とも記載する。)を原料に用いたポリイミド組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭55-007805号公報
特開昭62-108849号公報
特開平11-071316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のポリイミド組成物は、比誘電率が3.5程度と高く、有機溶媒に難溶であり、近年開発されている高機能電子デバイス用途には不利である。また、特許文献2及び特許文献3のポリイミド組成物は、誘電特性及び機械特性のバランスが不十分であり、高機能電子デバイス用途に使用するには改善の余地があった。
【0007】
上記課題を鑑みて、本発明は、誘電特性、機械特性、及び溶媒可溶性に優れたポリイミド組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、以下の知見を得た。SPI-AN及びODAを所定のモル比としてなるジアミン成分と、BPDAからなる酸成分とを重合して得られるポリアミド酸組成物を環化反応させることで、優れた誘電特性、機械特性、及び溶媒可溶性を有するポリイミド組成物を得ることができる。
【0009】
すなわち、本発明の要旨構成は次のとおりである。
【0010】
[1]6,6’-ビス(4-アミノフェノキシ)-3,3,3’,3’-テトラメチル-1,1’-スピロビインダン及び4,4’-ジアミノジフェニルエーテルからなるジアミン成分と、3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物からなる酸成分と、を重合してなるポリアミド酸組成物を、環化反応してなるポリイミド組成物であって、
前記ジアミン成分中における、前記6,6’-ビス(4-アミノフェノキシ)-3,3,3’,3’-テトラメチル-1,1’-スピロビインダンの含有量が25.0mol%以上50.0mol%未満であり、前記4,4’-ジアミノジフェニルエーテルの含有量が50.0mol%超え75.0mol%以下であることを特徴とする、ポリイミド組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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