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公開番号2025097719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214071
出願日2023-12-19
発明の名称接着剤組成物およびその製造方法、ならびに、光学デバイス
出願人株式会社トクヤマ
代理人個人,個人
主分類C09J 163/00 20060101AFI20250624BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】使用時の操作性が良好であり、硬化体の線膨張係数および貯蔵弾性率が低い接着剤組成物およびその製造方法、温度変化および衝撃に対して部品がずれにくい光学デバイスを提供する。
【解決手段】
本発明の接着剤組成物は、(A)エポキシ化合物、(B)オキセタン化合物、(C)シランカップリング剤、(D)光酸発生剤、および、(E)シリカを含有し、(E)シリカは、(E-1)大粒径シリカおよび(E-2)小粒径シリカを有し、(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50が、0.5μm以上1.5μm以下であり、(E-2)小粒径シリカの平均粒子径D50が、0.5μm未満であり、(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50と(E-2)小粒径シリカの平均粒子径D50との差が、0.5μm以上であり、(E)シリカにおける(E-2)小粒径シリカの含有量が、10質量%以上50質量%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(A)エポキシ化合物、(B)オキセタン化合物、(C)シランカップリング剤、(D)光酸発生剤、および、(E)シリカを含有し、
(E)シリカは、(E-1)大粒径シリカおよび(E-2)小粒径シリカを有し、
(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50が、0.5μm以上1.5μm以下であり、
(E-2)小粒径シリカの平均粒子径D50が、0.5μm未満であり、
(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50と(E-2)小粒径シリカの平均粒子径D50との差が、0.5μm以上であり、
(E)シリカにおける(E-2)小粒径シリカの含有量が、10質量%以上50質量%以下である、接着剤組成物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
(A)エポキシ化合物および(B)オキセタン化合物の合計100質量部に対する(E)シリカの含有量が、100質量部以上200質量部以下である、請求項1に記載の接着剤組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の接着剤組成物の硬化体を備える、光学デバイス。
【請求項4】
(A)エポキシ化合物、(B)オキセタン化合物、(C)シランカップリング剤、(D)光酸発生剤、および、(E)シリカを含有する接着剤組成物の製造方法であって、
(E-1)平均粒子径D50が0.5μm以上1.5μm以下である大粒径シリカと、(E-2)平均粒子径D50が0.5μm未満であって(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50との差が0.5μm以上である小粒径シリカとを、(E)シリカにおける(E-2)小粒径シリカの含有量が10質量%以上50質量%以下となるように、混合する、接着剤組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤組成物およびその製造方法、ならびに、光学デバイスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
スマートフォン用カメラモジュール、車載用光センサーなどの光学デバイスの製造において、レンズ、撮像素子などの光学部品を基板または筐体に実装する際に、紫外線硬化型接着剤である光カチオン硬化性接着剤を用いて接着する方法が一般的に採用されている。このような光カチオン硬化性接着剤として、例えば、優れた接着力および実装精度を発揮する観点から、エポキシ化合物、オキセタン化合物および光カチオン重合開始剤、シランカップリング剤およびシリカを含有する接着剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-69039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、光学デバイスに用いる接着剤には、使用環境時の外的要因に対して、光学部品の位置ずれや脱落が生じにくい性質が要求されている。具体的には、硬化後の接着剤において、温度変化に対して膨張または収縮しにくい性質、すなわち、低い線膨張係数が要求されているとともに、衝撃を緩和する柔軟性、すなわち、低い貯蔵弾性率が要求されている。また、接着剤を使用する際に、接着剤がスポイト・ディスペンサーなどの塗布器具でスムーズに吸引または吐出され、接着部位に配置される操作性も要求されている。
【0005】
本発明は、使用時の操作性が良好であり、硬化体の線膨張係数および貯蔵弾性率が低い接着剤組成物およびその製造方法、温度変化および衝撃に対して部品がずれにくい光学デバイスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、下記の発明を含む。
【0007】
本発明[1]は、(A)エポキシ化合物、(B)オキセタン化合物、(C)シランカップリング剤、(D)光酸発生剤、および、(E)シリカを含有し、(E)シリカは、(E-1)大粒径シリカおよび(E-2)小粒径シリカを有し、(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50が、0.5μm以上1.5μm以下であり、(E-2)小粒径シリカの平均粒子径D50が、0.5μm未満であり、(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50と(E-2)小粒径シリカの平均粒子径D50との差が、0.5μm以上であり、(E)シリカにおける(E-2)小粒径シリカの含有量が、10質量%以上50質量%以下である、接着剤組成物を含む。
【0008】
本発明[2]は、(A)エポキシ化合物および(B)オキセタン化合物の合計100質量部に対する(E)シリカの含有量が、100質量部以上200質量部以下である、[1]に記載の接着剤組成物を含む。
【0009】
本発明[3]は、[1]または[2]に記載の接着剤組成物の硬化体を備える、光学デバイスを含む。
【0010】
本発明[4]は、(A)エポキシ化合物、(B)オキセタン化合物、(C)シランカップリング剤、(D)光酸発生剤、および、(E)シリカを含有する接着剤組成物の製造方法であって、(E-1)平均粒子径D50が0.5μm以上1.5μm以下である大粒径シリカと、(E-2)平均粒子径D50が0.5μm未満であって(E-1)大粒径シリカの平均粒子径D50との差が0.5μm以上である小粒径シリカとを、(E)シリカにおける(E-2)小粒径シリカの含有量が10質量%以上50質量%以下となるように、混合する、接着剤組成物の製造方法を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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