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公開番号
2025083983
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197701
出願日
2023-11-21
発明の名称
磁性ポリマー粒子の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08J
3/16 20060101AFI20250526BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】従来技術とは異なるポリマーでも、より均一な形状を有し、粒子径のばらつきがより低減されている磁性ポリマー粒子を製造可能な製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る磁性ポリマー粒子の製造方法は、有機溶媒中に磁性粒子及びポリマーが分散してなる分散液と、水及び親水性有機溶媒を含む水系溶媒とを乳化させて、乳化液を調製する乳化工程と、前記分散液に含まれる前記有機溶媒の少なくとも一部を前記乳化液から除去して、磁性ポリマー粒子を形成する、形成工程と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
有機溶媒中に磁性粒子及びポリマーが分散してなる分散液と、水及び親水性有機溶媒を含む水系溶媒とを乳化させて、乳化液を調製する乳化工程と、
前記分散液に含まれる前記有機溶媒の少なくとも一部を前記乳化液から除去して、磁性ポリマー粒子を形成する、形成工程と、
を含む、磁性ポリマー粒子の製造方法。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記親水性有機溶媒のSP値は、10以上である、
請求項1に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項3】
前記親水性有機溶媒は、炭素数1以上6以下のアルコールである、
請求項1に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項4】
前記親水性有機溶媒は、メタノールである、
請求項1に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項5】
前記水系溶媒における前記親水性有機溶媒の濃度は、1体積%以上20体積%以下である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項6】
前記分散液に含まれる前記有機溶媒は、疎水性有機溶媒である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項7】
前記ポリマーは、疎水性芳香族化合物に由来する構造単位を含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項8】
前記分散液は、界面活性剤をさらに含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項9】
前記乳化工程は、
前記分散液と前記水系溶媒との混合物に超音波を照射する照射工程と、
前記混合物を冷却する冷却工程と、を含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
【請求項10】
前記照射工程において、超音波の照射時間は1秒以上1800秒以下であり、超音波の強度は100mW/cm
2
以上100,000mW/cm
2
以下である、
請求項9に記載の磁性ポリマー粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性ポリマー粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
磁性ポリマー粒子は、DNA若しくはウイルス等の回収若しくは検出等のライフサイエンスの分野、又は、化学発光免疫法等を使用した臨床検査の分野で広く使用されており、磁性ポリマー粒子自体の研究開発が活発に行われている。
【0003】
例えば、非特許文献1には、エマルジョン蒸発法によって、磁性ポリスチレン粒子を製造する方法が開示されている。また、非特許文献2には、エマルジョン蒸発法によって、磁性ポリ(ラクチド-co-グリコリド)(PLGA)粒子を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Hai et al., J. Phys., 2009, 187, 012009.
Okassa et al., Eur. J. Pharm. Biopharm., 2007, 67, 31-38.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1に記載の技術には、ラグビーボール状粒子等の、実用において不便な異方性粒子が形成されやすく、得られる粒子の粒子径のばらつきも大きいという問題がある。また、非特許文献2に記載の技術は、特定の生分解性ポリマーを対象とする技術であり、その他のポリマーに適用可能な磁性ポリマー粒子の製造方法は検討されていない。
【0006】
本発明の一態様は、従来技術とは異なるポリマーでも、より均一な形状を有し、粒子径のばらつきがより低減されている磁性ポリマー粒子を製造可能な製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る磁性ポリマー粒子の製造方法は、有機溶媒中に磁性粒子及びポリマーが分散してなる分散液と、水及び親水性有機溶媒を含む水系溶媒とを乳化させて、乳化液を調製する乳化工程と、前記分散液に含まれる前記有機溶媒の少なくとも一部を前記乳化液から除去して、磁性ポリマー粒子を形成する、形成工程と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、従来技術とは異なるポリマーでも、より均一な形状を有し、粒子径のばらつきがより低減されている磁性ポリマー粒子を製造可能な製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の磁性ポリマー粒子分散液の光学写真である。
実施例1の磁性ポリマー粒子分散液の光学写真である。
実施例2の磁性ポリマー粒子の電子顕微鏡(SEM)画像である。
実施例2の磁性ポリマー粒子のEDXマップである。
実施例2の磁性ポリマー粒子分散液の光学写真である。
実施例2の磁性ポリマー粒子分散液の吸光スペクトルを示すグラフである。
実施例2の磁性ポリマー粒子分散液の相対吸光度を示すグラフである。
参考例2-1及び実施例2-2の磁性ポリマー粒子の粒子径分布及びゼータ電位を示すグラフである。
実施例2-1の磁性ポリマー粒子の集磁性測定結果を示し、図9左側は、測定開始時の上清の吸光度に対する各時点での相対吸光度を示すグラフであり、図9右側は、各時点での分散液の光学写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔磁性ポリマー粒子の製造方法〕
本発明者らは鋭意検討した結果、ポリマーをマトリックスとして含む磁性ポリマー粒子の製造において、水及び親水性有機溶媒を含む水系溶媒を連続相の溶媒として用いてエマルジョン蒸発法を実施することによって、従来技術よりも均一な形状を有し、粒子径のばらつきが低減された磁性ポリマー粒子が得られることを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
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