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公開番号2025094536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210153
出願日2023-12-13
発明の名称風呂給湯装置
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類F24H 15/196 20220101AFI20250618BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】入浴前に浴槽の湯水が使用されても入浴を検知して注湯を再開した場合に設定水位にすることができる風呂給湯装置を提供すること。
【解決手段】浴槽(3)に注湯する注湯通路(25)と、浴槽の湯水を加熱するための追焚き通路(28)と、浴槽の水位検知手段(29)と、浴槽の湯水の温度検知手段(30)と、予め設定された設定温度で設定水位まで浴槽に注湯して設定水位を維持すると共に追焚きをして設定温度に維持する風呂自動運転を制御する制御手段(20)を有し、風呂自動運転を開始すると設定水位未満の準備水位で注湯を停止して風呂準備完了を報知し、水位の変動に基づいて準備水位で入浴を検知した場合に設定水位となるように注湯を再開する風呂給湯装置(1)において、制御手段は、準備水位で入浴を検知する前に浴槽の水位が低下した場合には準備水位に戻すために注湯を行い、準備水位で入浴を検知する前に浴槽の湯水温度が低下した場合には追焚きをしないように構成された。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
加熱された湯水を浴槽に注湯する注湯通路と、浴槽の湯水を加熱するための追焚き通路と、浴槽の水位を検知する水位検知手段と、浴槽の湯水温度を検知する温度検知手段と、予め設定された設定温度で設定水位になるまで浴槽に注湯して前記設定水位を維持すると共に浴槽の湯水温度が低下した場合に追焚きをして前記設定温度に維持する風呂自動運転を制御する制御手段を有し、前記風呂自動運転を開始すると前記設定水位未満の準備水位まで注湯した後に注湯を停止して風呂準備完了を報知し、浴槽の水位の変動に基づいて入浴と退浴を検知し、前記準備水位で入浴を検知した場合に前記設定水位となるように注湯を再開する風呂給湯装置において、
前記制御手段は、前記準備水位で入浴を検知する前に浴槽の水位が低下した場合には前記準備水位に戻すために注湯を行い、前記準備水位で入浴を検知する前に浴槽の湯水温度が低下した場合には追焚きをしないことを特徴とする風呂給湯装置。
続きを表示（約 250 文字）【請求項２】
前記制御手段は、前記準備水位で入浴を検知した場合に、前記設定水位と前記準備水位の差に相当する湯水量の注湯を再開し、この注湯終了後に前記設定温度になるまで追焚きをすることを特徴とする請求項１に記載の風呂給湯装置。
【請求項３】
前記制御手段は、前記準備水位で入浴を検知した場合に、注湯終了時に浴槽の湯水温度が前記設定温度となるように注湯する湯水の温度を変更して、前記設定水位と前記準備水位の差に相当する湯水量の注湯を再開することを特徴とする請求項１に記載の風呂給湯装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、上水を加熱して浴槽に注湯すると共に浴槽の湯水を追焚きするように構成された風呂給湯装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、浴槽について予め設定温度及び設定水位を設定し、浴槽に設定温度で注湯して設定水位まで湯はりをすると共に、この浴槽の水位と湯水温度を注湯と追焚きによって維持する風呂自動運転の機能を備えた風呂給湯装置が利用されている。浴槽の水位と湯水温度が自動的に維持されるので、湯はりをしてから時間が経過していても、また、複数のユーザが順に入浴するような場合でも、快適に入浴することができる。
【０００３】
風呂自動運転では、湯はりをしてから最初の入浴までに時間が空いて、浴槽の湯水温度の低下と追焚きによる昇温の繰り返しによりエネルギーを無駄に消費する場合がある。そのため、例えば特許文献１では、設定水位よりも低い水位で注湯を停止し、入浴を検知した場合に設定水位までの残りの湯水を注湯することによって、無駄なエネルギー消費を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第５４１１７３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ユーザによって入浴スタイルは様々であり、浴槽の湯水を使用してかけ湯した後で浴槽に入浴することがある。この場合、特許文献１のように、設定水位よりも低い浴槽水位がかけ湯によって低下するので、入浴を検知して注湯を再開しても設定水位にすることが困難である。そのため、入浴したユーザの快適性が損なわれる虞がある。
【０００６】
そこで、本発明は、入浴前に浴槽の湯水が使用されても入浴を検知して注湯を再開した場合に設定水位にすることができる風呂給湯装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１の発明の風呂給湯装置は、加熱された湯水を浴槽に注湯する注湯通路と、浴槽の湯水を加熱するための追焚き通路と、浴槽の水位を検知する水位検知手段と、浴槽の湯水温度を検知する温度検知手段と、予め設定された設定温度で設定水位になるまで浴槽に注湯して前記設定水位を維持すると共に浴槽の湯水温度が低下した場合に追焚きをして前記設定温度に維持する風呂自動運転を制御する制御手段を有し、前記風呂自動運転を開始すると前記設定水位未満の準備水位まで注湯した後に注湯を停止して風呂準備完了を報知し、浴槽の水位の変動に基づいて入浴と退浴を検知し、前記準備水位で入浴を検知した場合に前記設定水位となるように注湯を再開する風呂給湯装置において、前記制御手段は、前記準備水位で入浴を検知する前に浴槽の水位が低下した場合には前記準備水位に戻すために注湯を行い、前記準備水位で入浴を検知する前に浴槽の湯水温度が低下した場合には追焚きをしないことを特徴としている。
【０００８】
上記構成によれば、準備水位の状態では追焚きを行わず、入浴検知前に浴槽の水位が準備水位から低下した場合には、注湯を行って準備水位に戻す。従って、無駄になるエネルギー消費を低減することができ、入浴前に使用された浴槽の湯水量に相当する注湯を行うと共に、設定水位と準備水位の差に相当する湯水量の注湯を再開して、設定水位にすることができる。
【０００９】
請求項２の発明の風呂給湯装置は、請求項１の発明において、前記制御手段は、前記準備水位で入浴を検知した場合に、前記設定水位と前記準備水位の差に相当する湯水量の注湯を再開し、この注湯終了後に前記設定温度になるまで追焚きをすることを特徴としている。
上記構成によれば、準備水位まで注湯した状態での時間の経過により浴槽の湯水温度が低下し、設定水位になるまで設定温度で注湯しても浴槽の湯水温度が設定温度にならない場合に、追焚きによって設定温度にすることができる。従って、入浴の快適性を向上させることができる。
【００１０】
請求項３の発明の風呂給湯装置は、請求項１の発明において、前記制御手段は、前記準備水位で入浴を検知した場合に、注湯終了時に浴槽の湯水温度が前記設定温度となるように注湯する湯水の温度を変更して、前記設定水位と前記準備水位の差に相当する湯水量の注湯を再開することを特徴としている。
上記構成によれば、準備水位まで注湯した状態での時間の経過により浴槽の湯水温度が低下していても、変更した温度で注湯することによって浴槽を設定水位且つ設定温度にすることができる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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