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公開番号2025092573
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025052649,2022554171
出願日2025-03-26,2020-11-12
発明の名称がんの処置において有用なIDOアンタゴニストプロドラッグを含有する製剤化および/または共製剤化されたリポソーム組成物およびその方法
出願人ナミ セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 47/54 20170101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】がんの処置において有用なIDOアンタゴニストプロドラッグを含有する製剤化および/または共製剤化されたリポソーム組成物およびその方法の提供。
【解決手段】IDOプロドラッグを含む製剤化および/または共製剤化されたリポソームおよび該リポソームを作製する方法が、本明細書に開示される。IDOプロドラッグ組成物は、IDO-1を阻害する、薬物部分と、脂質部分と、連結ユニットとを含む。IDOプロドラッグは、標的化された薬物送達ビヒクルを使用することによって、がん、免疫障害および他の疾患を処置する方法を提供するために、リポソームへと製剤化および/または共製剤化され得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月12日に出願された米国仮特許出願第62/974,086号の優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に完全に組み入れられる。
続きを表示(約 3,300 文字)【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究の下でなされた発明に対する権利の陳述
該当せず。
【0003】
発明の分野
本明細書に記載される発明は、プロドラッグからの活性阻害剤の放出後にインドールアミン-ピロール2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)酵素を阻害するプロドラッグ組成物およびこのようなプロドラッグを含むナノ製剤に関する。具体的には、本発明は、ナノキャリア(例えば、リポソーム)内部で製剤化され、ヒトにおけるがん治療のためのビヒクルとして使用されるプロドラッグ組成物に関する。本発明はさらに、がんならびにその他の免疫障害および疾患の処置に関する。
【背景技術】
【0004】
発明の背景
がんは、世界中で冠動脈疾患に次いで2番目に多い死因である。毎年、何百万人もの人々ががんにより死亡し、米国だけでも毎年50万人をはるかに超える人々ががんにより死亡しており、2017年には、1,688,780人の新たながん症例が診断された(American Cancer Society)。心疾患による死亡は大幅に減少しているが、がんに起因する死亡は一般に増加している。来世紀の初頭には、医学の発展が現在の傾向を変えない限り、がんが主な死因になると予測されている。
【0005】
いくつかのがんは、高い死亡率を有するとして注目されている。特に、肺(すべてのがんによる死亡の18.4%)、乳房(すべてのがんによる死亡の6.6%)、結腸直腸(すべてのがんによる死亡の9.2%)、肝臓(すべてのがんによる死亡の8.2%)および胃(すべてのがんによる死亡の8.2%)の癌腫は、世界中のすべての年齢で、男女いずれにおいてもがんによる死亡の主な原因となっている(GLOBOCAN 2018)。これらの癌腫および実質的にすべての他の癌腫は、原発腫瘍から離れた部位に転移するという共通の致死的特徴を共有しており、ごくわずかな例外を除けば、転移性疾患は致死的である。さらに、当初、原発がんを生存したがん患者であっても、一般的な経験によれば、彼らの生活は劇的に変化する。多くのがん患者は、再発または処置失敗の可能性を意識することによって強い不安を経験する。多くのがん患者は、処置後に身体的な衰弱も経験する。さらに、多くのがん患者は、疾患の再発を経験する。
【0006】
がん治療は過去数十年にわたって改善され、生存率は増加しているが、がんの不均一性のため、複数の処置様式を利用する新しい治療戦略が依然として必要とされている。このことは、標準的な放射線療法および/または化学療法に限定されることがある解剖学的に重要な部位(例えば、神経膠芽腫、頭頸部の扁平上皮癌および肺腺癌)の固形腫瘍の処置について特に当てはまる。それにもかかわらず、これらの療法の有害な作用は化学療法抵抗性および放射線抵抗性であり、患者の生活の質を低下させる重度の副作用に加えて、局所領域での再発、遠隔転移および別の原発腫瘍を促進する。
【0007】
インドールアミン-ピロール2,3-ジオキシゲナーゼ(IDOまたはINDO)は、ヒトにおいてIDO1遺伝子によってコードされるヘム含有酵素である。IDOは、キヌレニン経路を介したトリプトファン異化作用の最初のかつ律速酵素であり、したがってトリプトファンの枯渇を引き起こし、これにより、微生物およびT細胞の増殖を遅らせることができる。さらに、IDOは、いくつかの選択的活性化マクロファージおよび他の免疫調節細胞によって産生される(多くの腫瘍および慢性感染性ウイルスによる免疫破壊戦略としても使用される)免疫調節酵素であるという意味で免疫チェックポイント分子である。IDOは、T細胞およびNK細胞を抑制し、Tregおよび骨髄系由来サプレッサー細胞を生成および活性化し、新しい血球の成長を促進して腫瘍に供給する(血管新生)ことが知られている。IDOは、腫瘍微小環境におけるL-トリプトファンの枯渇によっておよび異化産物であるキヌレニンの産生によって腫瘍細胞が免疫系から逃れることを可能にし、T細胞の増殖および生存を選択的に損なう。前立腺がん、結腸直腸がん、膵臓がん、子宮頚がん、胃がん、卵巣がん、頭部がん、肺がんなどの広範囲のヒトがんは、ヒトIDO(hIDO)を過剰発現する。IDOは、T細胞機能を制限し、免疫寛容の機構を機能させる能力を介して免疫調節に関与している。新たな証拠は、IDOが腫瘍発生中に活性化され、悪性細胞が免疫系による根絶から逃れるのを助けることを示唆している。MUNNら、Trends in Immunology,37(3):pp.193-207(March 2016)およびPENDERGRASTら、Cancer Immunol Immunother.,63(7):pp.721-735(July 2014)。
【0008】
さらに、プロドラッグは、投与後に、薬理学的に活性な薬物に代謝される(すなわち、体内で変換される)薬剤または化合物である。薬物を直接投与する代わりに、薬物の吸収、分布、代謝および/または排出態様を改善するために、対応するプロドラッグが代わりに使用される。プロドラッグは、例えば、薬物自体が胃腸管から吸収されにくい場合に、生物学的利用率を改善するように設計されることが多い。プロドラッグは、薬物がその意図される標的ではない細胞または過程と選択的に相互作用する程度を改善するために使用され得る。これにより、特に、重度の意図しない望ましくない副作用を有することがあり得る化学療法のような処置において重要である薬物の有害なまたは意図しない作用が低減される。したがって、プロドラッグは、親分子の望ましくない特性を変化させまたは排除するために一時的に使用される特殊な非毒性保護基を含有する薬物と見なすことができる。
【0009】
最後に、ナノキャリアは、薬物などの別の物質の輸送として使用されているナノ材料である。多くの異なるタイプのナノキャリアが存在する。例えば、いくつか例を挙げると、ナノキャリアとしては、ポリマーコンジュゲート、ポリマーナノ粒子、脂質ベースの担体およびデンドリマーが挙げられる。ナノキャリアにおいて使用されている異なる種類のナノ材料は、疎水性および親水性の薬物を身体全体に送達することを可能にする。人体は主に水を含有するので、疎水性薬物をヒトに効果的に送達する能力は、ナノキャリアの主要な治療上の利点である。ナノキャリアは、部位特異的標的に薬物を送達することができ、薬物を特定の器官または細胞に送達し、他の器官または細胞には送達しないため、薬物送達過程において有望である。部位特異性は、薬物が誤った場所に送達されるのを防ぐので、大きな治療上の利点である。さらに、ナノキャリアは、体内の急速に成長する健康な細胞に対する化学療法の有害でより大規模な毒性を減少させるのに役立ち得るので、化学療法での使用に関して具体的な有望性を示す。化学療法薬はヒト細胞に対して極めて毒性であり得るので、化学療法薬が身体の他の部分に放出されることなく腫瘍に送達されることが重要である。
【0010】
上記の記述から、がんおよび他の免疫疾患の処置において新しい処置パラダイムが必要とされていることは、当業者であれば容易に分かる。最新のナノキャリア様式と併せて新規プロドラッグを使用することにより、がんの処置、特に固形腫瘍におけるがんの処置における、より効果的な処置、副作用の低減、およびより大きな治療上の有用性を全体的な目標として、新しい疾患処置を達成することができる。
がん処置に伴う現在の欠陥に鑑みて、ナノキャリア内に封入されたプロドラッグを利用してがん、免疫障害、およびその他の疾患を処置する新規かつ改善された方法を提供することが本発明の目的である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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