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公開番号2025092557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025051792,2021179290
出願日2025-03-26,2016-09-20
発明の名称がんに対する栄養処置
出願人ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー
代理人個人,個人
主分類A23L 33/00 20160101AFI20250612BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】がんに対する栄養処置の提供。
【解決手段】栄養学的弱点についてがん性細胞をスクリーニングする方法、および栄養的にがんを処置する方法が開示される。ある特定のがんは、正常細胞には必須でない1つまたは複数の栄養素の供給に依存している。特に、本発明は、がん細胞の栄養学的弱点を同定すること、ならびにがんの増殖および成長のために必要な栄養素をがん性細胞に与えない食事を被験体に用意することによってがんを抑制するための栄養療法を使用することによってがんを処置する方法に関する。栄養療法は、現在のがん処置の実効性を増強するために使用できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
図面に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アメリカ国立衛生研究所により与えられたコントラクトGM062480の下、政府支援によってなされた。政府は本発明における一定の権利を有する。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
本発明は、全般に、がんを処置する方法に関する。特に、本発明は、がん細胞の栄養学的弱点を同定すること、およびがんの成長を抑制するための栄養療法を使用することによってがんを処置する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
がんは、広く存在する、多くは不治の致死性の疾患群である。現在の処置は、費用がかかり、有効性が様々である。がん細胞は、細胞の解糖作用とミトコンドリアの好気性呼吸との脱共役に関与するワールブルグ効果と称される、特有のタイプの代謝を用いていることが公知である(Hanahanら、(2011年)Cell 144巻(5号):646~674頁;Cairnsら、(2011年)Nat. Rev. Cancer 11巻(2号):85~95頁)。生じた代謝インバランスは、非効率的な流束制御および生合成を引き起こし得、結果として正常細胞では必要ないある特定の栄養素に対する要求性をもたらす。散発的な研究が、がんのこの態様を調査しているが(Maddocksら、(2013年)Nature 493巻(7433号):542~546頁;Sheenら、(2011年)Cancer Cell 19巻(5号):613~628頁)、体系的にこれを検査したものはない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Hanahanら、(2011年)Cell 144巻(5号):646~674頁
Cairnsら、(2011年)Nat. Rev. Cancer 11巻(2号):85~95頁
Maddocksら、(2013年)Nature 493巻(7433号):542~546頁
Sheenら、(2011年)Cancer Cell 19巻(5号):613~628頁
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、がん細胞の栄養学的弱点を同定することは当技術分野において依然として必要であり、現在のがんを処置する方法を改善するために利用できる。
特に、本発明は、がん細胞の栄養学的弱点を同定すること、およびがんの成長を抑制するための栄養療法を使用することによってがんを処置する方法に関する。
【0006】
一態様では、本発明は、がん性細胞の栄養学的弱点を同定する方法であって、a)正常細胞の成長のためのすべての必須栄養素を有するが、正常細胞の成長のために必須でないが、がん性細胞の成長のために必要である可能性がある、少なくとも1つの栄養素を欠いている培地でがん性細胞を培養するステップ、およびb)がん性細胞の成長を測定するステップであって、培地でのがん性細胞の成長の抑制が、がん性細胞が栄養学的弱点を有し、正常細胞の成長のために必須でない少なくとも1つの栄養素にがん性細胞の成長が依存していることを示す、ステップを含む、方法を含む。栄養学的弱点についてスクリーニングされるがん性細胞は、がん細胞株、またはがんを有する被験体由来の生物学的試料(例えば、腫瘍生検、またはがん性細胞を含む血液もしくは尿などの体液)から得られてよい。本方法は、食事応答性がんを同定するために使用でき、スクリーニングによって同定された1つまたは複数の栄養素をがんに与えないことは、がんの成長および増殖を抑制する、またはより好ましくは、細胞死を誘導する。
【0007】
本明細書に記載の方法によってがんの栄養学的弱点が同定されると、がんの栄養学的弱点に関連する少なくとも1つの栄養素を含有する食品の被験体の一日摂取量を低減するまたは取り除く食事を被験体に用意することによって、がんについて被験体は処置されてよい。栄養療法はがんの栄養学的弱点に関連する1つまたは複数の栄養素の一日摂取量を低減するまたは取り除くことについての食事指導を被験体に提供することによって実行されてよい。あるいは、被験体は、がんの栄養学的弱点に関連する1つまたは複数の栄養素を含有しないまたは少量を有するミール(例えば、朝食用ミール、昼食用ミール、夕食用ミールまたは軽食)を提供されてよい。ある特定の実施形態では、食事は、がんの栄養学的弱点に関連する1つまたは複数の栄養素を含有する食品の被験体の一日摂取量を、少なくとも70%から100%(70、75、80、85、90、95、96、97、98、99または100%などのこの範囲内の任意のパーセントを含んで)まで、低減する。好ましくは、食事は、1日あたりの米国推奨許容量(USRDA)ガイドラインに従うレベルで他の栄養素を提供する。
【0008】
ある特定の実施形態では、がん性細胞は、がん性細胞の成長および増殖が、正常細胞の成長ために必須でない少なくとも1つのアミノ酸に依存するような栄養学的弱点を有する。ある特定の実施形態では、がん性細胞は、システイン、アルギニン、グルタミン、セリンおよびチロシンからなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸に依存する。
【0009】
別の実施形態では、本発明は、食事応答性がんを有する被験体を同定するおよび処置する方法であって、a)被験体からがん性細胞を含む生物学的試料を得るステップ、b)正常細胞の成長のためのすべての必須アミノ酸を有するが、正常細胞の成長のために必須でないが、がん性細胞の成長のために必要である可能性がある、1つまたは複数のアミノ酸が欠損している検査培地でがん性細胞を培養するステップ、および、c)がん性細胞の成長を測定するステップであって、検査培地でのがん性細胞の成長の抑制が、がん性細胞の成長のために必要な1つまたは複数のアミノ酸を被験体の食事から除去することによってがんを処置できることを示す、ステップ、およびd)がん性細胞の成長のために必要な1つまたは複数のアミノ酸の被験体の一日摂取量を低減するまたは取り除く食事を被験体に用意することによってがんについて被験体を処置するステップを含む、方法を含む。
【0010】
別の実施形態では、被験体は、タンパク質不含有食または低タンパク質食を用意され、すべての必須アミノ酸(すなわち、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファンおよびバリン)を含むアミノ酸含有サプリメントをさらに投与される。アミノ酸含有サプリメントが、個体が治療を受けているがんの成長のために必要であるとして本明細書に記載の方法によって同定されたいずれの非必須アミノ酸も含有していない条件で、アミノ酸含有サプリメントは、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパルテート、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリンおよびチロシンからなる群から選択される1つまたは複数の非必須アミノ酸をさらに含んでよい。一実施形態では、アミノ酸含有サプリメントは、システインまたはシスチンを含有しない。
(【0011】以降は省略されています)

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