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公開番号
2025091896
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207426
出願日
2023-12-08
発明の名称
空気抜弁
出願人
株式会社日邦バルブ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16K
24/04 20060101AFI20250612BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】弁室7に到達した気泡が弾けた場合でも、水に混入した異物が弁体51に付着することを抑制できる空気抜弁1を提供すること。
【解決手段】空気抜弁1は、弁室7内における弁機構8の下方に、気泡分断機構9を備える。気泡分断機構9は、弁室7をX軸方向に仕切る仕切り部材61を備える。仕切り部材61には、筒部5の断面積Sよりも小さい開口面積を備える開口部67が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
立て管に接続される筒部を備えるハウジングと、
前記ハウジングの上側に設けられた空気抜口と、
前記ハウジング内に設けられ前記筒部および前記空気抜口に連通する弁室と、
前記弁室に収容されて前記空気抜口を開閉する弁機構と、
前記弁室内で前記弁機構の下方に位置する気泡分断機構と、を備え、
前記弁機構は、前記空気抜口を封鎖する閉位置および当該空気抜口を開く開位置との間で移動可能な弁体と、前記弁体を前記閉位置に付勢する付勢部材と、前記空気抜口および前記弁体の前記下方で前記弁室内の水面の昇降に伴って昇降するフロートと、前記フロートが下降したときに前記付勢部材の付勢力に抗して前記弁体を前記閉位置から前記開位置に移動させるリンク機構と、を備え、
前記気泡分断機構は、外周縁が前記ハウジングの内周面に全周に渡って接触して前記弁室を上下方向に仕切る仕切り部材を備え、
前記仕切り部材は、前記筒部の断面積よりも小さい開口面積を備える開口部を備えることを特徴とする空気抜弁。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記気泡分断機構は、前記上下方向と直交する第1方向に延びる第1棒状部分と、前記上下方向および前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2棒状部分とを備え、前記上下方向から見た場合に十字の十字形状部材を備え、
前記仕切り部材は、前記十字形状部材に前記下方で隣り合う位置に配置され、
前記十字形状部材は、前記第1棒状部分の両端部および前記第2棒状部分の両端部が前記ハウジングの内周面に接し、
前記十字形状部材における前記第1棒状部分と前記第2棒状部分との交差部と、前記仕切り部材とは、前記上下方向で隙間を開けて対向することを特徴とする請求項1に記載の空気抜弁。
【請求項3】
前記十字形状部材の前記第1棒状部分の両端部および前記第2棒状部分の両端部は、前記ハウジングの内周面に設けられた係止部に係止されており、
前記仕切り部材は、前記ハウジングの内周面に設けられた環状段部に載置されていることを特徴とする請求項2に記載の空気抜弁。
【請求項4】
前記十字形状部材は、前記フロートに当接して当該フロートが前記弁室内で昇降する昇降範囲の下端を規定することを特徴とする請求項3に記載の空気抜弁。
【請求項5】
前記仕切り部材は、複数の前記開口部を備え、
複数の前記開口部のそれぞれの開口面積を合計した合計面積は、前記筒部の断面積よりも小さく、
複数の前記開口部のそれぞれは、前記仕切り部材の周方向で互いに離間することを特徴とする請求項1または2に記載の空気抜弁。
【請求項6】
前記仕切り部材は、複数の前記開口部を備え、
複数の前記開口部のそれぞれの開口面積を合計した合計面積は、前記筒部の断面積よりも小さく、
各開口部は、前記仕切り部材の外周側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気抜弁。
【請求項7】
前記仕切り部材は、複数の前記開口部を備え、
複数の前記開口部のそれぞれの開口面積を合計した合計面積は、前記筒部の断面積よりも小さく、
各開口部は、前記仕切り部材の周方向に円弧形状に延びる長穴であることを特徴とする特徴とする請求項1または2に記載の空気抜弁。
【請求項8】
前記仕切り部材は、その中心部分に、前記開口部を備え、
前記上下方向から見た場合に、前記十字形状部材の前記交差部は、前記開口部の内周側に位置することを特徴とする請求項2に記載の空気抜弁。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記弁室内において前記弁体および前記空気抜口と前記フロートとの間を部分的に前記上下方向に仕切る仕切り部を備え、
前記弁体および前記空気抜口は、前記仕切り部の上方に位置し、
前記フロートは、前記仕切り部の前記下方に位置し、
前記上下方向から見た場合に、前記弁体および前記空気抜口は、前記仕切り部と重なることを特徴とする請求項1または2に記載の空気抜弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水用の立て管の最頂部に取り付けられる空気抜弁に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ビルやマンションなどの給水系では給水用の立て管の最頂部に空気抜弁が取り付けられている。空気抜弁は、給水用の立て管内が充水される場合に、空気抜口から排気を行って立て管内の空気を排出する。また、空気抜弁は、立て管内に残留した空気、或いは、立て管に連通する給水系の内部で発生した空気を、立て管を介して、空気抜口から排出する。
【0003】
このような空気抜弁は、特許文献1に記載されている。同文献の空気抜弁は、立て管に接続される筒部を備えるケースを備える。ケースは、その上側に空気抜口を有する。ケース内には空気抜口に連通する弁室(排気室)が区画されている。弁室には、弁機構が収容されている。弁機構は、空気抜口を開閉する弁体と、弁体を空気抜口に付勢するバネ部材と、弁室の水面の昇降に伴って昇降する浮子組立体と、弁体と浮子組立体と接続するリンク機構と、を有する。
【0004】
立て管に充水が行われる前の状態では、浮子組立体は、自重により、弁室の下側に位置している。浮子組立体が弁室の下側に位置している状態では、リンク機構は、弁体を、バネ部材の付勢力に抗して、空気抜口から離間させている。立て管に充水が行われ、水が弁室に達すると、浮子組立体は水面の上昇とともに浮上する。浮子組立体の上昇に伴って、弁体は、バネ部材の付勢力により、空気抜口に押し付けられる。従って、弁体は、空気抜口を封鎖する。これにより、水面は、弁室内で所定の高さ位置に維持される。その後、立て管内に残留した空気、或いは、立て管に連通する給水系の内部で発生した空気が立て管を浮上して弁室に到達すると、弁室に空気が溜まり、弁室内の水面が下降する。ここで、水面の下降に伴って浮子組立体が下降すると、リンク機構は、弁体を、バネ部材の付勢力に抗して、空気抜口から離間させる。これにより、弁室内の空気は、空気抜口から外部に排出される。このような動作を繰り返すことにより、空気抜弁は、脈動や腐食などの要因となる空気を立て管の内部から自動的に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-217400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
立て管には、水とともに異物が侵入することがある。これらの異物は、水とともに、空気抜弁にも侵入する。ここで、空気抜弁に侵入した異物が弁体に付着して、弁体と空気抜口との間に噛み込まれると、空気抜口を封鎖することができなくなる。この場合、立て管の水は、その圧力によって、空気抜口から流れ出す。
【0007】
ここで、弁体が空気抜口を封鎖している際に、水面は、弁体および空気抜口よりも下方に維持される。従って、水とともに空気抜弁に侵入した異物が、弁体と空気抜口との間に噛み込まれることは稀である。しかし、立て管の空気が比較的大きな気泡となって空気抜弁に到達した場合は、その気泡が水面で弾けて、水面が波打ち、水が飛散して、異物が弁体に付着する可能性がある。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、弁室に到達した気泡が水面で弾けた場合でも
、水に混入した異物が弁体に付着することを抑制できる空気抜弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の空気抜弁は、立て管に接続される筒部を備えるハウジングと、前記ハウジングの上側に設けられた空気抜口と、前記ハウジング内に設けられ前記筒部および前記空気抜口に連通する弁室と、前記弁室に収容されて前記空気抜口を開閉する弁機構と、前記弁室内で前記弁機構の下方に位置する気泡分断機構と、を備え、前記弁機構は、前記空気抜口を封鎖する閉位置および当該空気抜口を開く開位置との間で移動可能な弁体と、前記弁体を前記閉位置に付勢する付勢部材と、前記空気抜口および前記弁体の前記下方で前記弁室内の水面の昇降に伴って昇降するフロートと、前記フロートが下降したときに前記付勢部材の付勢力に抗して前記弁体を前記閉位置から前記開位置に移動させるリンク機構と、を備え、前記気泡分断機構は、外周縁が前記ハウジングの内周面に全周に渡って接触して前記弁室を上下方向に仕切る仕切り部材を備え、前記仕切り部材は、前記筒部の断面積よりも小さい開口面積を有する開口部を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、空気抜弁は、弁室内における弁機構の下方に、気泡分断機構を備える。気泡分断機構は、外周縁が弁室の内周面に全周に渡って接触して弁室を上下方向に仕切る仕切り部材を備える。仕切り部材には、筒部の断面積よりも小さい開口面積を備える開口部が設けられている。従って、例えば、立て管内の空気が、立て管の内径に対応する外径を有するような一つの大きな気泡となって空気抜弁に到達した場合は、この気泡が仕切り部材の開口部を通過する際に、仕切り部材よりも上方に侵入する空気量が制限される。従って、気泡が水面に到達したときに、水面が波打つことを抑制できる。また、仕切り部材よりも上方に侵入する空気量が制限されることにより、気泡が複数の気泡に分断されやすくなる。よって、これら複数の気泡が水面で弾けた場合でも、大きな一つの気泡が水面で弾ける場合と比較して、水の飛散が小さい。従って、水に混入して弁室に侵入した異物が、フロートの上方に位置する弁体および空気抜口に付着することを抑止できる。
(【0011】以降は省略されています)
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