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公開番号
2025091400
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2024212374
出願日
2024-12-05
発明の名称
液状着色組成物、着色樹脂組成物、および成形体
出願人
artience株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
33/04 20060101AFI20250611BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】着色剤の分散性に優れ、保存安定性および供給精度が良好であり、希釈樹脂に練り込んだ際に成形体の外観や希釈樹脂の機械物性、成形性を損なうことなく均一に着色可能な液状着色組成物を提供することである。また、それを用いた色ムラ、外観、機械物性、および成形性に優れた成形体を提供することである。
【解決手段】液状分散媒(A)、界面活性剤(B)、および着色剤(C)を含む液状着色組成物であって、液状分散媒(A)は、25℃における粘度が10,000mPa・s以下であり、分解開始温度が250℃以上であり、かつ脂肪族ポリエステル樹脂、ポリアルキレングリコール樹脂、ポリエーテルエステル樹脂、および芳香族多価カルボン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、界面活性剤(B)は、脂肪酸エステル、高級脂肪酸金属塩、および脂肪酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも1種である、液状着色組成物により解決される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
液状分散媒(A)、界面活性剤(B)、および着色剤(C)を含む液状着色組成物であって、
前記液状分散媒(A)は、25℃における粘度が10,000mPa・s以下であり、分解開始温度が250℃以上であり、かつ脂肪族ポリエステル樹脂、ポリアルキレングリコール樹脂、ポリエーテルエステル樹脂、および芳香族多価カルボン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、
前記界面活性剤(B)は、脂肪酸エステル、高級脂肪酸金属塩、および脂肪酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも1種である、
液状着色組成物。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記脂肪酸エステルはトリグリセリドを含む、請求項1記載の液状着色組成物。
【請求項3】
前記着色剤(C)の含有量に対する前記界面活性剤(B)の含有量の質量比(B)/(C)が0.01~2である、請求項1記載の液状着色組成物。
【請求項4】
前記液状分散媒(A)100質量部に対して、前記着色剤(C)を1~300質量部含む、
請求項1記載の液状着色組成物。
【請求項5】
前記液状分散媒(A)100質量部に対して、前記界面活性剤(B)を0.5~30質量部含む、
請求項1記載の液状着色組成物。
【請求項6】
請求項1~5いずれか1項記載の液状着色組成物および希釈樹脂(D)を含む着色樹脂組成物。
【請求項7】
前記希釈樹脂(D)は、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である、
請求項6記載の着色樹脂組成物。
【請求項8】
請求項7記載の着色樹脂組成物から成形されてなる成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、液状着色組成物、着色樹脂組成物、および成形体および着色樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチック成形体は、成形加工が容易なことから、電気・電子機器部品、自動車部品、医療用部品、食品・飲料容器等の幅広い分野で使用されている。プラスチック成形体の装飾性を高めるために着色が行われており、射出成形や押出成形等の成形工程において様々な着色組成物が添加されている。
【0003】
上記着色組成物の例としては、粉末状着色組成物であるドライカラーや、ペレット状、顆粒状あるいは粒状等の着色組成物である固体マスターバッチ、または液状着色組成物である液状マスターバッチ等が用いられる。
【0004】
ドライカラーは、染料、顔料等の着色剤と分散剤とを混合した粉末状着色組成物であるため、飛散による製造ラインの汚染が問題となることがある。また、ドライカラーは成形体の主剤樹脂と溶融混錬しても、着色剤の凝集物を十分にほぐすことができず、成形体に外観不良部が発生する場合がある。
【0005】
固体マスターバッチは、樹脂等に着色剤を溶融混錬し、造粒して粒状とした着色剤組成物であり、広く使用されている。しかし、透過色等の着色剤濃度が低い成形体の着色用に固体マスターバッチを用いる場合、マスターバッチの添加量が少ないために、均一に着色された成形体とすることは難しく、色ムラ等の外観不良部が発生することがある。
【0006】
成形体を均一に着色するために、固体マスターバッチと希釈樹脂とを溶融混錬する時間を長くする、溶融混錬を強くする等の成形条件を改良する方法、固体マスターバッチ中の着色剤濃度を下げ、成形時に使用する固体マスターバッチの添加量を増やす方法等が知られている。
【0007】
しかし、前者の方法では成形サイクルに時間が掛かることで生産性が低下する。また強い混錬により樹脂の一部が分解し、物性が低下する等の課題が発生する場合がある。後者の方法では、固体マスターバッチの添加量が多くなることに起因する成形体の物性低下が懸念される。特に希釈樹脂が、ポリカーボネート樹脂やポリメチルメタクリレート樹脂である場合、その高い機械物性により可塑化が難しく、均一な透過色の着色が難しいとされており、ポリエステル樹脂やポリアミド樹脂も、加工温度が高い故に溶融時に樹脂の粘度が下がるため、着色剤を高濃度に含む固体マスターバッチのほぐれ不良により、均一な着色が困難である。
【0008】
上記課題を解決するために、特許文献1、2のような、液状マスターバッチを用いる方法が知られている。液状マスターバッチは、液状であるために分配性に優れ、プラスチック成形体を均一に着色することができる。特許文献1には熱可塑性樹脂に、顔料と植物油脂を含む液状マスターバッチを添加する方法、特許文献2には特定の熱可塑性樹脂に、脂肪酸エステルと固体粒子と界面活性剤を含む液状マスターバッチを添加する方法、がそれぞれ記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2018-188577号公報
特開2023-038867号公報
特開2023-089368号公報
特開2018-131615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1、2に記載される液状着色組成物では、着色剤の分散性が充分ではない。さらに、成形体を成形する際に、希釈樹脂の物性が低下することが問題となる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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