TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025091066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206046
出願日2023-12-06
発明の名称レーザー電源制御装置及びレーザー加工装置
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人
主分類H01S 3/032 20060101AFI20250611BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】従来の手法でパルスエネルギーをエネルギー目標範囲に収める調整を行うことができない場合であっても、調整を行うことを可能にするレーザー電源制御装置を提供する。
【解決手段】レーザー電源が、直流のDCリンク電圧を発生する充電電源と、DCリンク電圧が印加され、DCリンク電圧から高周波電流を発生するHブリッジ回路を含む高周波電源とを有する。レーザー電源制御装置の電圧デューティ指令部が、高周波電流が供給されるパルスレーザー発振器から出力されるパルスレーザービームのパルスエネルギーの測定値がエネルギー目標範囲に収まるように、DCリンク電圧の電圧目標値とHブリッジ回路を駆動するデューティ比指令値とを調整して充電電源及び高周波電源を制御する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
直流のDCリンク電圧を発生する充電電源と、前記DCリンク電圧が印加され、前記DCリンク電圧から高周波電流を発生するHブリッジ回路を含む高周波電源とを有するレーザー電源を制御するレーザー電源制御装置であって、
前記高周波電流が供給されるパルスレーザー発振器から出力されるパルスレーザービームのパルスエネルギーの測定値がエネルギー目標範囲に収まるように、前記DCリンク電圧の電圧目標値と前記Hブリッジ回路を駆動するデューティ比指令値とを調整して前記充電電源及び前記高周波電源を制御する電圧デューティ指令部を備えたレーザー電源制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記電圧デューティ指令部は、前記電圧目標値が、前記DCリンク電圧の電圧調整範囲に収まる条件の下で、前記電圧目標値及び前記デューティ比指令値を調整する請求項1に記載のレーザー電源制御装置。
【請求項3】
前記電圧デューティ指令部は、前記高周波電流の電流値が、予め設定されている電流上限値を超えない条件の下で前記電圧目標値及び前記デューティ比指令値を調整する請求項2に記載のレーザー電源制御装置。
【請求項4】
前記電圧デューティ指令部は、前記デューティ比指令値を一定にして前記電圧目標値を前記電圧調整範囲内で調整しても、前記パルスレーザー発振器から出力されるパルスレーザービームのパルスエネルギーが前記エネルギー目標範囲に収まらない場合に、前記デューティ比指令値を調整する請求項2または3に記載のレーザー電源制御装置。
【請求項5】
前記電圧デューティ指令部は、前記電圧目標値を前記電圧調整範囲内で調整し、かつ前記デューティ比指令値をデューティ比調整範囲内で調整しても、前記パルスレーザー発振器から出力されるパルスレーザービームのパルスエネルギーが前記エネルギー目標範囲に収まらない場合、電圧デューティ比の調整ができないことを報知する請求項4に記載のレーザー電源制御装置。
【請求項6】
さらに、
前記レーザー電源の効率を計算する効率計算部と、
制御モードが設定される制御モード設定部と
を備えており、
前記制御モード設定部に設定された制御モードが高効率モードであるとき、前記電圧デューティ指令部は、前記レーザー電源の効率が最も高くなるように前記電圧目標値及び前記デューティ比指令値を調整する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザー電源制御装置。
【請求項7】
前記制御モード設定部に高電流モードが設定されているとき、前記電圧デューティ指令部は、前記高周波電流の電流値が最も大きくなるように前記電圧目標値及び前記デューティ比指令値を調整する請求項6に記載のレーザー電源制御装置。
【請求項8】
前記制御モード設定部に設定された制御モードが低電流モードであるとき、前記電圧デューティ指令部は、前記高周波電流の電流値が最も小さくなるように前記電圧目標値及び前記デューティ比指令値を調整する請求項6に記載のレーザー電源制御装置。
【請求項9】
前記DCリンク電圧を発生する前記充電電源と、
前記DCリンク電圧が印加され、前記高周波電流を発生して前記パルスレーザー発振器に入力する前記高周波電源と、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザー電源制御装置と
を備えたレーザー加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー電源制御装置及びレーザー加工装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
パルスレーザービームを用いてプリント基板に穴あけ加工を行うレーザー加工装置は、レーザー電源、レーザー発振器、及び加工機を含む。レーザー電源は、整流器、充電電源、及び高周波電源を含む(特許文献1等参照)。レーザー電源制御装置がレーザー電源を制御する。充電電源は、整流器で整流された直流電圧を昇圧してDCリンク電圧を発生する。DCリンク電圧は、高周波電源に印加される。高周波電源は、DCリンク電圧から高周波電流をパルス的に生成する。高周波電流は、負荷となるパルスレーザー発振器に供給される。
【0003】
パルスレーザー発振器から出力されたパルスレーザービームが加工機に入力され、レーザー加工が行われる。パルスレーザー発振器として、例えば炭酸ガスレーザー発振器が用いられる。高周波電流のパルス幅を固定し、DCリンク電圧を調整することにより、パルスレーザービームの1パルス当たりのエネルギー(パルスエネルギー)の調整が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-192714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
DCリンク電圧は、電圧上限値以下かつ電圧下限値以上の電圧調整範囲内で調整される。また、高周波電流にも電流上限値が設定されており、高周波電流が電流上限値を越えない条件の下で、調整が行われる。
【0006】
レーザー加工装置の運転環境や状態(例えば、レーザー媒質ガスの状態)が変わると、パルスエネルギーが変動する。この場合、DCリンク電圧を調整範囲内で変化させることにより、目標とするパルスエネルギーを得ることができる。ところが、レーザー加工装置の運転環境や状態の変化量が大きくなくなると、DCリンク電圧を調整範囲内で変化させても、目標とするパルスエネルギーが得られない場合がある。
【0007】
本発明の目的は、従来の手法でパルスエネルギーをエネルギー目標範囲に収める調整を行うことができない場合であっても、調整を行うことを可能にするレーザー電源制御装置を提供することである。本発明の他の目的は、このレーザー電源制御装置を搭載したレーザー加工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一観点によると、
直流のDCリンク電圧を発生する充電電源と、前記DCリンク電圧が印加され、前記DCリンク電圧から高周波電流を発生するHブリッジ回路を含む高周波電源とを有するレーザー電源を制御するレーザー電源制御装置であって、
前記高周波電流が供給されるパルスレーザー発振器から出力されるパルスレーザービームのパルスエネルギーの測定値がエネルギー目標範囲に収まるように、前記DCリンク電圧の電圧目標値と前記Hブリッジ回路を駆動するデューティ比指令値とを調整して前記充電電源及び前記高周波電源を制御する電圧デューティ指令部を備えたレーザー電源制御装置が提供される。
【0009】
本発明の他の観点によると、
前記DCリンク電圧を発生する前記充電電源と、
前記DCリンク電圧が印加され、前記高周波電流を発生して前記パルスレーザー発振器に入力する前記高周波電源と、
前記レーザー電源制御装置と
を備えたレーザー加工装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
DCリンク電圧を調整してもパルスエネルギーを目標範囲に収めることができない場合であっても、デューティ比指令値を調整することにより、パルスエネルギーを目標範囲に収めることが可能な場合がある。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

APB株式会社
二次電池
8日前
APB株式会社
二次電池
1か月前
日東精工株式会社
端子部品
2日前
株式会社電知
組電池の製造方法
15日前
株式会社東光高岳
変圧器
29日前
株式会社東光高岳
変圧器
29日前
株式会社コロナ
タッチ式操作装置
18日前
ローム株式会社
半導体装置
9日前
ローム株式会社
チップ部品
1か月前
太陽誘電株式会社
コイル部品
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
15日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
3日前
三菱電機株式会社
漏電遮断器
1日前
三洲電線株式会社
撚線
1日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
10日前
株式会社村田製作所
電池
9日前
株式会社高田製作所
電源切替器
9日前
CKD株式会社
倣い装置
25日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
21日前
株式会社不二越
ソレノイド
24日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
4日前
ローム株式会社
半導体装置
23日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
2日前
APB株式会社
二次電池セルの製造方法
1か月前
株式会社GSユアサ
極板積層装置
3日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
10日前
株式会社不二越
ソレノイド
14日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
21日前
株式会社ダイヘン
ヒューズ
18日前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
1か月前
SMK株式会社
コネクタの取付構造
25日前
トヨタ自動車株式会社
電池昇温装置
25日前
CKD株式会社
傾き調整装置
25日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
1か月前
株式会社ニフコ
構造体
8日前
新電元工業株式会社
磁性部品
1か月前
続きを見る