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公開番号
2025091025
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023205979
出願日
2023-12-06
発明の名称
タイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
B60C
11/00 20060101AFI20250611BHJP(車両一般)
要約
【課題】高速走行時の耐摩耗性に優れたタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分及びシリカを含むトレッドを備えたタイヤであって、前記ゴム成分は、スチレンブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴムと、変性イソプレン系ゴムとを含み、前記ゴム成分100質量%中の前記スチレンブタジエンゴム及び前記ブタジエンゴムの合計含有量が50質量%を超え、前記変性イソプレン系ゴムの含有量が40質量%未満であり、前記ゴム成分中の総スチレン量S(質量%)と前記変性イソプレン系ゴムの含有量Ic(質量%)との比(S/Ic)が、1.00未満であり、前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と前記トレッドの厚みT(mm)との比(Sc/T)が、10.0を超えるタイヤに関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴム成分及びシリカを含むトレッドを備えたタイヤであって、
前記ゴム成分は、スチレンブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴムと、変性イソプレン系ゴムとを含み、
前記ゴム成分100質量%中の前記スチレンブタジエンゴム及び前記ブタジエンゴムの合計含有量が50質量%を超え、前記変性イソプレン系ゴムの含有量が40質量%未満であり、
前記ゴム成分中の総スチレン量S(質量%)と前記変性イソプレン系ゴムの含有量Ic(質量%)との比(S/Ic)が、1.00未満であり、
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と前記トレッドの厚みT(mm)との比(Sc/T)が、10.0を超えるタイヤ。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
S/Icが0.80以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
Sc/Tが11.5以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量Scが80質量部以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
ゴム成分100質量%中のスチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムの合計含有量Mc(質量%)と、トレッドの厚みT(mm)との比(Mc/T)が、11.5以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
ゴム成分100質量部に対する変性イソプレン系ゴムの含有量Ic(質量%)と、トレッドの厚みT(mm)との比(Ic/T)が、2.8以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
トレッドの厚みT(mm)が5.5mm以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
トレッドに形成された周方向溝の溝深さDが2.0mm以上8.0mm以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量Sc(質量部)と、トレッドに形成された周方向溝の溝深さD(mm)との比(Sc/D)が、10.0以上50.0以下である請求項1に記載のタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、各種タイヤ性能を改善する手法が種々検討されており、近年、特に高速走行時の耐摩耗性の向上が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、前記課題を解決し、高速走行時の耐摩耗性に優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ゴム成分及びシリカを含むトレッドを備えたタイヤであって、
前記ゴム成分は、スチレンブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴムと、変性イソプレン系ゴムとを含み、
前記ゴム成分100質量%中の前記スチレンブタジエンゴム及び前記ブタジエンゴムの合計含有量が50質量%を超え、前記変性イソプレン系ゴムの含有量が40質量%未満であり、
前記ゴム成分中の総スチレン量S(質量%)と前記変性イソプレン系ゴムの含有量Ic(質量%)との比(S/Ic)が、1.00未満であり、
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と前記トレッドの厚みT(mm)との比(Sc/T)が、10.0を超えるタイヤに関する。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、ゴム成分及びシリカを含むトレッドを備えたタイヤであって、前記ゴム成分は、スチレンブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴムと、変性イソプレン系ゴムとを含み、前記ゴム成分100質量%中の前記スチレンブタジエンゴム及び前記ブタジエンゴムの合計含有量が50質量%を超え、前記変性イソプレン系ゴムの含有量が40質量%未満であり、かつ、前記S/Icが1.00未満、前記Sc/Tが10.0を超えるタイヤであるので、高速走行時の耐摩耗性に優れたタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
図1のタイヤのトレッドの近辺が示された拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
上記タイヤは、ゴム成分及びシリカを含むトレッドを備え、該ゴム成分は、スチレンブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴムと、変性イソプレン系ゴムとを含み、該ゴム成分100質量%中の該スチレンブタジエンゴム及び該ブタジエンゴムの合計含有量が50質量%を超え、該変性イソプレン系ゴムの含有量が40質量%未満である。また、該ゴム成分中の総スチレン量Sと該変性イソプレン系ゴムの含有量Icとの比(S/Ic)が、1.00未満であり、該ゴム成分100質量%中の該シリカの含有量Scと該トレッドの厚みTとの比(Sc/T)が、10.0を超えている。
【0008】
上記タイヤにより前述の効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
多岐にわたる要求に応えるため、トレッド配合はスチレンブタジエンゴム/ブタジエンゴムを多量に含む配合が主流であるが、高速走行時の耐摩耗性には改善の余地がある。
上記タイヤでは、スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムの合計含有量よりも少量の変性イソプレン系ゴムを配合することで、変性イソプレン系ゴムがシリカを引き連れて、ゴム層内に分散しやすくなり、その結果、シリカのネットワークが形成され、補強性が良好になると考えられる。
また、総スチレン量S、変性イソプレン系ゴムの含有量IcがS/Ic<1.00となるよう変性イソプレン系ゴムを配合することで、補強性が得られ難いスチレン部周囲に変性イソプレン系ゴムが入りこみ、補強が可能となると考えられる。
更に、上記のようなゴム組成物をトレッドに適用した際に、シリカの含有量Sc、トレッドの厚みTがSc/T>10.0を満たし、トレッドの厚みに対して十分な量のシリカ量に調整することで、厚み方向にもシリカのネットワークが十分に形成され、相乗的に高速走行時の耐摩耗性が改善されると考えられる。
従って、上記タイヤにより、高速走行時の耐摩耗性が顕著に向上すると推察される。
【0009】
このように、「S/Ic<1.00」、「Sc/T>10.0」の関係を満たす構成にすることにより、高速走行時の耐摩耗性を向上するという課題(目的)を解決するものである。すなわち、「S/Ic<1.00」、「Sc/T>10.0」のパラメータは課題(目的)を規定したものではなく、本願の課題は、高速走行時の耐摩耗性を向上することであり、そのための解決手段として当該パラメータを満たすような構成にしたものである。
【0010】
上記タイヤは、トレッドを有している。
上記トレッド(トレッド部)は、例えば、単層構造トレッドの場合は単層構造のトレッド自体(第1ゴム層)で構成され、最表層のキャップトレッド(第1ゴム層)及び該キャップトレッドのタイヤ径方向内側に隣接するベーストレッド(第2ゴム層)からなる2層構造トレッドの場合は該キャップトレッド及び該ベーストレッドの2層のゴム層で構成され、3層以上構造トレッドの場合は最表層のキャップトレッド(第1ゴム層)、該キャップトレッドのタイヤ径方向内側に隣接する第2ゴム層及び該第2ゴム層のタイヤ径方向内側に配される他のゴム層で構成される。
(【0011】以降は省略されています)
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